足部から全体のバランスが変わる

バランス☆運動療法初級 2018.09.08

今月の中心塾では、K野先生と修験道の先生が椅子での施術をしてくださいました。

踵周りの三点を持って、足首が決まるバランスに導かれていました。
頭部まで順番に繋がり、弛んでいく様子を見ることができ、足部から全体のバランスが変わっていくことを感じられました。
中の流れを修験道の先生が実況中継されており、より実感が深まりました。

施術を受けると、K野先生の足に私の足を乗せてくださり、足部で弛みを取る細やかな操法に驚きました。
中心から股関節、膝、足首と動きが伝わり、どこからでも合気が掛けられるということを実感しました。
一本ずつの足趾も弛めてくださり、足部の感覚が鮮明になり、柔らかく動かせるようになっていました。
腰が入ったり、頚が伸びたり、どんどん自分のバランスが変わっていくことを感じられました。

修験道の先生は、足に指を当てて通してくださいました。
細い糸が仙骨の内側を通って頭部へ伸びていく感覚を得られ、鍼のイメージと繋がりました。
また、物事に取り組む姿勢について有り難いアドバイスも頂きました。
先生方から心身共に方向性が見えるよう整えて頂き、とてもスッキリしました。

いつも楽しく有り得ない経験をさせて頂けることに感謝しております。
K野先生、修験道の先生、参加された皆様、今月も多くの気付きをありがとうございました。

反作用を活かす

バランス☆運動療法初級 2018.07.14

K野先生が、参加者の身体を順に整えてくださいました。
仰臥位でバランスや揺れを見ながら、足部からの施術をしてくださいました。
足関節を背屈したところから、五趾それぞれの弛みを取り、さらに順に繋げてくださいました。
脚からの繋がりが改善すると、揺らしてもらったときの伝わりが左右で全く違うことを実感しました。

そして、肩甲骨でも骨盤でも、相手の身体を使って誘導できることを教えて頂きました。
側臥位で背骨に触れながら、上肢側と下肢側のどちらからが響きが大きいかを確認しておられました。
相手の肩甲骨や骨盤の弛みを取って引きと攻めの一部にして、そこから頚に入れたり、斜めに落としたり、自在に誘導できることを見せてくださいました。
背中を手刀で擦過して相手のバランスが崩れる方へ導く合気の技と同様であることを感じられました。
どこから、どのようにアプローチするか、常に「相手の身体に訊く」ことの大切さを学びました。

途中、K元さんが取り組んでおられる、「太鼓を叩く」動作と絡めて身体操法をアドバイスされていました。
横隔膜の高さで腕を浮かせ、両手に持った短刀を股関節から振るように動いておられました。
天地人の串刺しのように中央の伸びで腕が上がり、臨界からの落下によって落としておられました。
浮かせるときは上腕前面に手が当たって肘が曲がり、落とすときは肘から先の重みによって肘が伸びました。
太鼓からの跳ね返りも自分の中に通していくことで浮かす力に変わり、反作用を活かすことがいかに大切かを学びました。

それから、伏臥位で背中に手を当てて馴染ませる施術も体験させて頂きました。
手を乗せて重みを掛けるのではなく、横隔膜を締めて浮かばせることで、内部の細やかな振動が伝わってきました。
触れていなくても変化を感じられ、手で触れることで目に見える動きは、誘導の一部であることを実感しました。

K野先生、参加された皆様、今月も貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

必要最小限の力で動く

バランス☆運動療法初級 2018.06.09

今月のバランス☆運動療法初級講座は、K野先生と修験道の先生が、参加者を順に施術してくださいました。
施術中に、右の顎が固まっていることを指摘してくださいました。
ちょうど左奥の親知らずが生えてきているところで、噛み合わせに違和感を感じることがあったので、指摘されたことに驚きました。
修験道の先生は、右後方の意識が薄いことを体感させてくださいました。
実際に手を近付けて頂くと、右と左で感覚が異なり、感度に差があることを自覚できました。
施術を通して、そうしたアンバランスが整い、意識が広がっていくことを感じられました。
いつも先生方に、施術の形が先にあるのではないことを、身をもって体験させてくださっていることを有り難く思いました。
相手の現状を感覚で受け取り、それに働き掛けることが、結果的に施術という形に表れているように感じました。

それから、孔雀のポーズを行ないました。
胸の前で合掌した姿勢から、肩甲骨を寄せて手首を弛めることで、指先を合わせました。
更に肩甲骨を寄せて腕を回転させ、手首を弛めて尺側に倒し、末梢まで決めることで中を伸ばしました。
体幹の側面の経路から伸びてきた腕を中央に寄せてさらに吸い上げ、両手の合谷を合わせました。
会陰と百会と両側の指先の接点を直線上に伸ばし、手の高度を保ったまま、中を弛めて行きました。
それから、腕を下げながら肩甲骨を寄せて後方へ導き、下りたところで手首を返して指を伸ばし、最後の一伸びで弛みを取り切りました。
転換点で臨界まで伸びるように、ポイントを決めながら動作を繋げていくことで、以前と感覚が変わりました。
会陰と百会が繋がり身体を弛められるバランスを観察することで、軸が伸びて締まっていくことを実感しました。
そして、孔雀のポーズでの身体操法が施術にも直結することを教えて頂きました。
重みや固さに対して余分な力が入ると、その分だけ自分に返ってくるため、必要最小限の力で動けるようにしておくことがいかに大切かを学びました。
軸を立てて全体で相手と釣り合いを取り、身体を弛めることによって動けると、お互いの間で滞りなく行き来することを体験させて頂きました。

今月も、施術や稽古を通して、多くの発見がありました。
K野先生、修験道の先生、参加された皆様、昨日はありがとうございました。

中心から根を張る

バランス☆運動療法初級 2018.05.12

今回は、K野先生が視線や合気体操を誘導しながらの施術をしてくださいました。
眼の動きと合わせて息を吸い上げ、弛んでいく流れと共に、肩、肘、手首と視線を移していきました。
中の動きを自発的に手伝ってもらうことで本人が自覚しやすくなり、相手も施術に参加してもらうことの大切さを感じました。
天地人の串刺しで、会陰を締めて片側に寄せ、締めをキープしたまま息を吸い上げました。
骨盤の動きを補助して頂いて、手を上げていくときに脚を捻る癖があることに気付き、真っ直ぐ伸びると呼吸の通りも中の繋がりも変わりました。
花と蕾は、臨界まで手首を決めて中を伸ばし、弛めて小指側を付けたまま胸の前に下ろしました。
重みが丹田に落ちていると、手を上から押されても、下から持ち上げられても、バランスを保つことが出来ました。

それから、正座位を取り、丹田の感覚を維持しながら、重みを地中深くに下ろし、軸が空まで伸びるようにイメージしました。
その意識の広がりの中では、相手が押してくる負荷も何でもないような心持ちで居られました。
押されている場所が揺れても気にならず、中心から根を張れていれば自然に戻って行くという安心感がありました。
腕を上げた状態で、相手が肘を曲げようとしてきても、それに逆らう必要なく自分を保つことが出来ました。
相手が両肩に体重を乗せてきても、高まった丹田の感覚が広がるように息を吸えば、勝手に力が返って行きました。

そうした状態を意識して側臥位での施術に臨みました。
相手に入っていくライン上に丹田が向くように立ち位置を決め、自分の会陰が締まるバランスで足を置きました。
息を吸い上げて百会の先まで軸を伸ばし、自分を浮かせました。
相手の脚を両手に乗せて、会陰が締まるバランスに近付けました。
自分の会陰や横隔膜が締まり、上方へ向かう呼吸がキープされていて初めて、相手を浮かせられることを実感しました。
浮いていると相手の身体の変化が伝わって、道を空けると伸展が起こり、自然に任せることの大切さを学びました。
施術によって相手の身体が締まっていき、それに合わせて自分もより細くしていく必要性を学びました。

今月も、施術を通して身体の奥深さに触れる体験が出来ました。
K野先生、参加された皆様、本当にありがとうございました。

手のロッキングチェア

バランス☆運動療法初級 2018.04.14

今月の中心塾では、最初に、K野先生と修験道の先生が、参加者を順に施術してくださいました。
二人の先生方の診立てに注目して施術を見せて頂いていました。
表現やアプローチは違っても、同じ山の頂上に向かうように、身体が整っていくように見えました。
また、完璧を目指すことが相手の為になるとは限らず、どこまで治療するかという締め方の大切さも学びました。

身体のバランスが整い、体感が高まった状態で、呼吸を観察しました。
椅坐位で、そのまま立ち上がれる位置を確認して、足を置きました。
骨盤を前後に傾けて、会陰の変化に目を向けると、締まって息を吸えるバランスがあることを感じられました。
その姿勢で、吸って、弛めて、吐く流れによって、手を脚の上で滑らせました。
中指中心で、母指球と小指球を寄せると、中央の上がり下がりと連動して、手にもロッキングチェアが起こりました。
重心が前方に行けば中指が立って膝の上で手首が返り、後方では手首が反って手部が浮き、合気の技が呼吸の動きであることを実感しました。
それから、合掌して両手を呼吸で浮かせました。
内部の糸が臨界まで伸びた位置では、体幹が凭れる動きに伴って下肢が浮き、全体の繋がりの中で釣り合っていることを体感しました。
さらに、肋骨が締まって首が伸び、肩甲骨が寄って肘が上がり、手首が決まって手の蕾が膨らむバランスで頭部に手を当てました。
落とせる位置で脱力し、腕を下ろして動作を確認すると、軸が伸びて、全身が連動して動ける状態にあることを感じられました。

呼吸を丁寧に観察し、脚に置た親指を曲げているか伸ばしているかでも、呼吸の通り方が変わることを実感しました。
そうした差を普段からどれだけ認識できているかで、積み重ねていくと大きな違いとなることを感じました。
修験道の先生が頚まで通して弛めておられる様子を見せて頂き、身体が出来ていれば何にでも応用が利くということを目の当たりにしました。
呼吸の鍛錬を続けていくと共に、日常の身体の使い方をしっかりチェックしていきたいと思います。
K野先生、修験道の先生、参加された皆様、今月も多くの学びをありがとうございました。

センサーの働き

バランス☆運動療法初級 2018.03.10

今月のバランス☆運動療法初級講座では、ヨガのポーズで呼吸を観察しました。

長座位で手を後ろに着いて、腰を丸めずに背骨を伸ばし、第五腰椎が入る姿勢を取りました。
腹部への吸気と共に恥骨を寄せながら大腿部を張り、呼吸で膝や足部まで連動して動く様子を観察しました。
膝と足首のラインが揃い、股関節から真っ直ぐに引き寄せられると、大腿内側が会陰と繋がり、骨盤底の感覚が高まることを感じられました。
下肢内側の繋がりを受け取る上で、薄筋が利いているかどうかが、センサーの働きとして重要であることを学びました。
少し角度がずれただけでも、感覚が無くなって通らなくなることを体験し、身体のバランスの繊細さを実感しました。

さらに、両手を片膝の裏で組んだり、下腿前面に当てたりと、下肢の置き方を変えて動作を行いました。
手で引くのではなく、脚の重みや腕の張力によって両者でバランスを取り、中の経路を伸ばしました。
内部の緩みが取れていると、呼吸によって更に糸が伸ばされ、頚まで伸びて軸が立っていくことを感じられました。
そこから、伸びをキープしたままで弛めることで、自分で身体を伸展することが出来ました。
体操や雷刀など、伸びる先が開かれた状況でも、如何に自分の緩みを取り切れるかということが大切であるように感じました。

仰臥位になって、下肢を折り畳んで、肘と膝で釣り合いを取るように、呼吸や重みを利用して転がりました。
支点も軸も固定されたものではなく、その時の流れを邪魔せずに、全体のバランスを変えられるように身体を弛めておく必要性を感じました。
そうして呼吸で繋がって動くためには前提条件があり、姿勢が変わっても、常にそれを満たしていけるように意識しておくことの重要性を感じました。
そして、バランス☆運動療法も、そうした動きと同様の原理であることを教えて頂きました。
相手がバランスできる姿勢に近付けておけると、後は相手次第で自然に整っていく様子を見せて頂きました。

身体の繋がりに関して、新たな課題も感じられましたので、意識しながら稽古していきたいと思います。
K野先生、参加された皆様、今月もありがとうございました。

呼吸の流れ

バランス☆運動療法初級 2018.02.10

今月のバランス☆運動療法初級講座では、K野先生と修験道の先生が、ダブルキャストで施術をしてくださいました。

K野先生に触れてもらっている手掌から、細かく接点が移り変わり、全体のバランスの変化が生まれることを感じられました。
姿勢と共に呼吸や目線を誘導することによって、臨界まで伸びた瞬間に、ずらして弛めることで伸展できることを教えて頂きました。
固さや捻れが取れて姿勢が整っていくと、身体が軽くなると共に、呼吸の深さや視界の鮮明さも変わっていくことを感じられました。
修験道の先生が、肘を両手で包んでくださり、その位置のまま誘導をしてくださいました。
触れ合いや言葉を介した関わりによって刻々と意識が動いていることを感じられ、意念の持つ影響力の大きさを実感しました。
触れていなくても、意識の働きが現実味をもって相手にも伝わり、周りの空間を含めて身体が変化していく様子を体験させて頂きました。

それから、竹踏みに乗って呼吸を観察しました。
趾先、中央、踵と足の着ける位置を変えたり、母趾側や小趾側を上げたりすることで、呼吸の通り方の違いを感じられました。
腹部への吸息によって、恥骨が寄り、大腿中央に張りが生まれ、会陰が締まるバランスがあることを学びました。
膝を寄せたり、脚を開いたりしても、会陰は締まらず、呼吸を吸い上げられる条件を丁寧に観察していく必要を感じました。
呼吸によって、身体の中が動いて重心も変わり、腕を動かさなくても力が伝わることを実感しました。
吸ってさらに吸うことで、腕が浮き、肩肘と弛めていくことで順に落ち、呼吸によって動作が起きる状態を体感できました。
その後、K野先生が合気体操をされている様子を見せて頂くと、全体が繋がった動きを感じられ、呼吸の流れが観えるようでした。

素晴らしい先生方の共演に、今月も多くの発見があり、世界観が広がりました。
K野先生、修験道の先生、参加された皆様、今月もありがとうございました。

その時々の感覚と表れた結果

バランス☆運動療法初級 2018.01.13

今月のバランス☆運動療法初級講座でも、合気や治療を通して多くの感覚を得られました。

木刀の柄を思い切り握ったところから、手の平の皮膚が自由に動かせるように弛め、横隔膜より上の高さで構えました。
左手の小指側が吸息で伸びると剣先が上がり、弛めると剣先が下がり、呼吸によって刀の上げ下げをコントロールできることを体感しました。
そして、浮かせた位置で刀のバランスに任せ、物打ちに重みを乗せたまま力を抜くことで、刀を下ろすことが出来ました。
そうした身勢では、物打ちに加えられた力が丹田と直結し、押されても引かれても、いつでも返せることを体験させて頂きました。

さらに、短刀を呼吸に合わせて手の内で廻したり、大腿の上に立てたところから浮かせたりしました。
吸って浮かせるとそちらに引かれて緊張が抜け、弛めると境界が無くなるように付き、吐くと沈んで入ってくることを体感しました。
吸って弛めて吐く動きによって、木刀を通して自分に伝わってくる力が、施術で相手に伝わる働きと同じだということを感じられました。

身体を診る場合も、一ヶ所に拘らず、意識を広げて全体をうすらぼんやりと観ておく大切さを学びました。
相手の後方から両肩に手を沿わせ、ただ相手の身体に起こっている揺れに付いていきました。
だんだんお互いの振動が増幅し合い、気持ち良く揺れながら、身体を弛めることが出来ました。
そうした施術の風景も、主と客が入れ替われば、肩甲骨から相手に合気を通す技になることを体験しました。
K野先生が一人合気を見せてくださり、本当に相手が居るかのように技に掛かっておられる様子に驚きました。
自分の身体に合気が掛かっていく感覚があるからこそ、相手に合気を掛けられることを実感しました。

その時々の感覚と表れた結果の検証を積み重ねていくことで初めて、感性を深めていけることを教えて頂きました。
K野先生、お相手してくださいました皆様、今月も多くの体感を与えてくださり、ありがとうございました。

相手も鞭のように

バランス☆運動療法初級 2017.12.09

今月のバランス☆運動療法初級講座では、椅子に座り、呼吸と共に両脚の上に立てた短刀を浮かせるところから始まりました。

肩や肘の力が抜ける位置で短刀を持ち、息を吸いながら、接点が離れない範囲で浮かせました。
そして、その位置のまま弛めて浸透させ、息を吐きながら呼吸を足底まで沈めて行きました。
身体の動かせる場所が全体として協調するように、舌先や目線を変えることによる呼吸の通りかたの違いを観察しました。
浮かせるときは天まで高く、落とすときは地まで深く、呼吸が届くように意識して行ないました。
そうした動作や意識の広がりがあって初めて、外に見えないほどの小さな動きで大きな変化を導けるようになることを感じました。
木刀との接点の圧の変化に伴って、吸って離れていくときはそちらに付いていくように抜けていき、吐いて下りていくときは入ってくることを体感しました。
後頚部を伸ばして横隔膜を浮かせることで、付けたところから、どちらにでも対応できるようにしておく必要を感じました。
それから、手の内を固めずに刀を握り、横に倒して回転させたり、刃筋に沿って下ろしたりしました。
丹田の感覚が高まり身体が繋がってくると、どこを動かそうとする必要もなく、木刀の動きに付いていけることを感じられました。

その後、K野先生の施術を見せて頂きました。
手を乗せて触れるだけでも、様々な木刀を持って行なったボディワークと同様に相手の身体を浮かせられることを学びました。
そこから、呼吸で相手の反応に付いていくことで、鍼の補瀉と同様に、入れたり抜いたり出来ることを教えて頂きました。
K野先生が施術をされているとき、背中や腰に触れさせて頂きました。
中心の動きに連動して皮膚や筋が柔らかいまま動き、それに連れて手が動いていることを感じられました。
どちらに向かってもぶつからず、先に伸ばすことも、中心に戻すことも出来る身体を創っていく必要を感じました。
緊張が弛んでいくと、受けている側の身体も、手に持った鞭のように先まで繋がっていく様子を見ることが出来ました。

「入れる」は相手の向こう側に、「抜く」は自分の後ろ側に向かうイメージがありましたが、合気観照之図の印象が大きく変わりました。
新しく生まれた感覚を踏まえて、施術を見直していきたいと思います。
K野先生、参加された皆様、今月もありがとうございました。

意識と動作の一致

バランス☆運動療法初球講座 2017.11.11

今日のバランス☆運動療法初球講座も、治療から始まりました。

今回は、いつもよりK野先生の治療を空間的に感じられました。
刀の反りのような鋭さや、風が抜けていくような通り方や、葉っぱが落ちていくときの返りなど、一手ごとに様々な印象を持ちました。
意識が動作が一致していると、身体の外表や体重の重みと物理的にぶつからずに、力を透したり、相手を浮かせたり、自在に出来ることを目の当たりにしました。
修験道の先生が周りの空間を動かしたり、礼や拍手などで身体を変えていかれる様子も見せて頂きました。
身体の流れが良くなると、表情や印象や周囲の空気を含めた雰囲気まで変わっていくことを感じられました。
家族や仕事の関係、日常で受けている様々な影響が、良い方にも悪い方にも身体に表れることを学びました。
自分を取り巻く全体の中で、バランスを取って生活していくことの大切さを感じました。

片手で棒を持って呼吸で上げ、頂点で弛めて軸を残したまま下ろしました。
重みに沿って棒を倒し、股関節の回転を体幹から肩、肘、手首、それぞれの指に柔らかく伝えて太極棒を回しました。
上方に浮かせた棒を咽喉から飲み込むように、中へ落として自分の方に吸い込みました。
座位で大転子の後方を利かせて骨盤を回転させ、垂らした太極棒を揺らしました。
太極棒の感覚を受け取りながら、ぶつからずに動くことが出来ると、自分が棒を動かしているのか、棒が自分を動かしているのか曖昧になるような感覚がありました。
施術のときも、相手のバランスに応じて、繋がりを持って動けるように身体を創っておくことの大切さを実感しました。

毎回、世界観が変わるような凄い体験をさせて頂いていることに、心より感謝しております。
K野先生、修験道の先生方、参加者の皆様、今月もありがとうございました。

刻々と変わるバランス

バランス☆運動療法初級 2017.10.14

今月バランス☆運動療法初級講座は、座学から始まりました。
剣術の伝書に書かれている内容が、施術における心や身の置き方とも共通することを教えて頂きました。
文章を読んでいて、感覚を言葉で説明するのではなく、自然になぞらえて表現されている部分が印象に残りました。
内容を頭で理解するというよりは、著者が感じているイメージが共有されることで伝わることを感じました。

施術風景を観せて頂く上でも、動きや外見ではなく、K野先生が何を感じておられるかを受け取ることを心掛けて観ていました。
竹を下から揺らすと動きが葉まで伝わるイメージで、下肢からの揺らぎがどのように伝わっているかをチェックしてくださいました。
左右の揺れかたの違いを体感させて頂き、固まっている場所があると、途中で波が途切れてしまうことを実感しました。
小さな隙間に糸を通していくように、皮膚のわずかなズレからも、伝わる位置に導かれていく様子を体感させて頂きました。
末端へ伝わったバランスの変化は、また接点へと戻っていき、その中で身体が繋がっていくことを感じられました。

立った姿勢でも、寝た姿勢でも、刻々と変わるバランスに応じてポジショニングし続けることが、施術となることを学びました。
脚を交互に上げて、動きの軽さや頚への伝わりに左右差があることを見せて頂きました。
自分の都合で外見を真っ直ぐに合わせようとするのではなく、その方にとっての中が繋がるバランスに近付けると、全体が整っていくことを感じられました。
相手の身体に聞いてセンタリングしながら、繋がる位置で弛んでいくタイミングを待つことで、整う方向へ導く自然の働きが起こることを教えて頂きました。
そうした位置やタイミングは、観察を重ねていくことで自分で会得していくしかないことを実感しました。

K野先生、参加者の皆様、今月も多くの気付きをくださり、ありがとうございました。

呼吸が弛めて整えてくれる

バランス☆運動療法初級 2017.09.09

最初は、K野先生が順番に立位での施術をしてくださいました。
両脚の第四趾のラインを正面に向けて、下肢から調整をしてくださいました。
最初は、足先が内側を向いているような感覚がありましたが、整えて頂くと違和感が消えて下肢が軽くなり、それだけ捩れてしまっていたことを実感しました。
腕も同様に捩れがあり、パキッという音と共に肘の可動域が広がり、肩の緊張も抜けたことを感じられました。
足元から順に整えてくださり、全体があるべき位置に納まっていくことを感じられました。
中心での吸い上げによって身体後面にも呼吸が通り、後頚部まで伸びることを体感できました。

ブルワーカーを使って、両手を引き分けるように張ったり、前屈位から体幹を起こしたり、自転車の空気を入れるようにしゃがんだりして、身体の繋がりを観察しました。
軸を立てて、肋骨を締め、肘を張って、呼吸で立ち上げていくと、頚も伸びていくことを体感しました。
そのまま保息しながら締めをキープすることで、身体を固めずに、アイソメトリックの働きが起こることを感じました。
頭部が前に出たり膝が固まっていると、途端に肩や腕に力が入り、スプリングの反発力を受けてしまうことを確認しました。
身体のどの場所でも、繋がる位置から外れてしまうと、全体のバランスが崩れて働きが損なわれることを実感しました。

仰臥位で、足部や頭部からの施術も体験させて頂きました。
真っ直ぐに寝ているつもりでも、両脚が寄っていたり、片脚に開きがあったりと、中心の感覚にズレがあることを気付かせてくださいました。
そこから、股関節が入り、膝が弛み、足関節が決まり、足部が真っ直ぐ着けるバランスで、緩みを取って待つということを実演してくだいました。
片側ずつ整えて頂き、左右の脚の上がり方や通り方の違いを体感しました。
繋がる位置に導くことができると、後は本人の呼吸が弛めて整えてくれることを感じられました。
足からでも頭からでも、先へと意識を移しながら分け目を操作して繋げていくことで、どこから触れても全身が整っていくことを実感しました。

施術の学びと共に、毎回、自分の身体が繋がった状態を体感させて頂いていることを有り難く思っております。
そうした感覚をいつでも維持できるよう、稽古に取り組んでいきたいと思います。
K野先生、参加者の皆様、今月もありがとうございました。

目線で中を伸ばす

バランス☆運動療法初級 2017.08.12

今月の中心塾では、修験道の先生が、妊娠七ヶ月の私の妻の身体を診てくださいました。
立位で合掌した妻の身体を、全身を使って誘導されていました。
修験道の先生の問い掛けに答えるように、妻の身体を上がっていったり下がっていったりする流れを感じられました。
自分に何が必要か、これからどうなりたいか、を身体は知っており、それに逆らわないことが如何に大切かを感じました。
そして、意識すること、言葉にすることが、身体に与える働きの大きさを感じました。
最後に修験道の先生が安産祈願をしてくださったとき、両手を合わせられるタイミングで、妻のお腹が呼応するように動いた時は驚きました。
他のメンバーの調整でも、お盆という時期ならではの(?)、貴重な体験が満載でした。
それぞれの置かれている環境や立場といった背景が様々な形で表れ、「身体を診る」ということの奥深さを感じました。

それから、K野先生が参加者全員に施術を施してくださいました。
手を添えるくらいのソフトなタッチで、どこにもぶつからずに緊張が弛み、バランスが変わっていく様子を体感させて頂きました。
何もしようとしなくても同調することで相手の身体が変わるという話を聞かせてくださり、そこに至るまでの積み重ねの重みを感じました。
また、相手に触れながら目線を誘導することで、調整できることを教えてくださいました。
見る方向を変えることで、滞っている場所が、どのように反応するかを確認しました。
詰まっている場所が伸びていく位置に誘導して、そのバランスで呼吸してもらうことで、新たな経路を通って緊張が弛んでいくことを実演してくださいました。
目線を空中の一点に導くことで相手の周りの空間が広がり、嶺と谷が明確になるように感じました。
眼と頚の動きが深く関係していることを実感し、目線で先導することで中が伸ばされ、伸展が起こることを体感させて頂きました。
また、目を動かす中で、動かしにくい方向や左右の偏りも感じられ、自分の眼の使い方の癖を感じられました。

K野先生、修験道の先生、参加された皆様、素晴らしい体験をさせてくださり、本当にありがとうございました。

吸って弛むタイミング

バランス☆運動療法初級 2017.07.08

昨日の初級講座では、K野先生が足部からと頭部からの全身調整を施してくださいました。
足部に触れたところから、ほとんど動いていないように見えても、一手ごとに脚の上がりかたや頚との連動が変わっていくことを体感させてくださいました。
両脚の緩みを足底を胸部に当てて取って頂くと、体幹の内側で、細やかに付けたり入れたり抜いたりされている様子を感じられ、手で操作するのではないことを実感しました。
頭や顔に手を当てて皮膚をずらすくらいの柔らかい圧でも、緩みが取れて中が動くと、腕や脚が浮き上がるくらいの連動が起こることに驚きました。
頭部を浮かせて回転してもらうと、脊椎が柔らかく動き、個々が分離しながら繋がっている状態を感じられました。
立ってみると、背骨が伸びて頚や肩の位置が変わり、身体の軽さを実感できました。

それから、ペアに分かれてお互いに施術を行ないました。
自分の軸を立てて、相手の身体に触れ、手部の引きと攻めで緩みを取りました。
足関節や頭部や肩甲骨など、形や可動性や重さが場所によって変わっても、それに合わせて繋げられるように手の当て方を工夫していく必要性を感じました。
相手の呼吸をみながら、吸って弛むタイミングを逃さずにバランスの変化に付いていくことで、呼息に伴う脱力によって繋がって伸びていくことを体験しました。
中心での呼吸の吸い上げと共に、鼠径部が引き寄せられ、それに付いて脚が浮き上がるように、自分自身で体感した身体の繋がりがそのまま施術となることを指導してくださいました。
そうした連動を誘導するために、お互いの身体が繋がるポジションを取り、「折れない脚」になるバランスに導くことが大切であるように感じました。

この頃、最初に参加させて頂いた頃から、惜しみなく全てを見せてくださり、教えてくださっているということを実感することが多くあります。
しっかり身に付けられるよう、精進していきます。
K野先生、お相手くださいました皆様、今月もありがとうございました。

相手を包む空間

バランス☆運動療法初級 2017.06.10

女子部終了後に休憩を挟んで、O原さんの鍼治療を見せて頂きました。
実際に触れておられなくても、接触鍼と同様に、相手を包む空間から鍼を介して中心に伝わっていくイメージが得られました。
そうした中の動きが、施術を行なう人にも受けている人にも見ている人にも、一致して感じられることを興味深く思いました。
そして、意識が通るときと通らないときの前提条件の違いを感じられ、自分の施術を省みる上で学ぶところが多くありました。

その後、K野先生と修験道の先生が、男子部のメンバーを順に施術してくださいました。
自覚できていませんでしたが、K野先生に触れて頂く度に、体幹や膝や母趾に捻れがあったことに気付かせて頂きました。
施術と共に、右半身と左半身の筒が回旋されてズレが整ったような大きな変化を感じました。
修験道の先生が、下肢に意識が落ちて、上半身が浮かず、首の付け根を固めてしまっていたことを指摘してくださいました。
最近の身体の使い方のテーマとして思い当たるところがあり、意識が偏っていたことを実感しました。

他のメンバーを施術されている様子を観ていて、その時々の精神状態や人間関係や仕事といった、日常のあらゆる要素が現在の身体に表れていることを実感できました。
いつも、「人の身体を診る」ということの奥深さを感じさせて頂けることに、感謝しております。

今月も、多くの発見をありがとうございました。

 

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