活動報告19

健康維持互助会 2011.11.27
今月の健康維持互助会では、F本さんの企画の元で、下肢の使い方を中心に学びました。
最初に、正坐位から骨盤の動きによって体幹を持ち上げる練習をしました。
呼吸や骨盤の動きに伴う体幹の締めや伸びと共に、床と接触する足背による反作用が重要であることが分かりました。
足背の張りを生み出すためには、下肢前面の収縮ではなく、骨盤の動きに伴う下肢後面から足底に至る伸びが大切だと分かりました。

それから、仙骨の感覚を明確にするために、二人一組になり、立位で仙骨を擦ってもらうという実験をしました。
仙骨を上下方向に擦ることによって生まれるリズムが身体の中で増幅されると、自然に鞠のように飛び跳ねる動きが起こることに驚きました。
いったん跳ね始めると、自分で動いているのか相手に動かされているのかが曖昧になり、どちらかが意識的に制御しない限り止まらなくなってしまう状態を面白く思いました。

その後、階段を用いての昇り降りや、畳の上での足運びを練習しながら、歩法を学びました。
体幹の重心を崩さずに足を送り出すためには、爪先で蹴るのではなく、骨盤の動きによって踵から移動することが重要であることが分かりました。
体幹は残したまま鼠径部の溝を深くしながら足を出していくことによって、同側の股関節に体重が移動していき、安定した土台が出来上がった段階になって初めて体幹を移せることが分かりました。
それから体幹の向きを変えずに、骨盤を中間位に戻すことによって、後方の脚も引き寄せられることが分かりました。

後半は、M岡さんの通っておられる竜笛の先生の下で、竜笛の体験をさせて頂きました。
最初に、雅楽全般や、竜笛に関する基本的な説明をしてくださりました。
雅楽の楽譜には音符が無く、その音に似た響きを持つ片仮名が当てられていたり、音色を単音の複合としてではなく、音と音の間に見出すところに、西洋の音楽との違いを感じました。
実際に、先生の竜笛の音色を聴かせて頂き、一本の竜笛から生まれる音色の奥行きに驚かされました。
いくつもの音色が色々な方向から聴こえてくるような響きの立体感と深さは初めて体験するもので、とても感動しました。
それから、私も竜笛をお借りして、吹かせて頂きましたが、まず音を出すということが出来ずに苦労しました。
口の形や、吹く方向や、笛の角度や、指孔の塞ぎかたなどを丁寧に指導して頂き、少しずつ安定して音が出るようになってくる過程は楽しいものでした。
そして、呼吸法や、力を抜きながら吹ける姿勢の取り方など、現在学んでいる身体の使い方との多くの共通点を感じられ、とても貴重な体験となりました。

突然の来訪にも関わらず快く受け入れてくださり、丁寧に指導してくださった竜笛の先生に深く感謝を申し上げます。
そして、このような機会を設けてくださったM岡さん、健康維持互助会での企画をしてくださったF本さん、本当にありがとうございました。

 

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