今年もありがとうございました

改めて今年一年を振り返ってみると、色々な経験をしてきたことが思い起こされます。
このブログの過去の記事を読み返してみると、その時々で感じたことや勉強会で学んだ内容を思い出すことが出来るため、記録として残しておいて良かったと思うことがよくあります。
一方で、現時点での私の感覚とは一致しないように感じる表現や、書かないほうが良かったように思える記述も中にはあります。
ブログというシステム上、そうした内容を書き直すことは容易ですが、あえてそれはしないようにしたいと思っています。
必ずしも過去よりも現在の私のほうが正しいとは限らず、もしかすると、将来読み直したときには、また違った印象を持つかも知れないとも考えています。

「温故知新」という言葉はよく使われますが、それは外部から得られる情報の新旧に対してのみ当てはまる訳では無く、自分自身の内面の在りかたも指しているように感じています。
過去の経験や記憶も含めて現在の「自分」という存在が形成されていますが、その中で培われた長所を活かしつつ、常に新しいものを取り入れていくという姿勢が大切であることを感じています。

今年も、勉強会に参加させて頂く中で、また日常生活の中でも新しく学ぶことがたくさんあり、様々な変化を感じることが出来ました。
K野先生、M岡さんを始め、御指導頂きました先輩方、および会員の皆様に厚く御礼を申し上げます。
そして、このような取り留めの無いブログを懲りずに見に来てくださる方々の寒天に対する深い愛情に、心からの敬意を表したいと思います。
来年も、どうぞよろしくお願いします。

雪うさぎ

体験記18

センタリング呼吸法セミナー 2011.12.28
昨日は、山科でのセンタリング呼吸法セミナーに参加させて頂きました。
今回は、呼気時と吸気時に起こる身体の動きを、椅子に座った姿勢で観察しました。
床に着いた足部の向かう方向や、大腿部に置いた手部の滑りかたを感じながら呼吸を行ないました。
吸息時には、踵部が手前に引かれ、骨盤が締まり、鼠径部が深くなり、体幹が前方に移動し、背部が伸び、上肢が前方に移動していくことを感じられました。

そして、それを応用して、片脚を上げる動作、立ち上がり動作、座り動作も練習しました。
吸気に伴う踵部の引き寄せが、体重を前方に移動し骨盤を持ち上げる作用に繋がり、そこからは骨盤の傾きによる体重移動によって膝に力を入れずに立ち上がれることが分かりました。
吸息前に起こる両下肢の寄りが、片脚を上げる動作においては支える側の脚の準備に、立ち上がる動作においては両足に体重を乗せていくための土台作りに相当していることを感じました。
普段、目的とする動作ばかりに意識が行きがちでしたが、そうした動作を行なう前に身体に起こる準備を感じておくことの大切さを学びました。
姿勢や脱力も含めて、前提条件を整えた上で動作に移すことが、身体を効果的に動かしていく上で重要であることを改めて感じました。

この一週間で、同様のテーマを様々な角度から体験させて頂くことができ、大変勉強になりました。
一方で、アシスタントとして参加者の方々の補助が充分にできず、自分自身の練習不足も感じました。
M岡さん、K元くん、ZKさん、昨日は多くのことを学ばせて頂き、ありがとうございました。

体験記17

センタリング呼吸法セミナー 2011.12.25
今月の呼吸法セミナーでは、呼吸時の腰部への意識の重要性を学びました。
最初に、椅坐位で下肢の動きと連動させながら、呼吸との関連性について観察しました。
下肢の角度や足の置き方といった条件設定を変えると、下肢を股関節から押したり引いたりしたときに、どのような変化が起こるかを試しました。
同じ「踵を手前に引く」という動作においても、下肢のどの経路を用いるかによって、どこに張りが生まれて、骨盤やそこから上方にどのように繋がっていくかには大きな違いが起こることを感じました。
私は同様の動きをしているつもりでも腹筋や大腿部前面に力が入りやすく、普段、自分自身が意識して使えていない経路を活かすことの難しさを感じました。

立位で、上半身を股関節で折り畳み、前に垂らした姿勢での呼吸も行ないました。
吸気時には、腰部に呼吸が入り、骨盤が締まり前方に傾いていく中で背部を上行する張りが生まれ、その結果、上体を起こす動作が起こることが分かりました。
それには、脊柱をそのままの状態で保った上での、鼠径部を中心とする動きに注目することが重要だと分かりました。
さらに、呼気時には、脱力した重みが下腹部に収まっていくように、鼠径部が奥へと折りたたまれていくことが感じられました。
呼吸に伴うそうした動きが、立礼・座礼や、立ち座りの動作に至るまで生活する上での多くの動作に共通していることを教えて頂きました。

今まで呼吸の深さを想うとき、腹部を膨らませることに集中するあまり、いかに腰背部への意識が希薄であったかを感じました。
そして、今回のセミナーで学んだ内容が、私自身の課題以外にも、前半の健康維持互助会で会員の皆様が挙げられていたテーマの全てに関連していることも感じました。
M岡さん、K元くん、昨日は呼吸を観察する上でのとても大切なことを伝えて頂き、ありがとうございました。

活動報告20

健康維持互助会 2011.12.25
今回の健康維持互助会は、会員それぞれが持ち寄った疑問や課題を、お互いに解決していくという方向で進行しました。
私自身の課題は、四肢と比べて体幹の意識が薄く、呼吸が通っている経路への感覚が曖昧であることでした。
他の会員の方々からは、吸気時の骨盤の締めと下肢の動きの関連性、肋骨を浮かせた状態の保持、薄筋や大腰筋の感覚といったテーマが挙げられました。

そうした各自のテーマを踏まえた上で、立位や仰臥位になり、自分自身や他の会員の身体を観察しました。
それから、姿勢を眺めたり、四肢を動かしたり、触って確かめたりしながら、自分自身が感じたことと実際に相手が感じていることが一致しているか否かを一つずつ確認していきました。
それから、相手の呼吸や姿勢の改善を目標として、四肢の角度を変えたり、伸展したり、体幹を揺らしたりする中で、身体に起こる変化を観察しました。
私は、どうしても気になる部位の近辺に目が行きやすく、見えていない面も含め全体を診ながら調整していくということの難しさを感じました。

私の場合は、始めに仰臥位で寝たとき、足関節が底屈し、左膝関節が突っ張り、骨盤がやや左回旋、上半身がやや右回旋し、右の胸部に呼吸が入りにくい状態でした。
特に左下肢の外側の張りが強く、胃経や胆経が現れる肢位で押圧して頂くと、強い痛みを感じる部位が多くありました。
また、下肢を中心に姿勢を変えたり調整して頂く中で、身体の緊張が緩んだり、関節の可動域が改善することを感じられました。
その後、元の姿勢に戻ってみると、意識しなくても腹部や胸部への呼吸が入りやすくなり、体幹の感覚が明確になっていることを実感できました。

今年も健康維持互助会に参加させて頂き、失敗も含めてお互いに試してみる中で、多くの事柄を学ぶことが出来ました。
より良い形での互助の実現に向けて、私も努力していきたいと考えておりますので、来年もよろしくお願いします。

感想文83

観照塾 2011.12.24
今日の観照塾は、杖の動作を合気体操と絡めて指導して頂く中で、呼吸との関連性を学びました。
吸息時には、大腿後面の引き上げによって骨盤の前傾や体幹の骨格の締めが起こり、その結果として杖を中央から引き分ける力が生じることを感じられました。
また、呼息時には、その締めがさらに強まり、腹部の圧力が高まることで、その力を杖の中央に圧縮できることが分かりました。
杖を振る動作においては、吸気時の引き分ける動作によって伸ばされた身体を、呼気時に圧縮することが突く動作に繋がっていることを感じました。
その際は、杖の両端を持つ手が骨盤の両側に対応し、骨盤の締めや立替えによって、杖の進む方向を決定していくことが重要だと分かりました。
合気上げにおいても、引き分ける力によって上肢を上げて相手を浮かせ、相手の重心の位置をずらした後は、骨盤の締めや肋骨の浮きを保ったまま上肢の力を抜くだけで、自然に落下していく方向に付いていけることを感じられました。
一連の動作の中で、思っていた以上に、上肢が何もしていないのに相手を浮かせたり転ばせたりできるということを実感できました。
また、K野先生やM岡さんに動作時の骨盤周辺を触らせて頂く中で、私はまだ動かしている部位や動きの大きさが違っていることを感じられ、大変参考になりました。
今日の稽古内容に、根本に繋がっている多くの事柄を感じましたので、呼吸に自然とこれらの動きが伴うことを目標として練習していきたいと思います。

浮ルート

身体の使い方を教えて頂く中で、条件が整えば、あらゆる動作は個別の関節運動の複合ではなく、全身の繋がりをもって行なえることが分かってきました。
それによって、一部の筋力のみによって行なう動作と比べて楽に目的を果たせたり、大きな力が発揮できることを経験してきました。
しかし、身体のどこかに余計な力が入った途端に、そうした繋がりとは無関係な動きになってしまうため、力を抜くことと動作を行なうことの両立の難しさを感じています。

全身の繋がりを感じる上で、力が抜けた状態での運動の代表としても、呼吸が重要であることが分かってきました。
そのため、最近は、深く呼吸をしたときに、身体の各部位にどのような変化が起きているかを観察するようにしています。
立位での「自然体」において、吸気時には、腹部に吸気が入りきる前に下肢内側に張りが生まれ、腹部から胸部への吸い上げと共に、上肢尺側が前上方に伸びていくように感じられます。
一方、呼息時においては、上肢尺側を辿り、背部から下肢後面を通って元の状態に戻っていくように感じられます。
これを東洋医学の経絡に置き換えると、吸気時には空気が腎経を上がり、そこから心経を通って指先まで至っていると言えます。
そして、呼息に切り替わるのと同時に陽経へと移り、小腸経を通って背部に回り、膀胱経を下って足部まで達するように感じられます。

通る経路はいつも同じとは限らず、「自然体」から、上肢を外旋すると心経よりも肺経が伸びやすくなったり、下肢を内旋すると膀胱経よりも胆経を通りやすくなるように感じられます。
姿勢や体調の変化に伴って、呼吸時に感じられる経路が変わったり、あるいは全く感じられなかったりすることもあります。
そもそもの「自然体」がいつでも誰でも同じとは限らないため、常に一定の経路を通ると決めてしまうほうが不自然なのかも知れません。
しかし、呼吸時に通る経路を意識的に変えてみることで、力の抜けた状態に近付けることも出来るということを感じています。
そして、そうした検証を繰り返していくことが、静止した姿勢に限らず、経絡を使い分けながら様々な動作を行なえるようになるために不可欠なのではないかと予想しています。

生まれてから何回の呼吸をしてきたか計算するのも面倒なほどですが、吸息と呼息の繰り返しの中で身体にどのような変化が起こっているかということ自体を考えたことが無かったので、意識しなければ気付かないことが如何に多いかを感じています。
いつも「自然体」で物事に取り組んでいけるよう、もっと自分自身の身体を観察していきたいと思っています。

飛行機雲

感想文82

観照塾 2011.12.10
昨日の観照塾では、杖を使った稽古がありました。
最初に、剣における「正眼の構え」のように杖を構え、相手に負荷を掛けてもらいました。
まずは構えを作れることが前提となり、杖を持つ両手は、太極棒の「雑巾絞り」のように、体幹の締めによって杖を絞るように把持することが重要だと分かりました。
さらに、肩や肘の力は抜き、吸気によって上肢を浮かせておくことで、上肢の外枠を形成できることが分かりました。
その状態で、体幹の軸を保ったまま、仙腸関節から同側の鼠径部へ抜けるように動くことが出来ると、相手の抵抗の有無に関わらず前進できることが分かりました。
それから、条件を色々と変えながら、杖を使った技を学びました。
仙骨の動きを伝えるためには、構える段階から、上肢の張りと仙骨との繋がりを意識しておくことが重要だと分かりました。
直前の中心塾でも教えて頂いたように、脱力した状態から、吸気に伴う骨盤の動きによって上肢を上げることで仙骨と繋げられることや、脊椎に張りが生まれる過程が相手の後方を意識しながら浮かせていくことと同義であることを感じることが出来ました。
日常の様々な動作も骨盤の主導によって行なえるよう、普段から意識しておきたいと思います。

学習内容09

中心塾 2011.12.10
今日の中心塾では、骨盤を主導として動作を行なうことの大切さを教えて頂きました。
椅坐位で上半身を完全に脱力させた状態から、骨盤から上方に向かって身体を起こしていく練習をしました。
腹部への吸気に伴う骨盤の後傾や腹部の膨らみによって身体が持ち上がり始め、徐々に脊柱が伸展していくことを感じられました。
骨盤の動きが一旦詰まったら、手前から遠方に向かって床を舐め上げる意識で脊椎の張りを上部に向かって滑らせていくことで、さらに吸気を吸い上げることが可能となり、最終的に頭部まで持ち上がることが分かりました。
両肩部に負荷を掛けて頂き、同様の動作をすることで、それ自体が合気上げとなっていることに驚きました。
上半身が持ち上がっていく過程が相手に「入れる」動作となり、そこから脊椎に張りが生まれていく中で相手を浮かせられることが分かりました。

それから、骨盤主導による動作を実演して頂き、単に骨盤を動かすのではなく、上肢や下肢との連動を意識しながら行なうことの重要性を教えて頂きました。
姿勢や意識する部位といった前提条件を変えていくことで、骨盤から起こる力の大きさや伝わる経路を自分自身で検証していく必要性を感じました。
そして、動作の中で、自分自身の身体のバランスや緊張している部位を感じておくことの大切さを学びました。

さらに、そうした積み重ねが、治療や合気道の技における基礎となってくることを教えて頂きました。
そこで得た自分自身の体験と照らし合わせることで、刻一刻と変わる相手の心身の状態に対応出来ることが分かりました。
実際に治療を実演して頂く中で、参加者の皆様の緊張が緩み、バランスが改善していく様子を見ることができ、たいへん勉強になりました。

K野先生、今日も貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。
稽古やブログで提示して頂いている指針を参考にしながら、自分自身で色々と試していきたいと思います。

本の紹介20

新解さんの謎

『新解さんの謎』

著者 赤瀬川原平
発行所 文春文庫

ふつう辞書というのは説明をムダなく最小限に抑えている。その方がミスも少なく、辞書的な正しさを保守しやすい。ところがこの新明解国語辞典はムダなく最小限なんてケチなことをせずに、どんどん説明してくれる。ミスを恐れるなんてビクついたところがあろうことか、いくらでも説明サービスをしてくれるのだ。日本語をわからせようという明解パワーである。そのパワーが渦を巻いて、逆に辞書の中が密林の奥の沼のようになっている。
~第二章 深まる謎


この本は、『新明解国語辞典』に記載されている「言葉」の説明を、筆者の感想を交えながら紹介されています。
それぞれの「言葉」の説明を読んでみると、納得できる解説も、疑問が残る解釈も、呆れ返るような例文もあり、広く用いられている辞典に「言葉」に対する独自の見解が色濃く表れていることを面白く思いました。
「言葉」は、自分自身の記憶を記録したり、他人に意志を伝達したりする際に重要な役割を果たしますが、同じ「言葉」でも、その時々の精神状態によって感じ方が変わったり、各人によって捉え方が違ったりします。
しかし、そうした不明瞭性を避けるために「言葉」を定義しようとしても、それを形として表わそうとすれば「言葉」をもってする他ありません。
そう考えると、絶対的な「言葉」の定義はそもそも存在せず、誰もが、自分自身にとってのみ明快な国語辞典を心の中に持っているものなのかも知れません。

感想文81

観照塾 2011.12.03
昨日の観照塾では、最初に、杖を前後方向や水平方向に回す練習をしました。
それから、相手の腹部に杖の一端を当てさせてもらい、吸気に伴う伸びによって相手を押す練習をしました。
「押そう」とか「手を伸ばそう」とかせずに、吸気時に体幹を締めることが出来ると、それだけで上肢が前方に向かって伸び、相手の抵抗を受けずに力を伝えられることが感じられました。
その後に相手に杖を持たれた状態で練習する中で、それが相手に「入れる」動作に相当していることが実感できました。
充分に「入れる」ことによって、相手の手の内の緩みが減少し、そこから回転させたりずらしたりすることで完全に両手の緩みが取れる位置を見つけられることが分かりました。
そこから、相手の右手と左手の中央を中心として回転するように意識することで、緩みを取り続けながら相手のバランスを崩していけることが分かりました。
それから、相手の杖による突きを、半身になって前方へ回避したあと、杖に沿って手を滑らせることによって相手を転ばせる練習もしました。
移動する際には、一人で杖を振るときと同じように、手の滑りによって杖を回転させることが出来る位置や姿勢を取っておくことが重要だと分かりました。
そこから、股関節の動きによって手を滑らせる動作が実現できると、杖を持つことも押すこともなく、バランスの変化で杖を握った相手を転ばせられることに感心しました。
「滑っていく」動作の中から得られる感覚を大切にしながら、練習に取り組んでいきたいと思います。

 

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