臨界まで弓を引き分ける

センタリング・タッチ研究会 2017.09.03

昨日は、センタリング・タッチ研究会に参加させて頂きました。

前半は、立位でのセンタリング・タッチを体験させて頂きました。
触れて頂く度に、自分でも気付けていなかった捻れや滞りが解きほぐれ、緊張が弛んで、呼吸の入り方が深くなることを実感できました。
外から見てもほとんど動きが分からないほどの繊細なタッチで、受け手の姿勢や動作が変わっていく様子を目の当たりにしました。

両側のベルトを引くことで、中央の筒の中のバネが縮む仕組みのスポーツ用品を用意してくださっており、それを使って色々な動作をしました。
道具の反発力を利用して、片側の手の前方への伸びと、対側の肘の後方への引きを拮抗させながら、弓を張るように構えました。
臨界まで弓を引き分けることで、身体の中が伸び、中央が細く締まっていくことを感じられました。
張った位置では、横隔膜の締めを維持することで構えを保つことができ、呼吸の操作と一致して張力が調節されることを体感しました。
頭が前に出たり、肋骨が落ちたりすると、途端に中の繋がりが途切れ、身体のあちこちが緊張することを実感しました。
前屈姿勢からベルトに手を掛けて体幹を起こしたり、両手でバネを地面へ押し下げたりする動作も試し、弓を引くときと同様に身体を張る働きが重要であることを体験しました。
そして、身体に備わった弓や槍や刀が、センタリング・タッチの身体操法にも深く関わっていることを教えてくださいました。
繋がるバランスに導いて緩みを取り、内部の伸びによって槍を突くように丹田から動くことで、頚まで伝わるといった技を実演してくださいました。

後半は、仰臥位での施術を体験させて頂きました。
脛に手を当てて左右それぞれ横や縦に揺らしてくださり、身体への伝わり方の違いを体感できました。
脚に触れた手からのわずかな振動からも、繋がっていれば全身に伝わり、滞りがあれば揺れが途切れることを感じられました。
そして、足部の誘導が、そのまま肩や頭部にも反映され、緊張が弛んでいくことを体感させて頂きました。
全身が皮膚で覆われ、筋が繋がり、骨は連結し、経絡も通り、どこかに触れるだけで全体のバランスに変化が表れるということを自然に感じられました。

それから、パートナーに仰臥位で寝てもらい、センタリング・タッチの練習をしました。
足元に座って、弓を射るときのように軸を伸ばし、両側の脛に手掌を沿わせました。
力を抜いて骨の深さまで沈め、芯を掴めるように五指を寄せて細くしました。
常に手の内の当たりが変わるように、力が抜けるバランスに向かう方向へ転がし続けました。
自分が脱力できるようにセンタリングすることで、相手も繋がる位置に導かれていくことを実感しました。
そして、相手の身体の先の空間にまで力を伝え、自分の後方まで意識を広げて通り道とすることで、初めて一体となった行き来が生まれることを体感しました。

相手の状態を受け取れる身体を創り、感じたことを施術を通じて検証しながら、感覚を磨き続けていくことの大切さを学びました。
K野先生、参加された皆様、多くの学びをくださり、ありがとうございました。

 

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