身体の伸びと丹田の向き

東雲道場 第三十九回研究会 2017.02.12

・下から吸い上げて内部を臨界まで伸ばし、軸を縮めずに丹田と合う位置に刀を下ろす
 両手と柄が一つになるように絞り、手首を決めたまま、肩の力を抜いて刀の落下に任せると、自然に肚の前で止まることを感じられた

・物打ちを相手に付けたまま、中央での伸びや細い軸での回旋を滞りなく刀に伝えられると、最短距離で相手に向かえることを学んだ
 刀で攻めるのではなく、目線や意識で先導しながら中心から動き、その現れとして刀が動くように発想を変える必要を感じた

・城郭勢で付けたら、内部の伸びによって相手の軸をこっそりずらし、相手の後方を大きく回るような力の軌道をイメージして剣を下ろす
 接点で付けたまま、後側の股関節で引きながら前側で攻め、軸をぶらさずに骨盤を立て替える

・逆の城郭勢で間合いを詰め、相手が振り下ろした剣を右手で止めたまま、左手で攻める
 相手の振り下ろす重みが自分の丹田に落ちるバランスで柄頭に手掌を当て、吸い込んで返す

・相手の攻めに対して、伸びていく方向と丹田の向きが合うように踏み込み、受けながら返す
 脚を狙ってきた相手の刀を、下肢を浮かせて避けることも出来るように、重心を乗せ替えられるバランスで足を着く
 お互いが明確な狙いを持って、中心から動いているからこそ、剣術の型のやり取りが成立していることを実感した

・刀を相手の中心に焦点が集まる角度に合わせられると、力を入れなくても楽に相手を崩せることを体感した
 お互いの刀が接した瞬間に相手の意識に付けて崩せるように、常に繋がったバランスで刀を振れるように稽古していく必要性を感じた

稽古記録30

東雲道場 第三十八回研究会 2017.01.09

・軸を中心に体幹を捻らずに立て替え、片肘と物打ちが正中線に並ぶ構えを取る
 視線を留めて相手の向こう側に付け、体幹の向きが変わっても、常に中心は相手に向かうように進む

・分け目を正中に置いたまま、中央での吸い上げによって刀を上げ、立て替えに伴う股関節の動きで刀を転回させる
 最小限の動きで自分の身体の幅をカバーし、相手に届く位置に振り下ろす

・刀の重みや重力による落下に教えてもらいながら、真っ直ぐ上げて真っ直ぐ落とす
 自分の身体の捻れや左右差や力みによって、上がっていく位置や下りていく軌道をぶらしてしまっていることを実感した

・雷刀で臨界まで身体を伸ばしたところから、前側の足を開いて道を空け、伸びを保ったまま剣を下ろす
 前方へ重心が移っていくと、自然に後ろ側の足が踏み出され、そのときの体幹の向きに合わせて刃筋が生まれることを感じられた

・青岸の構えで相手に付け、身体の伸びを刀の先まで伝えることで相手を崩す
 接点の緩みが取れたところから、自分が伸びられる身勢と、刃筋の合う角度と、相手の中心に伝わるバランスが、一致することを興味深く感じた

・相手の振り下ろした剣を受け止めるのではなく、身体を伸ばして相手に入れ、その反応に応じて動く
 お互いの剣が当たったところから、刀の向かう流れに逆らわずに付いていけると、相手の反対側の小手に向かい、次の攻めに繋がることを体感した

稽古記録29

東雲道場 第三十七回研究会 2016.12.11

・息を吸って剣を上げたところから、肩の力を抜き、剣の落下に任せて振り下ろす
 狙う高さに応じて股関節を折り畳み、脊柱を伸ばしたままお辞儀する

・相手の人中路から自分の中心を外し、どんでん返しのように体幹の向きを変えて攻める
 相手に意識を付けたまま、足の横幅の分だけ外に踏み出すことで相手の振り下ろした剣をかわし、相手の意志を通させて意図を外す

・雷刀に構えた相手の小手に付けて、相手の中心をずらし、その瞬間を逃さずに進む
 両側の股関節を引き分けながら、体幹を捻らずに回旋することで、引きと攻めを相手に伝えてずらす
 自分から接点で押さえにいこうとせず、落として当たったときや、擦って止まったときに、相手や剣の都合に応じて動く

・青岸の構えで、刃筋の向きと呼吸に伴う伸びが、相手の中心に伝わる姿勢を観察する
 合う位置に構えられたときには、そのまま伸びを伝えるだけで刃筋に沿って相手が崩れ、抵抗を感じること無く動くことが出来た

・青岸で向き合ったところから、後方から吹いてくる風に合わせるように背中から攻める
 物打ちの向こう側に相手の首元を見通し、刀で意識を止めずに相手の中心に向かって進む

・柄を持つ両手を引き分けるように絞り、肘の力を抜くことで、手首を決めたまま手の内を弛められることを感じた
 肩や肘の力を抜いたまま前腕後面で攻め、相手に入った状態を保ちながら丹田から動いて崩す

稽古記録28

東雲道場 第三十六回研究会 2016.11.27

・手指の力を抜いて柄を持ち、両手の中指薬指と小指球の間のシーソーを感じながら剣を上げ下ろしする
 身体を中心から伸ばして剣を浮かせ、頂点で肩の力を抜いてずらし、後頚部でバランスを取りながら丹田と繋がる位置に下ろす

・後頭部を決めて、肩甲骨を弛め、骨盤を自在に動かせる状態を保ち、体幹の動きを上肢に伝達する
 頭部が決まっているからこそ、それ以外の場所を自由に動かすことができ、力をぶつからずに行き来させられるように感じた

・下段で相手の眉間に物打ちを付けたまま、雷刀に構えた相手の手首に刃筋を沿わせるように捩り込む
 意識を相手の手前で止めずに、刃筋が相手の向こう側まで通っていくように、立て替えるタイミングと間合いを一致させて前に進む

・相手の小手に物打ちを付けて上肢を保ったまま、体幹の力を抜き、背骨を柔らかく使う
 脊柱を上ってきた動きが、胸椎の攻めによって前方に向かう力に転換され、壇中の内側から相手に伝わる感覚を得られた

・城郭勢から剣を立てて、相手が振り下ろした雷刀に付け、身体を伸ばして相手を浮かせ、股関節の回旋で相手を崩す
 上に伸び上がるのではなく、下方に重みを落として、丹田を中心に上下に引き分ける

・雷刀や青岸に構えたところから、相手の打ち込みに応じてら前後上下左右斜めに切り替える
 どこを攻められても最小限の動きで相手の太刀を受けられ、それ自体を相手に対する攻めとして繋げて行けることを学んだ

稽古記録27

東雲道場 第三十五回研究会 2016.10.23

・相手の腕の表側を通して吸い込み、弛めて中央へずらして、裏側を通して頚まで攻める
 身体の厚みと呼吸の深さの関連性を感じられ、奥行きや中心に対する認識が大きく変わった

・母指を肚と合わせ、五指を順に回転させて相手の瘂門の向こう側まで通す
 各指と、体幹の正中と側方の四本のラインの伸びが対応し、体幹の回旋と上肢の螺旋が一致する感覚を得られた

・骨盤が後方から前方へ回っていく動きによって、手部で円を描くように相手の皮膚を擦る
 相手の皮膚の緩みを臨界まで取って全身の動きに繋げ、最後まで相手を不安定なバランスに誘導し続けることで転ばせる

・肩や腕の力を抜いて通り道にして、示指の先まで鞭の動きを伝達する
 身体のどこも一纏めにせずに、指の一つ一つの関節まで体幹から起こる波を伝える

・両肩を押してくる相手を押し返さずに、前方への重心移動によって変化したバランスが、元に戻ろうとする力によって返す
 相手の負荷に対する吸い込みが、鳥と亀の動きの始まりになり、それに続く動きによって力が伝わっていくことを体験させて頂いた

・自分の中心の動きが、相手の中心に伝わる一点に、自分の丹田と木刀の刃の傾きを合わせる
 身体を張って相手を浮かせ、分け目の位置を留めたまま、剣が落下する軌道に付いていく

稽古記録26

東雲道場 第三十三回研究会 2016.08.11

・背骨を伸ばしたまま股関節から体幹を傾けて、腕を垂らして手首を決め、鎖骨や肩甲骨を自由に動かせるバランスを観察する
 剣の重みと脊柱の湾曲が釣り合うように頚で剣を吊り下げ、上肢を脱力する

・開いた両脚の下肢内側の張りが、中央の軸の伸びに繋がる身勢で、骨盤を立て替える
 下肢を突っ張らずに弛めて内側の経路を長く使い、仙腸関節の幅で骨盤を回旋してコンパクトに動く

・吸い上げた重みを肚に下ろし、丹田の感覚を保ったまま、上肢と下肢を繋げて動く
 丹田と肘と物打ちを、相手の中心に向かうライン上に構え、上肢のフレームを崩さずに下肢の動きを伝達する

・降り下ろす前から、相手の中心に付けて、刀に相手に向かう意識を乗せておく
 どの段階で止められても、相手が刀に触れた瞬間に入り、次の動作に移れる感覚を体感させて頂いた

・前側の足部を外向きに開放して、後方の脚に乗った重心を移し替える
 前足を着く向きによって、体幹に立て替えが起こり、正中に上げた雷刀を斜めに振り下ろす動きが生まれることを学んだ
 後ろ足に重心が乗るように構え、前足は相手の出方に応じて踏み出せるように自由にしておく

・息を吸い上げて身体を臨界まで伸ばし、そのテンションを弛めずに、剣の落下と前方への推進力に変える
 下方から均等に締めることが出来ると、その絞りと連動して剣が上がっていき、頂点では切っ先の向きと一致して伸びられることを感じた

稽古記録25

東雲道場 第三十一回研究会 2016.06.26

・両側の踵を付けたまま股関節を開排して、腰が決まる位置まで開き、肛門を引き込む力によって立ち上がる
 指先まで吸い上げた空気を中央に集めて下腹部に落とし、丹田感覚の高まりを維持したまま動く

・骨盤や肋骨を締めて四肢を張り、中央で呼吸を行き来させることによって、剣を上げたり下ろしたりする
 体幹を押し上げる下肢の力を、内部を通して上肢に伝達することが出来ると、楽に剣を上げられることを体感した

・ロッキングチェアでの後方への重心の移動と、身体背面の働きの高まりを一致させる
 背部と上肢後面が繋がって動くと、自然に肘が曲がって、相手を浮かせる働きが起こることを体感できた

・中指を支点としたシーソーが傾けるように柄を持ち、母指球と小指球の間でバランスを取りながら剣を動かす
 分け目、物打ち、切っ先の関係性を常に受け取り、意識を途中で止めることなく、内部の伸びをその先まで伝える

・前側の股関節に乗るように足を踏み出して剣を振り下ろし、股関節と物打ちの重みを一致させて相手に付けておく
 骨盤を締めて内部の空気をパッキングし、圧を保ったまま骨盤を立て替えることで、相手を引き込む

・身体の張りで両手の間を引き伸ばし、物打ちと肘と丹田が正中線上に並ぶように青岸に構える
 下腹部の球を二つのベクトルと合う方向に向け、正中と分け目の両方に作用するバランスで身勢を取る

稽古記録24

東雲道場 第三十回研究会 2016.05.29

・両手を前後に引き分け、右手からでも左手からでもなく、分け目から動かす
 骨盤の回旋によって鼠径部を寄せて上肢を先導し、剣の落下を手伝う

・肋骨の締めと対応して両肘を左右に張ることで、横隔膜との関係性を保ったまま上腕を動かせることを体感した
 上腕の上げ下ろしや、肘の曲げ伸ばし・回旋の組み合わせが移り変わりながら、体幹の内部の動きが剣に反映される
 最小限の動きで自分の身体の幅を守り、相手の中心に迫るという、剣術のシンプルに見える動作の出所を感じることができた

・相手の剣に囚われずに、剣を擦りながら相手の中心に向かって進むことで、勝手に相手が崩れて道が開いていくことを体験した
 剣を止めたり避けたりした途端に、自分の中心がずれ、反対に相手に付けられてしまうことを実感した

・相手が振り下ろした剣に付けたまま、軸は崩さずに臍の向きを変えて、相手の中心を攻める
 常に留まらず、剣が下りていく動きを次の吸い上げに繋げて、空いている場所を狙っていく

・青岸の構えから吸い上げて水車勢の位置に落とし、相手の剣ではなく頚の向こう側を引き寄せる
 相手の頚を斜めに通るラインをイメージし、相手の太刀筋と戦わずに被せるように上太刀を取る

・下肢の張りや骨盤の動きと連動させて剣を抜いていき、身体の伸びを螺旋状に伝えていくことによって抜刀する
 同じ経路で身体を伸ばしたところから、手首を弛めて刀と鞘のラインを合わせ、剣が下りてくる働きによって納刀する

稽古記録23

東雲道場 2016.04.30

・中心から上ってきた動きを、胸鎖関節で方向を変えて上肢に伝達し、肩を力の通過点にする
 ペットボトルの中の水の動きを感じながら、鎖骨、肩、肘、手首と、順に吸い上げたり弛めたりする動作を観察する

・相手に物打ちを押さえられたところから、剣を上げていくときと同じ働きを伝える
 剣の高さは変わらなくても、体内を行き来する力は同様に伝わり、相手を浮かせる働きとして表れることを体感した

・接点の圧を持続しながら、剣や相手から受け取った重みを丹田に落とす
 高まった実感が抜けないように丹田から動いて、相手の向こう側まで伸びを伝える

・息を吸って相手の背側にバランスを移し、弛めてそこからさらに後方にずらし、息を吐きながら傾いていく相手に付いていく
 軸をずらした状態で力を抜いて弛めることで、相手は抵抗する拠り所が無くなり、ぶつかることなく楽に前に進めることを体験した

・手首を決めたまま、母指球と小指球で挟んだ玉を転がすことで、浮かせたり落としたり斬ったりする
 体幹から上肢尺側を通っていく経路を伸ばして刀の反りに繋げ、母指側と小指側での引きと攻めを伝える

・相手のバランスで剣を持たせ、右手と左手の手の内が決まるようにそれぞれ緩みを取る
 お互いの身体が繋がるバランスに近付け、自分の体内で起こっている変化を相手に反映することで、技が掛かることを体感した

稽古記録22

東雲道場 第二十九回研究会 2016.04.10

・自分から動かずに、相手の陰となるように働き掛け、後手で動いて上太刀を取る
 後から動いても、最短距離で相手の中心に向かうことができると、相手の剣をかわしながら攻められることを学んだ

・前側の足を相手に向けて重心を落とし、軸を立てて上肢の力を抜いたまま待つ
 相手が剣を上げるのを観て上げ、下ろすのを観て下ろし、相手が移動しても中心に向けて前足を着く

・車の構えや青岸や城郭勢で物打ちを相手に付けたところから、両肘の屈曲や骨盤の回旋で剣を上げる
 無駄な動作や余分な力を抜いていくことが出来ると、刃筋をぶらさずに身勢を変えられ、剣の落下に任せるだけで自然に相手の上太刀となることを体験した

・体幹を捻らずに、骨盤が回旋する分だけ剣を上げ、剣の落下と一致させて骨盤を戻す
 骨盤を立て替える動きが滞りなく伝わると、身体の向きを変えても剣との関係性は常に保たれ、下ろした剣はいつも相手の中心に向かうことを体感した

・息を吸ったときも吐いたときも、肋骨が締まるように呼吸を上下させ、その力を剣に伝える
 体幹の締めで絞るように柄を持ち、手掌を固めずに、皮膚の緩みの範囲で手の内を変化させる

・相手の踏んだ人中路から足一つ分だけ外に着いて、相手を自分の中心から外して攻める
 間合いも人中路も、相手に力を伝えられるちょうど良い位置があり、そこから少しずれるだけで、その働きが大きく変わってしまうことを体感した

稽古記録21

東雲道場 第二十八回研究会 2016.03.13

・雷刀から分け目で回旋すると横雷刀になり、中段に下ろすと青岸になり、刀と身体を近付けると城郭勢になり、そのまま前腕を返すと撥草になる
 自分の中心を相手の中心に合わせて、骨盤を立て替えたり上肢のフレームを変えることで、相手に刃筋を向けたまま前後上下左右へと剣を移せることを学んだ

・刀を腕で振りかぶったり振り下ろしたりせず、落ちる軌道を邪魔しないように付いて行く
 横隔膜を浮かせたまま剣を下ろし、上肢を弛めて伸ばし、落ちる深度を股関節の深みで合わせ、相手の中心への最短距離を辿る

・相手の雷刀と接触する前に息を吸って剣を浮かせ、下りていく位置に付いて行くことで、相手の剣を打ち落とす
 水車勢から息を吸って腕を浮かせ、剣を垂らしたまま背部を回し、刃筋に沿って下ろすことで斬る
 自分の身勢や剣の位置によって動きが違っても、呼吸に伴う上げ下ろしが形を変えて現れ、動作が続いて行くことを体験した

・相手の剣を防ぐのではなく、お互いの剣が当たるタイミングに手の内や身体を絞ることで付け、その力が開放されるように解きほぐすことで入れる
 剣が接触する瞬間に柄を強く握って、相手の剣を捍ぐことが出来ず、次の動きを止めてしまっていることを実感した
 手の内を固めずに柄に手掌を当てている位のほうが、楽に雷刀を受けられることを体験させて頂き、握らなければ受け止められないという固定観念を変えていく必要性を感じた

・相手の剣を押すのではなく、力が入っている場所を順に脱力していくことで負荷を下方に落とし、中心での伸びを伝える
 股関節から体幹を回旋させ、支点を変えて行くことで、常に上を取りながら相手の軸をずらし続ける

稽古記録20

東雲道場 第二十七回研究会 2016.02.11

・前に下ろした足で人中路を踏み、足を揃えてゼロにすることで移動する
 軸を崩さずに移せる位置に足を置いて膝を脱力すると、中心に集まる力が働き、後方の脚を寄せられることを体感した

・足底の緩みが取れるように提肛することで、下肢内側や後面の張力を高め、下方からの力を会陰で吸い込む
 骨盤を全方向から締めて丹田の実感を高め、圧縮された力が損なわれないよう吸い上げて指先まで伝える

・吸い上げや立て替えに伴う全身の連動と、手の内の引きと攻めの繋がりを観察する
 剣の傾きに従って、手掌が絞られたり、圧の掛かる場所が移ったり、小指球や母指球に支点が生まれたりと、柄と手の内のバランスが変わり続けていることを感じられた

・内部の伸びによって雷刀を受け、弛んでいく働きで相手の剣の内側に入り、伸びていく力で頚の向こう側まで通す
 呼吸によって伸びたり弛んだりするリズムが、相手との関わり合いの中で表れ、動作になったり虚を生んだりすることを感じた

・剣のバランスに任せて上げ、落ちていく通り道を邪魔しないように身体の向きを立て替えて付いていく
 余計な力が入らなければ、剣が先走ったり刃筋がぶれたりすることなく身体が動き、剣を下ろせることを実感した

・鞘から剣を滑らせて止まったところから、吸い上げに伴う伸びを剣まで伝えることで抜刀する
 息を吸いながら力の抜ける位置に剣を上げ、呼息しながら更に伸ばし、重みの傾きに合わせて納刀する
 居合いの一連の動作に、それまで練習していた呼吸や体内操作の要素が凝縮されていることを実感した

稽古記録19

東雲道場 第二十六回研究会 2016.01.11

・左右の股関節に交互に乗せ替えながら、踵を上げずに足を運ぶ
 反対側の股関節の感覚が途切れない位置に足を置き、骨盤を前に向けたまま中心に吸い上げて足を寄せる

・身体のバランスと剣の向きが中心に揃う、ゼロになる瞬間を意識しながら進む
 足の位置や骨盤の立て替えや体幹の向きや剣の角度が連動しながら移り変わっていく様子を体感できた

・相手の小手や頚に剣を当て、相手を吸い込んだところから、焦点が合う一点に合わせる
 吸息に伴う軸の伸びと共に、剣の反りを切っ先より先まで伸ばして長く使い、刃筋に沿って股関節からお辞儀することで相手を崩す

・杖を垂直に浮かせたところから、床より下までイメージし、さらに軸が立ち、頚が伸びていく深さまで呼気を下ろす
 呼吸や体内操作も、動作や力の向きと一致した意識が働くことで、充分に活かされることを体感した

・相手に掴まれている場所の力を抜き、丹田と繋げて均圧になるように手を広げることで、相手に持たせた状態にする
 腕を強く握られて固定されていても、その場所を完全に預けられると、身体の内部を通して自由に力を伝えられることを体感した

・下肢の寄せや中心の伸びによって生じる力を、上肢に伝達することで相手を崩す
 姿勢やお互いのバランスが変わっていく中で、常に下肢の張りが抜けずに充実した身勢を取り続ける

・下肢から伝わる様々な働きが反映されて、剣の一連の動きが起こっていることを体感した
 骨盤の絞りと共に下方から伸びていく力が伝わると剣が抜け、両側の下肢を寄せる力が昇っていくと剣が上がり、下肢を張ったまま引き離す力が働くと剣が下り、股関節から体幹や手の捻れが揃う位置に合わさると剣が納まる

稽古記録18

東雲道場 第二十四回研究会 2015.11.29

・剣の重みを感じながら、前後や左右への重心の移動と共に剣を振る
 踵を下ろしたまま下肢を浮かせ、足底の面に合わせて足首が動くと、繋がりが途切れること無く足を運べることを学んだ
 脚を上げていないときも、同様の体内操作によって、足底からの吸い上げを上肢まで伝えることで、剣を上げられることを体感した

・前腕と剣の向きが一致する位置に肘を引き、体幹からの攻めが切っ先まで伝わる身勢を取る
 前後の張りを保ったまま、膝を弛めて重みを下ろせると、上肢を脱力して浮かすことができ、左肩や前腕など、どの方向から押されても返せることを体感できた

・雷刀を下ろした後の左足を寄せるときに起こる伸びが、螺旋状に昇って剣に伝わり、相手の指を外しながら次の一刀を振れる位置に移動する力になることを体験した

・横隔膜を浮かせたまま、股関節から左右の下肢を入れ替えることで、体幹を捻らずに移動したり、身体の向きを変えたりする
 股関節の動きや骨盤の立て替えだけで誤魔化さずに動くことの難しさや大変さを感じ、それを身に付けるための積み重ねの必要性を実感した

・身体を伸ばしながら鞘から剣を滑らせ、止まった位置で脱力して、さらに身体を伸ばして抜刀する
 抜刀も雷刀や納刀も、深い呼吸のリズムに合わせて丁寧に観察することで、剣を含めた全身の協調した動きとして観られることを体感した

・物打ちを正中に置いたまま、肩の力が抜ける位置に腕を開いて、吸い上げによって剣を浮かす
 物打ちを目標に付けたまま、肩、肘、手首と順に弛めていくことで、鞘と合う角度に剣が傾き、重みの落下によって納刀できることを体感した
 軸であったり、目線であったり、物打ちであったり、手首であったり、その時々で基準となる点を、留めたり移したりして動作を行なうことの大切さを感じた

稽古記録17

東雲道場 2015.10.31

・雷刀に構えたときの身体の働きが、青岸の構えにおいても同様に伝わることを体感した
 体幹が伸びるバランスで身体を伸ばし、上下の張りを維持したまま重心を前方に移すと、相手の負荷に対しても楽に動くことが出来た

・両手が絞られ、小指球で突き上げられる方向に剣を上げる
 肋骨が締まって、季肋部が伸び、体幹から繋がって上肢が伸展されることを感じた

・呼吸に伴う伸びが伝わることで、相手の手の内の緩みが取れ、相手に入っていく感覚を得られた
 前後の広がりを保ったまま重みを下に落とし、下半身から移動することで、繋がった状態で動けることを体感した

・剣と相手が重力に従って落ちるバランスに、自分の身体を移動する
 自分自身で力を入れて押したり引いたりするために、刃筋を感じられず、重みを落とせなくなってしまうことを実感した

・筋力で引くのではなく、剣と相手の両腕と体幹で作られる輪の中を通る力が、滞らないように循環させる
 剣を握らなくても、剣が重力で落ちる傾きに付いていくことで、相手を手前に落とす働きが起こることを体験した

・剣の先端まで感じられる身勢を取ることで、相手との間合いが変化しても、同様に技を掛けられることを学んだ
 道具の形や重さや長さに合わせて、身体の使い方や意識の距離が自然に変わることを体感させて頂いた

 

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