位置遠効果

私は最近、外を歩くときには、なるべく遠くを見るように心掛けています。
空でも山でも建物でも、とにかく自分の目の高さに映るもので最も遠くにあるものに関心を持って見るようにしています。

今まで私が歩いているときの意識は、比較的近くの風景か数メートル先の地面においていることが多かったように思います。
特にお金が落ちていないか探している訳でも、横断歩道の白線を踏み外さないように遊んでいる訳でも、生け垣から猿が飛び出してこないか警戒している訳でもないので、なぜそうなったのか理由は分かりません。
ただ、それが私が歩いているときの姿勢に影響し、静止しているときの姿勢にも関係しているように思います。
目線に合わせて頭部がやや下方を向いてしまうため、上半身が前傾姿勢になり、体重が前寄りに乗っていましたが、視線を遠方に移すだけでそれらが改善するように感じました。

視線を変えると、通勤で毎日のように歩いている道でも、今まで気付かなかった風景があり、街並みが違って見えるようになりました。
近くの一円玉を探すより、遠くの景色を眺めながら関西一円を散策したいと思う今日この頃です。

トンネル

感想文23

観照塾 2010.08.28
昨日の観照塾では、合気道の技とともに、上肢や下肢のバランスを調整する治療法を教えて頂きました。
相手の上肢あるいは下肢を両手で把持し、呼吸によって軽く持ち上げ、首まで繋がる位置で入れ、伸びるべき方向に引いていくという治療法を練習しました。
手の持ち方は、木刀の握り方と共通する部分が多く、特に拇指の向きや、両手の引きと攻めが大切であることが分かりました。
当然のことながら、人の身体は木刀よりも遥かに重量の偏りや運動の向きが複雑で、その変化を常に追いながら良い方向に動かしていくことの難しさを感じました。
手で相手との接点はしっかりと把持していても、肘や肩の力が抜けていることで自由に動けるようになり、また相手の身体の状態が分かり、それがお腹と繋がっていることで自分自身の安定感が生まれることが分かりました。
私がまだ、相手の関節に対して入れるべき方向や抜くべき方向が掴めないのは、自分自身の身体のバランスの取れた状態というものを充分に認識出来ていないことが原因の一つであることも分かりました。
K野先生、今回に限りませんが、観照塾で丁寧に指導をして頂いた上、治療までして頂いてありがとうございました。
治療をして頂いた後に感じる、関節が動かしやすい位置にあるという感覚を、患者様を治療をする際にも活かしていきたいと思います。

手創りレシピ

今日は、M岡さんの自宅にて、治療の勉強会をして頂きました。
今回は治療の練習をするにあたって、M岡さんの患者様にもモデルとなって頂きました。
こうした場を設けてくださったM岡さんと、それを快く承諾してくださった患者様に、厚く御礼を申し上げます。
患者様に対して色々と至らない部分があったかと思いますが、施術を積極的に受けて頂き、また施術に対する率直な感想を頂き、非常に勉強になりました。
本当にありがとうございました。

最初はK元君に、腹側にもたれることが出来るマッサージ用チェアに座ってもらい、体幹および上肢の治療をしました。
私はマッサージ用という固定観念から背中や肩を押してみるという発想しかありませんでしたが、M岡さんの施術を見せて頂くと、動作の制限された姿勢であっても、関節可動域や全身の連動を診ることにより、多様な運動を行えることに驚きました。

その後、治療用ベッドでM岡さんの患者様の治療をさせて頂きました。
施術を行なう前の姿勢取りもなかなか上手く出来ず、横臥位での下肢の位置を調節するのに苦労しました。
治療は坐位で行なっていたのと同様に、関節の動きにくい方向を探し、その制限を起こしている部分を如何にして伸ばすかを中心に練習しました。
私が行なうと、腕であれば三焦経、脚であれば胆経といった、四肢の外側にしか意識が及ばず、うまく体幹まで運動を伝えることが出来ませんでした。
しかし、身体の内側を通る経路も意識することで、動きが四肢の中心を通り、体幹の中央を通る背骨から、その先まで繋がるということが分かりました。

また、相手の肩部を両手で挟み込み、呼吸によって上方に引き上げ、動きが制限されている方向を確認し、引き下げながら伸ばすことにより、可動域を改善させる治療もしました。
関節を包み込むように力を加えながら、ずれないように把持したり、可動域いっぱいまで動かすといったことが、なかなか上手く出来ませんでした。

そのいずれの手技においても、手の使い方がとても重要であることが分かりました。
指先の感覚を掴むために、コップ大の容器を持って、指先から容器の内側に向かう力と、その指先に働く反作用を意識して握る練習もしました。
そうした練習をする中で、五指それぞれの、あるいは対立する拇指と四指のバランスといったことが分かりやすくなりました。
五指がその延長線上に伸びるように力が入ると、自然に手掌が球形になり、労宮が手背側に引かれるような感覚があることが分かりました。

M岡さん、今日は患者様を迎え入れての勉強会を開いて頂き、ありがとうございました。
良い手の使い方が染み付くように、普段の生活の中でも意識しておきたいと思います。

活動報告05

健康維持互助会 2010.08.22
昨日の健康維持互助会は、私が企画担当を行ないました。
テーマは「呼吸」で、それに合わせて勉強会の流れを構想しました。

最初に、立位でお互いの姿勢や呼吸の入り方を確認し、仰臥位、坐位と姿勢を変えた場合にどういう変化があるかを見ました。
それぞれが呼吸をしているときの特徴を指摘することで、呼吸の入りやすい姿勢を見つけてもらうことを目標として行ないました。
その後、合気体操の亀の運動を行ない、その動作で合気上げが出来ているかの確認をしました。
治療として、呼吸を使って患者の腕を上に引き上げる方法や、指圧、鍼を用いた治療を行ないました。

私が前回に企画担当したときと比べると、大まかな流れは想定できていたので、予定していた内容はある程度こなせました。
しかし、勉強会の内容としては反省すべき点がたくさんありました。
その人に応じて、その状況に合わせて臨機応変に勉強会を進めるというのが出来ておらず、K元くんが体調不良を訴えるという場面もありました。
また、練習が不充分な部分も多く、私が教えてもらうことが多々ありました。

後半は、健康維持互助会のメンバーが全くの初心者であると仮定して呼吸法の勉強会を行なうシミュレーションも行ないました。
一緒に練習してきた者同士とは進め方や説明の仕方が全く異なるため、全く経験の無い人がどういう受け止め方をするかについて想像しながら行なうことに苦労しました。
結果的に、自分自身の方向性が決まっていないため最終的な目標が定まらず、勉強会として成立させることが出来ませんでした。
事前の準備より何よりも、それまでの充分な積み重ねによる基礎づくりが重要であると感じました。

来月の健康維持互助会の企画担当はSRさんです。
よろしくお願いします。

感想文22

観照塾 2010.08.21
昨日の観照塾では、相手の腕を持ったときに、皮膚や筋肉ではなく、その中心を掴む練習しました。
きちんと相手の芯を捉えることができると、相手と力がぶつかることなく、腕から肩を通って首まで順番に力を通していけることが分かりました。
その際は、相手の関節の可動域を妨げることの無いように腕を持ち、手の形によって緩みを取り、引き手と攻め手のベクトルを合わせるといったことが重要だと感じました。
また、練習の中で、相手と接触する以前の準備段階での姿勢の重要性も分かりました。
接触したときに自分が良い体勢を取れていると、それだけで自分の動きが楽に相手に伝わり、逆に体勢に無理があると、どこかに力が入ってしまったり、自分自身の体勢が崩れてしまい、相手を重く感じました。
木刀を持つ場合も、木刀の握り方や、腕から体幹に掛けてのバランス、そして臍の向きが重要であることが分かりました。
木刀の角度が変わっても、向かうべき方向と臍の向きが一致していると、木刀を押されたときに腕ではなく腹部に力が伝わり、安定感が違いました。
観照塾後の夕食の際も、私がお椀を持つ手の拇指に力が入っていることを指摘されましたが、普段の生活の中でも、いかに身体のバランスをとって動作を行なうかを意識していきたいと思います。

本の紹介04

のんのんばあとオレ

『のんのんばあとオレ』

著者 水木しげる
発行所 講談社

水木しげるが自身の幼少年期の体験を漫画化した自伝的作品で、のんのんばあを始めとする周りの人々との関わりの中で成長していく姿が描かれています。
家族やのんのんばあの言葉は心に残るものが多く、彼らの存在が水木しげるのその後の人生に大きな影響を与えたことがよく分かります。
漫画ならではの表現で現実と非現実の境界が曖昧に描かれており、日常における出来事の中に、妖怪や夢の世界が違和感なく組み込まれています。
普通の人は経験できないような不思議なエピソードが満載で、物語として読んでも完成度の高い作品となっています。

夏の妖気

妖怪図鑑

先日、兵庫県立美術館で行なわれている「水木しげる・妖怪図鑑」を観に行きました。
以前から水木しげるの漫画が好きで、よく読んでいましたが、原画を観るのは初めてでした。

天狗や河童といった誰もが知っている妖怪から、私が初めて聞く妖怪まで、たくさんの妖怪の絵が展示されていました。
すでに見たことのある絵もありましたが、やはり原画で観ると妖怪の迫力が全く違いました。
水木しげるの漫画を読んでいるときも感心しますが、背景が緻密な点や線を用いて丁寧に描かれており、それが非現実的であるはずの妖怪の存在にリアリティを持たせていました。
全ての妖怪に解説が付いており、その内容を読みながら順番に観ていきました。
妖怪の絵だけではなく、『ゲゲゲの鬼太郎』の漫画の原画や、原寸大?の妖怪の像も展示されていました。
また、水木しげるに影響を与えたであろう、歌川国芳や月岡芳年といった江戸時代の画家による妖怪の絵も展示されており、こちらも非常に良かったです。

昔から、身の回りで不思議なことが起こると、それを単なる偶然として片付けるのではなく、何らかの力が働いて起こったものであるという考えから、妖怪の存在が認められてきたのでしょう。
それが、一人の想像として終わるのではなく、口伝えや書籍、あるいは絵画として、これほどたくさん残っていること自体が面白いと思いました。

展覧会は、夏休みということもあり、親子連れが多く大盛況でした。
生まれたときから都会に住んでいると、妖怪という存在に真実味を感じる経験をすることは少ないのではないかと勝手に思っていましたが、本当に居るのかどうかなど考えることも無く楽しんでいる子供達の姿を見て嬉しく思いました。
そして、妖怪という不可思議な存在を、ここまでメジャーにした水木しげるの影響力の大きさを改めて感じました。

蚊行くとも

夏になると、知らない間に蚊に刺されていることがよくあります。
刺された後の対処法としては、とりあえず掻いてみたり、爪で×印を残したり、虫刺されの薬を塗ったり、茄子のヘタを貼り付けたりと、人によって色々あると思います。
私の場合は、蚊に刺されても、なるべく「何もしない」ようにしています。
何か別の事に集中して痒いことすら忘れていると、思い出した頃には跡形もなく消えています。
そうした時は、全く意識していなくても、自分自身の身体において常に良い状態に戻す力が働いていることがはっきりと分かり、改めて自然の力に驚かされます。

虫刺されに限らず、多少の変化であれば、余計なことは何もしなくても、もともと備わっている回復力に任せれば自然に治ってしまうということは非常にありがたいことです。
しかし、それに甘え、ついつい不摂生をしてしまうことが、様々な身体のバランス異常の原因となってしまいます。
蚊虻牛羊を走らすことの無いよう、日常生活での姿勢にしても食事にしても、気付いたところから改めていきたいものです。

蚊取り線香

感想文21

観照塾 2010.08.07
昨日の観照塾では、まず立位での合気上げを行ないました。
やはり呼吸が大事で、充分に上半身を上げることが出来て初めて、骨盤を自由に動かすことができ、自分のバランスを崩さずに技を掛けることができることが分かりました。
私が行なうと、肩に力が入ってしまったり、手の形がきちんと作れていなかったりして、なかなか上手く相手を浮かせることが出来ませんでした。
また、骨盤だけでなく、足関節の動きも相手に伝わる力の方向に大きく関与していることも分かりました。
足底や足関節への意識の欠如を指摘されましたが、足関節を動かそうとすると、どうしても膝関節や股関節などの余分な動作が伴ってしまい、土台が安定していないことを改めて感じました。
偶然かどうか分かりませんが、その後、仰臥位で脚を持たれた状態での合気上げを教えて頂きました。
足首や足趾の角度によって緩みを取り、脚を上げることで相手を浮かせ、相手が崩れやすい方向に動かすというように、手で行なう場合と手順は変わらないことが分かりました。
脚を上げる際は、大腿部前面の筋肉を使うのではなく、大腿部後面の筋肉による膝関節の屈曲と、骨盤を丸める運動によって行なう方が楽に上がることが分かりました。
手も足も、自分の意志を充分に反映できるほど器用に使えるようになるには、まだまだ練習が必要ですが、昨日は手と足の対応を感じることができ、とても勉強になりました。

五行配当図

「陰陽五行説」に関する書籍を読み直したついでに、十二支と方角・季節・時刻との関連を図にまとめました。
『素門』には、十二支をさらに十二経絡に対応させ鍼灸を施す「子午治療」という治療法も記載されています。
今まで関心が無かった方は、「子午線」や「午前・午後」といった言葉の由来が分かって面白いかも知れません。



慣例定期圧

昨日のカスタード会では経絡指圧の勉強をしました。
指圧を行なう際も、合気道の技と同じように、引きと攻めが大切であることが分かりました。
攻め手で押すのではなく、引き手によって、結果的に押したい場所に圧が掛かるという状態のほうが術者の負担が少なく、患者にとっても楽であるように感じました。
その際は両手のベクトルを合わせることが重要であることを知りました。
押し手は肘をしっかりと張って、手首や指先の力は抜くように、引き手は自分自身の胸骨に向けて引くように意識すると、釣り合いが取りやすいことが分かりました。

また、今まで私が経絡を立体的に意識が出来ていなかったことも分かりました。
経絡を意識して治療を行なう際に、私の知識の中にある経絡を伸張するという発想しかありませんでしたが、人間の身体には厚みがあるので、肺経なら大腸経、心経なら小腸経といった表裏関係にある経絡も意識できないと不充分であることが分かりました。
また、患者の体型や姿勢、関節の可動域には個人差があるので、型に従うのではなく、それらを考慮した上で治療を行なうという当たり前であるはずのことも思い出しました。
職場での手技療法が画一的になりがちだったので、明日から見直していきたいと思います。

M岡さん、昨日は治療までして頂いてありがとうございました。
夕食をたくさん食べたのにも関わらず、おかげさまで帰りは身体が軽かったです。
経絡を立体的に診れるるよう、日常の臨床において意識しておきたいと思います。

 

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