呼吸とバランス

呼吸動作研究会 2018.04.22

今月の研究会は、KMさんが「呼吸で動くとは」というテーマで進行してくださいました。

仰臥位で片脚に座布団を載せて、その重みを感じながら、脚を上げました。
脚の角度を変えて力の入り方の違いを確認し、呼吸で上げられかどうかを検証しました。
腹部への吸気によって鼠径部が深まる位置にあると、それに付いていくように膝も浮くことを体感しました。
そのまま吸い上げると、骨盤が転がって股関節が更に深くなり、膝、足首と順に繋がって折り畳まれて行きました。
先に膝を上げようとしたり、足首を決めようとして、呼吸による繋がりが途切れると、途端に固まってしまうことを体感しました。
それから、腕や頭も同様に、呼吸とバランスで上がる位置を検証しました。
吸い上げと共に頚が伸びると、中央の軸が通り、頚部とのバランスで腕が浮きました。
また、両脚を上げたところから、後頚部を伸ばした状態のまま、脚を下ろして弛めて行きました。
身体の長さを保ったまま、弛む流れが足部に移動していくと、脚の重みに引かれるように頭部も浮かせられました。
さらに、呼吸を基準として、一本一本の指で畳を押したとき、浮かせたときの違いを見ました。
条件を変える度に、呼吸の吸い上がる高さが変わり、それぞれの指の働きを感じられました。
呼吸が通る前提が出来ているからこそ、呼吸をテスターとして善し悪しを判別できることを実感するレッスンでした。

後半は、前半に行なった内容を二人一組で誘導し合いました。
検証したことが、施術をする時の姿勢や動作に繋がり、そのままパートナーへの誘導となることを確認しました。
ここしかない位置を感じるために、感覚の精度を高められるよう自分で検証し続けることの大切さを学びました。

来月の研究会は、私が担当させて頂きます。
頂いたテーマを踏まえて、メニューを考えておきます。
よろしくお願いします。

力や意識の流れ

合気観照塾 2018.04.21

相手に触れる前から吸い込んで力や意識の流れを作り、お互いの間で交流させることで相手に返す

自分の中を自由に行き来できる状態で相手に手掌を当て、落とした重みが返ってくるタイミングを逃さずに、もう一方の手で通す

相手の持ち方によって入れるか抜くかは変わり、自分から働き掛けるのではなく、相手の働き掛けを受け入れ、その反作用で動く

会陰を締めて、頭部を浮かし、重力から解放された状態で仙腸関節から手まで鞭の動きを伝える

正座位で大腿の上に手を置いて片側に吸い上げ、足の経絡に沿って滑らせながら、手の経絡を伸ばす

手の指の股の張りも意識しながら、呼吸の満ち引きに合わせて、手部が寄ったり開いたりする動きを観察する

手首を決め、肘頭上部で肘を操作しながら「たまたま」をすると、前から後ろから腕を持たれても同時に合気が掛かることを体験した

肩甲骨に当てられた手の緩みを内側から取り、相手の頚に焦点を絞って点になった瞬間に通す

両目を寄せることで軸を細くして、後頭部で像を結ぶように目からも相手を吸い込む

緩みが取れる向きを丹田で受け取りながら、相手の手首をオロチの結び目として手部を決め、腕の中の繊維を均一に近付ける

糸を架し

バランス☆運動療法を学び始めた頃は、K野先生がされている施術が多種多様に見えて、どこから手を付けて良いのか分からない時期がありました。
見様見真似で出来るところから取り入れていく内に、少しずつ学んでいることが繋がってきて、感触が変わっていきました。
そして、「技も治療も全部同じ」と言われているように、共通する部分を感じられるようになってきました。

相手のバランスが変化する場所に、緊張を引き出さないように、そっと触れます。
そこから、息を吸いながら身体を張って、自分と相手の緩みを取ります。
糸電話の糸をピンと張ると声が伝わるように、お互いの緩みが取れて初めて、身体の中で起こっている微細な情報をやり取りできます。
呼吸を吸い上げて軸を伸ばし、体幹を締めながら四肢を張り、自分の内部の撓みを取ります。
両手の並びが前後でも左右でも、全方向へ呼吸の広がりを伝えられると、両手の間には引き分ける働きが起こります。
右手と左手を立体的に引き分けて間の糸をピンと張ると同時に、その両側を繋がる位置に近付けます。
どちらに動けば相手の緩みが取れるかは、自分の丹田の反応で聞き分けます。
合気の技を掛けられたときに頚を取られる感覚を、頚を決めたまま丹田で受け取って判別します。
緩みが取れたら、お互いのテンションをキープしたまま、自分の身体を弛めて行きます。
軸を立てたまま弛めることで、流れが指先まで伝わり、そのまま相手に流れ込んでいくように力を通します。
手前で止まらないように意識を広げ、届いていく点のその先までイメージします。
こちらからの働き掛けに応じて、相手の身体にバランスを変えようとする反応が起こり、返答が返ってきます。
その行き先を邪魔しないように、自分を弛めたまま付いていきます。
中の経路が繋がると、身体の持つ働きが高まり、バランスが整います。
相手の内部の繋がりに働き掛けることは、自分の内部の繋がりによってのみ可能となります。

鍼などの道具を用いる場合、その緩みも含めて取る必要があります。
鍼を立てたところから、回旋や傾きによって、ピタッと合う角度に合わせます。
鍼の緩みが取れると、上肢尺側を通ってきた流れが、そのまま鍼体の下面へと繋がって相手に伝わって行きます。
そうした時、鍼を指よりも細く先まで届く、手の延長のように感じます。

相手によって、部位によって、状態によって、緩みの取り方が違っても、身体の操法は共通していることを感じています。
呼吸によってお互いの緩みが同時に取れる関係性は限られており、立ち位置や手の置き方も自ずと決まってくることが分かってきました。
剣術で、どこから攻められても反応できる身勢を稽古するのと同様、相手がどのような固まり方をされていても対応できるよう、常日頃から準備しておかなければならないことを実感します。
呼吸や体内操作や意念が統合されていくと、こうして長々と書いたことがもっとシンプルに出来るようになるのではないかと考えています。
触れる前から力が抜け、緩みが取れるように手が沿い、自然に繋がって弛んでいく身体を目指して、稽古に取り組んでいきたいと思います。

ターザンロープ

支点を変え続ける

合気観照塾 2018.04.14

骨盤を締めながら膨らませて両手の張りと一致させ、仙腸関節からの繋がりによって手を動かす

手首を押さえてくる相手の圧を吸い込んで軸をずらし、生じた隙間へ息を吸い上げて離陸する

脱力によって肘が下りて手部が上がり、吸息が指先まで伝わると中指が相手の腕に沿うように、常に呼吸の結果として手を動かす

肋骨は落とさずに内部を弛め、肩、肘、手首と順に抜いていくことで、自分の高度を保ったまま転ばせる

手の中の見えないボールが落下する方向に労宮で吸い込んで、引くのではなく弛めることで相手を引き寄せる

「鳥と亀」における体内の回転を上肢に反映させて、相手を浮かせてずらして落とす力を伝える

後ろから腕を掴まれていて見えなくても、前から持たれているときと同様の感覚で、相手の中心をずらし、首を取り、固めたところで転ばせる

相手の手背と面を揃えて弛めることで一致する点を作り、そこを中心として回転させ、相手の掴み手から抜き去る

母指側の引きだけでなく、小指側の攻めが加わることで、相手の手の内に新たな支点が生まれて、合気上げになることを学んだ

中心からの伸びを五指それぞれに時間差で伝え、回転する支点を変え続けることで相手を崩す

手のロッキングチェア

バランス☆運動療法初級 2018.04.14

今月の中心塾では、最初に、K野先生と修験道の先生が、参加者を順に施術してくださいました。
二人の先生方の診立てに注目して施術を見せて頂いていました。
表現やアプローチは違っても、同じ山の頂上に向かうように、身体が整っていくように見えました。
また、完璧を目指すことが相手の為になるとは限らず、どこまで治療するかという締め方の大切さも学びました。

身体のバランスが整い、体感が高まった状態で、呼吸を観察しました。
椅坐位で、そのまま立ち上がれる位置を確認して、足を置きました。
骨盤を前後に傾けて、会陰の変化に目を向けると、締まって息を吸えるバランスがあることを感じられました。
その姿勢で、吸って、弛めて、吐く流れによって、手を脚の上で滑らせました。
中指中心で、母指球と小指球を寄せると、中央の上がり下がりと連動して、手にもロッキングチェアが起こりました。
重心が前方に行けば中指が立って膝の上で手首が返り、後方では手首が反って手部が浮き、合気の技が呼吸の動きであることを実感しました。
それから、合掌して両手を呼吸で浮かせました。
内部の糸が臨界まで伸びた位置では、体幹が凭れる動きに伴って下肢が浮き、全体の繋がりの中で釣り合っていることを体感しました。
さらに、肋骨が締まって首が伸び、肩甲骨が寄って肘が上がり、手首が決まって手の蕾が膨らむバランスで頭部に手を当てました。
落とせる位置で脱力し、腕を下ろして動作を確認すると、軸が伸びて、全身が連動して動ける状態にあることを感じられました。

呼吸を丁寧に観察し、脚に置た親指を曲げているか伸ばしているかでも、呼吸の通り方が変わることを実感しました。
そうした差を普段からどれだけ認識できているかで、積み重ねていくと大きな違いとなることを感じました。
修験道の先生が頚まで通して弛めておられる様子を見せて頂き、身体が出来ていれば何にでも応用が利くということを目の当たりにしました。
呼吸の鍛錬を続けていくと共に、日常の身体の使い方をしっかりチェックしていきたいと思います。
K野先生、修験道の先生、参加された皆様、今月も多くの学びをありがとうございました。

 

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