呼吸を動力源として動く

呼吸動作研究会 2018.07.22

今月の研究会は、KMさんが進行してくださいました。
最初に、相手の肩に手を触れて、力の伝わり方をチェックしました。
それから、仰臥位で呼吸に伴う骨盤の動きを観察しました。
息を吸うと腹部の呼吸の圧によって骨盤が傾き、弛めると戻り、吐くとバランスの変化で後ろに倒れました。
さらに深く息を吸い続けると、臨界まで傾いた骨盤に連れて背骨が順に引かれ、それによって反る動きが起こりました。
飛ばして先に腰や背中を反っていないかを確認し、あくまで呼吸を動力源として動くことを念頭に進められていました。
腕をお腹の上で組むと、呼吸の吸い上げと共に、腕が上がりました。
胸の前まで浮かせたところから肩や肩甲骨を弛めることで腕を下ろし、呼吸の行き来と上肢の動きの関連性を体感できました。

丸める動作も同様に、骨盤からの動きを伝えるように行ないました。
一つずつの背骨の離着陸を点で感じられるように、意識しにくい椎骨や横ブレが起きる場所があることを感じられました。
丁寧に観察することで、動作も感覚も繊細になっていくことを実感しました。

側臥位で、骨盤の反る丸める動きをすると、背骨に波が伝わりました。
骨盤の動きに頚が付いてきたり、腕が回ったりと、身体が繋がっている状態を感じられました。
全身の連動を味わいながら、気持ち良く動くことができ、それ自体が身体を整える動きになっていることを感じました。

後半は、前半の内容を踏まえての座談会と施術の練習会をしました。
「弛める」や「軸」といった感覚について情報交換もでき、鍼治療の実践もさせて頂き、たいへん勉強になりました。
会員の皆様、今月もありがとうございました。

無意識のアンバランスを意識する

呼吸動作研究会 2018.06.24

今月の研究会では、K元さんが、「薬指とバランス」というテーマで進行してくださいました。

ボールの上に板を乗せて、その上に両手を置き、不安定な状態で身体がどのようにバランスを取っているかを観察しました。
そして、前後や左右に板を傾け、緊張している場所を弛めることで、中央に戻しました。
さらに、骨盤、帯脈、季肋部、首と、動きの起点となる高さを変えながらを回転させました。
自分の力の入り方が傾きや揺れとして視覚化され、中央の位置を認知しやすくなることを感じました。
同じような条件で動作を行なっていても、参加者それぞれの癖が、板の傾きの偏りとして表れました。
無意識に起こっているアンバランスを意識できるように、メニューが組まれていることを感じました。

そこから、一本ずつ指先を上げて、それぞれの指の働きを観察しました。
肩から指の力を抜いたり、中心から指を上げたりと、経路を長く使うことで、繋がりの中で動作を行うことの大切さを学びました。
両手を張りながら吸い上げることで、板が吸い付いてボールの転がりを感じやすくなりました。
乗せて重みが掛かっている時と、浮かせて触れている時の違いを実感し、それが施術において如何に重要であるかを感じました。

後半は、グループに分かれてのレッスンを行ないました。
私は、SKさんに身体創りのアドバイスをさせて頂きました。
自己練習や仕事を通じての疑問を熱心に投げ掛けてくださり、自分の抜けているところを見直すことが出来ました。

会員の皆様、今月も貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

呼吸の張りと背中の意識

呼吸動作研究会 2018.05.27

今月の研究会は、「呼吸の張りと背中の意識」というテーマで進行させて頂きました。

仰臥位で寝て、自分で骨盤や肋骨の前・横・後ろを触ることで、呼吸による動きをチェックしてもらいました。
それから、骨盤や大腿部に帯を巻いて、中の締まりや外への張りを観察しました。
その後、帯を肋骨に巻き、端を持って両手を引き、体幹の動きが手にも伝わっていることを確認しました。
また、足の裏に帯を通して手との間の弛みを取り、上下の張りを感じながら呼吸してもらいました。
相対稽古として、長座位で足の裏を合わせて呼吸で紐を引き合ったり、背中合わせで凭れ合ったりしました。
それから、椅座位であや取り呼吸法を行いました。
「呼吸によって動く」と「筋力によって動く」の違いを感じて頂くことを目標に進行しました。

後半は、k元さん、Oさんと、前半に行なった内容がどのように治療に反映されるかを検証しました。
座る位置や姿勢や視線や鍼の傾きを通したい経絡に合わすことで、接触鍼でも置鍼でも相手に伝わる影響が変わることを確認できました。
呼吸で張れるバランスを意識しておくことで、自然にそうしたポジショニングが取れる身体を創っていくことの大切さを感じました。
Oさんに少し姿勢や呼吸のアドバイスをさせて頂いただけで、鍼によって相手の身体に流れが起きる感覚を掴まれていたことに驚きました。

企画を考えたり、会を進行させて頂く中で、自分の足りていない部分を自覚でき、多くの発見がありました。
参加された皆様、今月もありがとうございました。

呼吸とバランス

呼吸動作研究会 2018.04.22

今月の研究会は、KMさんが「呼吸で動くとは」というテーマで進行してくださいました。

仰臥位で片脚に座布団を載せて、その重みを感じながら、脚を上げました。
脚の角度を変えて力の入り方の違いを確認し、呼吸で上げられかどうかを検証しました。
腹部への吸気によって鼠径部が深まる位置にあると、それに付いていくように膝も浮くことを体感しました。
そのまま吸い上げると、骨盤が転がって股関節が更に深くなり、膝、足首と順に繋がって折り畳まれて行きました。
先に膝を上げようとしたり、足首を決めようとして、呼吸による繋がりが途切れると、途端に固まってしまうことを体感しました。
それから、腕や頭も同様に、呼吸とバランスで上がる位置を検証しました。
吸い上げと共に頚が伸びると、中央の軸が通り、頚部とのバランスで腕が浮きました。
また、両脚を上げたところから、後頚部を伸ばした状態のまま、脚を下ろして弛めて行きました。
身体の長さを保ったまま、弛む流れが足部に移動していくと、脚の重みに引かれるように頭部も浮かせられました。
さらに、呼吸を基準として、一本一本の指で畳を押したとき、浮かせたときの違いを見ました。
条件を変える度に、呼吸の吸い上がる高さが変わり、それぞれの指の働きを感じられました。
呼吸が通る前提が出来ているからこそ、呼吸をテスターとして善し悪しを判別できることを実感するレッスンでした。

後半は、前半に行なった内容を二人一組で誘導し合いました。
検証したことが、施術をする時の姿勢や動作に繋がり、そのままパートナーへの誘導となることを確認しました。
ここしかない位置を感じるために、感覚の精度を高められるよう自分で検証し続けることの大切さを学びました。

来月の研究会は、私が担当させて頂きます。
頂いたテーマを踏まえて、メニューを考えておきます。
よろしくお願いします。

右寄りと左寄りの間

呼吸動作研究会 2018.03.25

今月の研究会では、新メンバー二名が参加してくださいました。
K元さんが、「ゆっくり重心移動」というテーマで、進行してくださいました。

椅子に座り、左右の肺の呼吸の入り方をチェックしました。
それが、姿勢や動作を変えることで、どのように変化し、歩いている時や腕を持つ時に影響を与えているかを検証しました。

足趾を反らせたり丸めたりして、足首を反らせて、呼吸が入りやすい角度を確認しました。
そこから膝を曲げていくと、足首が決まり、足底に体重が乗るバランスでピタッと合うことを体感しました。
それから、移動する側と反対側の臀部も意識して、天秤のリンゴを一つずつ移すようにイメージしながら、丁寧に左右の重心移動を行ないました。
右寄りと左寄りの間にも無数の段階があり、繊細にセンタリングすることで初めて中心が定まっていくように思いました。
また、骨盤を締めながら大腿部を張って、中央の圧の高まりや下肢との繋がり方の違いも確認しました。
最初、肺の膨らみ方に左右差がありましたが、動作と共に均等に近付いていくことを実感しました。
歩いていても、中心に寄っているとブレが少なく、腕も脱力できていることを感じました。
パートナーの腕を持たせてもらったとき、吸い上げる位置が深くなり、腕を持ってもらっても、力が抜けるように浮かせてもらえる感覚がありました。
動作においても、施術においても、呼吸を基準としてバランスを中心に近付けておくことが、如何に重要であるかを学びました。

後半は、グループに分かれて、施術を行ないました。
各々の最近の工夫や発見を情報交換できて、たいへん勉強になりました。
SRさんの呼吸を意識した刺鍼、O原さんの診立てや提鍼も見せて頂きました。
鍼治療も、それぞれの個性が表れていて、自分の行なっている方法を見直す良い機会になりました。

参加された皆様、ありがとうございました。
来月も、よろしくお願いします。

手と足の連動

呼吸動作研究会 2018.02.25

仰臥位で膝を曲げ、足の下の棒を置く位置や、脚の角度を変えて、呼吸の通り方を検証する

下腹部に棒を乗せて手を添え、呼吸の出入りに伴って浮き沈みする様子を観察する

胸の前で棒を浮かせて持ち、吸って、弛めて、吐く呼吸の流れで動きを伝える

吸息によって骨盤や肋骨を締めて内部の圧を高めながら、外側にも呼吸を広げて全方向に張る

両手で棒を持って、肋骨が締まり、体幹と繋がって伸びていくバランスで腕を上げていく

片側の膝を曲げて、もう一方の下腿部を棒に乗せ、息を吸いながら腕と脚を上下に伸ばす

椅子に座って、足底と畳、手掌と大腿部の間に棒を置き、呼吸での連動を観察する

負荷を掛けてもらい、手で動いたときと、足底の皮膚の緩みを意識して呼吸したときの相手への伝わり方の違いを確認する

相手の詰まっているところを感じ取りながら、同調しながら自分が脱力して動くことで弛めていく

立位で臨界まで中を伸ばして腕を上げ、位置をキープしたまま弛めて、棒の重みに沿って下ろす

身体を呼吸で繋げる

呼吸動作研究会 2018.01.28

今月はKMさんが、足底のセンタリングというテーマで進行してくださいました。
紐を踵から足趾の間へ通して一周させ、草履を履いているような状態で、動作を観察しました。
足関節、膝関節、股関節を呼吸と共に曲げたり、身体を前後に揺らしたり、左右に重心を移したりしました。
下肢を折り畳むとき、膝を内側に入れる癖があることを実感できました。
股関節を弛めることで膝が真っ直ぐに曲がると、趾の間に通した紐の感覚が高まる方向に重みが落ち、下肢を通って呼吸が吸い上がってくる様子を体感できました。
それから、紐を通す趾の股を変え、その都度、立ったときの足の向きを微調整しました。
同じように動作をしても、前提条件が変われば繋がり方も変わり、徐々に可動域が広がっていく様子を感じられました。
順に行なった後、左右の脚の違いを比べてみると、足背の感覚が高まって足趾が浮き、足関節の深みが増していることを自覚できました。
微妙な違いで身体の使い方が大きく変わってくることを実感し、そうしたズレに気付けるように練習を工夫していく必要を感じました。

後半は、K野先生が来てくださり、会員に施術を施してくださいました。
芯での呼吸の行き来が手まで伝わることで、木刀が上がったり下がったりし、施術もそれと同様に行えることを実演してくださいました。
上肢と下肢のそれぞれの関節が対応し、呼吸が伝わる位置に下腿を浮かせておくと、木刀を持った腕が弛んでいくように脚が伸びていく様子を見ることが出来ました。
その際、術者が押したり引いたりするのではなく、相手の重みを利用していることを教えてくださいました。
膝から下の重みを取り除くことで、股関節がフリーになる位置に導き、呼吸で弛んでいく瞬間を逃さずに、相手の重みで伸展する様子を見せてくださいました。
そうした繋がる位置を受け取るために、自分の脚や腕を呼吸で浮かせられるように検証しておくことの大切さを実感しました。
自分の身体が呼吸で繋がって初めて、シンプルな原理で、どこからでも誘導できるようになるのではないかと感じました。
それから、一つのやり方にこだわらず、駄洒落のように発想を変えていくことの大切さも教えて頂きました。
相手や状況に合わせて、笑って解れたり、目線で伸びたりと、身体に備わった働きを何でも活用できることを学びました。
術者の力ではなく、本人のバランスの変化で弛めてもらうからこそ、ご自身で健康に向かって頂く施術ができるように思いました。

K野先生、KMさん、参加された皆様、多くの学びをくださり、ありがとうございました。

腰の動きって?

呼吸動作研究会 2017.12.24

後頭骨と仙骨に手が当たるように棒を後ろ手に持って、呼吸で張る

棒を引き分けて背骨を伸ばしたまま、股関節の曲げ伸ばしや回旋の動きを観察する

棒との間の浮きや当たりから、自分がイメージしている動きと、実際に行われている動きのズレを確認する

両手で棒を挟んで背骨と一致させ、体幹の傾きや捻りを手まで伝える

仰向きに寝て腰椎の下に横向きに棒を入れ、吸息で緩みを取って空気の上下で転がす

背骨の下に縦向きに棒を入れて、骨盤や肩甲骨を揺らしながらバランスを取る

背中を丸めて背側に呼吸を吸って、息が入りやすい場所と入りにくい場所をチェックする

姿勢を変えて同様に呼吸することで、骨盤と背骨や下肢への繋がりの変化を観察する

相手に手を持ってもらい、腰を丸めたとき、反らしたとき、自分の思う真ん中で息を吸ったときの違いを検証する

手を繋いで輪になり、何人も先まで意識しながら、呼吸を伝えていく

呼吸でバランスを変える

呼吸動作研究会 2017.11.27

身体に触れながら息を吸い、呼吸の入りやすい所や飛ばしている所をチェックする

立位で骨盤底へ呼吸を入れて、会陰部の行き来によって骨盤が動くことを体感した

意識が薄い場所を相手に触れてもらって呼吸を入れることで、全体のバランスも変わることを感じられた

背側の動きも意識しながら腹側から診ることで、パートナーの呼吸の偏りや姿勢のアンバランスを立体的に感じられた

趾先を竹踏みに乗せることで、下肢を弛めやすくなり、呼吸の立ち上がりが変わることを体感した

股関節から折り畳み、腰椎、胸椎、頚椎の順に重力に沿って弛め、脱力して身体背側を丸くする

前屈位で腕を垂らして脱力し、肩からではなく、骨盤の動きで手を揺らす

骨盤を帯で締めて、外側を弛めたまま呼吸で下肢を張り、内側の細い幅で動く

圧痛のある場所を押すのではなく、経絡を意識して触れることで、繋がりの中で弛んでいく働きを待つ

ペアでの施術を通して、呼吸の入り方と、姿勢のバランスと、経絡の虚実の関係性を検証することが出来た

横隔膜と肛門の浮き沈み

呼吸動作研究会 2017.10.22

仰臥位で呼吸によって骨盤を傾けて、恥骨や会陰や肛門の締まりの移り変わりを観察する

肛門の出口側を締めようとすると腹筋が固まり、肛門の中央が引き上がるように内側が締まると呼吸が通ることを検証できた

恥骨が寄るバランスで大腿骨を内旋して骨盤を締め、内側への圧の高まりと拮抗させて大腿部を張る

呼吸の出入りに伴って、横隔膜と肛門が一致して、浮いたり沈んだりすることを体感した

吸息に伴うバランスの変化よって第五腰椎を決め、腹筋を弛めたまま骨盤をニュートラルの位置に戻して、中心で吸い上げる

下腹部と仙骨を内側から膨らませ、それを維持したまま吸うと、身体の中心を細く早く吸い上がる経路を感じられた

吸って軸が伸びたところから先に弛めて丹田に戻しておくことで、呼気と共に更に頚が伸びる働きが起こることを実感した

仙骨を内側から浮かせ、呼吸の経路を通して後頭骨と繋げることで、頭や脚が上がることを体感した

横隔膜と肛門だけでなく、労宮や湧泉や百会など、呼吸によって浮き沈みする膜の感覚があちこちに在ることを感じられた

センタリング・タッチによる繋がりの誘導と、東洋医学の臓腑へのアプローチが共通していることを感じられ、治療の見方が広がった

「良い姿勢」とは?

呼吸動作研究会 2017.09.24

正座位で前後左右から押してもらって、バランスや緊張を確認する

骨盤、背骨、頭部、肩甲骨と、身体の各部位に意識を移しながら、重心を前後に移動する

両手を組んで、肋骨を締めながら引き分け、身体の内側と外側で起こっていることに目を向ける

立位で目を瞑り、重心の移り変わりや、動いている所、動いていない所を感じてみる

力を抜いたまま脚を動かしたり腕を上げたり、呼吸で動ける範囲で動作を行う

身体背側に下から順に息を入れて、臀部や腰や背中や頚を丸くする

同じことを片側や左右で逆向きに行なって、呼吸の通り方の変化や身体に起きる連動の違いを観察する

仰臥位で自分の呼吸が届いている範囲を受け取り、条件を変えて違いを検証する

円皮鍼を貼ったところを意識して呼吸で膨らませ、繋がりの変化を感じてみる

円皮鍼を一側の手首と足首に張り、呼吸によってバランスが変わっていく様子を観察する

意識の偏りと姿勢のアンバランスの関係性を感じられ、どちらからアプローチしても良い方向に導けることを体験した

接点で吊るす

呼吸動作研究会 2017.08.27

正座や立位でロッキングチェアを行い、重心の移り変わりや相手への呼吸の伝割り方を観察する

壁に手掌を当てて皮膚の緩みを取り、接点で吊るすように、上から順に力を抜いていくことで重みを下ろす

重みを預けきれないと、顎が上がったり、背骨を反らしたりして、内部の動きを止めてしまうことを実感した

四つん這いで、手掌の皮膚の動きを感じながら頚や胸や腰をセンタリングして、皮膚を緊張させないバランスのまま臀部を下ろす

どの二点からでも重みを中央に下ろしていけるバランスに近付けられると、背骨の捻れや頭の位置が調整されることを体感させて頂いた

骨盤を動かそうとせず、胸部や咽喉や頭部の奥行きの間で呼吸を行き来させることで、離れた場所から骨盤を誘導する

頭部まで通った細さのまま芯で動くことで、動作の繊細さや意念の働きが高まることを感じられた

後方への重心移動でも、力を抜いて下方から順に吸い上げることが出来ると、後上方へ身体が伸び、バランスが取れることを体感した

吸い上げたところから胸部を弛め、さらに肋骨を締めることで力を上肢へと繋げ、指先まで伝える

横隔膜の締めと後頚部の伸びを一致させて浮かせることで、相手の身体にも同様の状態を導き、無意識の緊張を抜け道に誘導する

身体の可能性を広げる

呼吸動作研究会 2017.07.23

今月の研究会では、前半はKMさんが担当してくださいました。

最初に、今回のテーマである「でんでん太鼓」の動きを確認しました。
それから、腰の下に座布団を入れて、呼吸によって骨盤を転がしました。
骨盤の傾きと共に鼠径部が深くなって、腹筋が伸び、頚まで繋がって動くことを確認しました。

同様の動きを、側臥位で観察しました。
体幹の下に枕を挟んで圧の変化を受け取ることで、呼吸に伴う転がりが骨盤や脇の下にも伝わっていく様子が感じられました。
力を抜いて呼吸に任せることで、鼠径部が深まる方向に骨盤が傾いて脚が滑り、寄ったまま元の位置に戻っていくことを体感させて頂きました。
そうした連動が伝わるバランスを取るために、最初のポジショニングがいかに大切であるかを学びました。

再び仰臥位になり、吸息に伴う肩甲骨の寄りによって、肘を張る力が伝わって背部が浮き、頚が伸びる様子を観察しました。
それから、中央での吸い上げによって腕を浮かせ、上がったところで弛めて、末梢に伝えた力を中枢に集めていくことで腕を下ろしました。
仰臥位でも、立位と同様に内部の力の行き来によって、手の動きを誘導でき、元の位置に落とせることを体感しました。
「天地人の串刺し」や「六方円」、刀の上げ下ろしなど、どれも同じ原理で起こっていることを実感できました。

後半は、K野先生が特別講師としてメンバーの施術をしてくださいました。

相手の呼吸が入りやすいバランスで待ち、本人の呼吸で弛むタイミングを逃さずに付いていけると、固まっている場所も動き、身体の可能性が広がっていくことを実演してくださいました。
そのために、引きと攻めを同時に行うことで、相手の脳が反応できない状態を作り出す必要性を学びました。
そこから、呼吸の隙間でずらすと、本人が無意識の内に固めている癖の位置から外せることを教えてくださいました。
外見はほとんど動いていないように見える繊細さで、内部では弛んでいく働きが起こり、身体が繋がっていくことを感じられました。

そうした施術を行うためには、相手のバランスに応じて、自分の力を抜ける身体を創っておかなければならないことを改めて実感しました。
相手と一体になったところから、自分が力を抜くと、相手も同調して弛んでいく様子を観せて頂きました。
施術をされているK野先生の頭部に触れさせて頂き、吸って弛めて吐く働きと共に柔らかく動いている様子を感じられました。

また、側臥位で頭を浮かせ、いつもと違うバランスで力を抜いてもらうことで、肩が弛む位置に導いたりと、相手の発想を変えることの大切さを学びました。
施術や会話を通じて、お客様自身に自分の癖や治る力に気付いてもらう方向に導けるよう工夫していく必要性を感じました。

K野先生、KMさん、参加された皆様、昨日は多くの気付きをくださり、本当にありがとうございました。

背骨と呼吸

呼吸動作研究会 2017.06.25

仰臥位で、呼吸の入り方や足の向きや背骨の着き方を観察する

骨盤を転がして、背骨一つずつを意識しながら、反る動きや丸める動きや回旋する動きを順に伝える

呼吸と合わせて動作する中で、動きの固い場所や途切れる場所を確認する

紐を背骨に当てて皮膚をずらせる範囲で緩みを取り、触れている場所を意識して息を吸って張る

足底や足趾に紐を掛けて、呼吸で身体を伸ばし、張りを抜かずに弛める

頭部に紐を通して呼吸で張りを作り、中心の伸びを観察する

芯を伸ばして後頭骨と仙骨の関係性を維持したまま、骨盤や背骨を動かす

意識したところに呼吸を入れたり移したりすることで、背骨を動かしたり、手の位置を誘導したりする

相手の足趾を持ち、頚まで順に繋げて、張りを保ったまま、弛んでいく流れを待つ

自分の軸を伸ばして、接点の緩みが取れたら、骨盤の操作で手を動かして繋がるバランスに近付ける

上肢の動きと骨盤の傾き

呼吸動作研究会 2017.05.28

それぞれの指を意識しながら手掌の向きを変えることで、呼吸の通り方に与える影響を観察する

呼吸と共に、尺骨を軸に前腕を回旋することで、上肢の動きと骨盤の傾きとの連動を感じられた

呼吸で空気の入る方向によって前後の揺れが起こり、下方からの吸い上げに伴う伸びで身体を浮かす

中指が頚と繋がるバランスで地面を突き刺し、上に伸びながらも、下方へ向かう力と行き来させる

手掌を下に向けて両手を重ね、肩甲骨が寄って頚が伸びるバランスで両腕を浮かす

仰臥位で片側の下肢を上げたとき、後頚部が伸びて後頭部の圧が高まり、頭部も協力して動いていることを感じられた

体幹の内部を通る経路と繋がる方向に肘を上げ、腹側を上がってくる伸びを指先まで伝える

タオルで後頭部と畳の間の緩みを取り、縮んでいる側に張りを作ることで、呼吸によって中心に近付いていくことを体感した

転がそうとしなくても骨盤が転がり、寄せようとしなくても肩甲骨が寄り、伸ばそうとしなくても脊柱が伸びるバランスで呼吸する

身体を動かす条件を様々に変えることで、一定のリズムの揺れの中で生じる違いを検証する

 

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