丹求心

先日、K野先生が、K元さんのお店で施術の勉強会をしてくださいました。

最初に、ベッドに坐った姿勢で、O-リングテストを通して身体を観察しました。
検査を行なう前の基本形を、姿勢を取り直したり、上肢の浮く位置を探したり、手首の角度を調節したり、指の組み合わせを変えたりと、丹田の感覚の有無を基準として調整しました。
繋がった位置では、丹田の感覚を指先まで広げられ、指に加わる感覚や伝わる力がそのまま丹田と一致している状態を体感できました。
今まで、丹田を下腹部に存在する球として意識していましたが、必ずしも場所や大きさが固定したものではないことを感じることが出来ました。
そして、向いている方角や、持っている物や、指差している色との相性によって、丹田の感覚が薄くなると、指先が簡単に外れてしまうことを確認しました。

それから、丹田の感覚が途切れないように意識して、太極棒を持ちながらの動作を行ないました。
呼吸の働きと太極棒の動きが同調している時は、脊柱に意識が通る位置を感じられ、その役割の大きさを実感できました。
仙骨と後頭骨を両端として、呼吸の出入りに伴って、その間を上方から下方、下方から上方へと順に力が伝わっていく様子を感じられました。
いずれの位置であっても、太極棒と脊椎の高さが釣り合っていれば、相手の負荷をそのまま丹田で受けられることを学びました。
日常のあらゆる場面で、姿勢や動作において、丹田が利いているかどうかを意識しておくことが如何に大切かを学びました。

その後、直接のご指導を頂きながら、K野先生の施術をさせて頂きました。
両手で緩みをとった状態から、力の抜ける位置まで浮かせて、自分自身の頚部を引きながら、相手の頚の先まで意識して行ないました。
そこから、手で押すのではなく丹田の重みを伝えることで「入れる」ことができ、楽に呼吸が出来る姿勢で待ち、相手の身体内部の動きに付いていきながら「抜く」ことで、緊張を弛められることを教えて頂きました。
「攻め」だけでなく、常に「引き」とのバランスを取って動作を行なうために、脊柱の働きの大切さを感じました。
また、施術において、弛む位置や、伝わる深さや、戻ってくる経路を、もっと丁寧に診ていくことの必要性を感じました。
他にも、私自身の課題となる多くの点を、実際の施術を通してご指摘頂くことができ、たいへん勉強になりました。

勉強会を通じて多くの体感を得られ、自分自身の身体を創り、感じて動ける状態を維持しておくことの大切さに気付くことが出来ました。
K野先生、K元さん、先日は素晴らしい体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

体験記44

呼吸法研究会 2013.06.25

踵の下に半球を置いて、身体のバランスを観察する
・「踵」の前、後、内、外
・圧痛のある部位
・膝の力の抜けやすい位置
・股関節への伝わり
・腸骨後面の頂点
・重心の移動と圧の掛かる場所
・前方の締めと後方の締め
・足底の感覚の変化
・脚を上げたときの安定性

呼吸に伴う全身の繋がりを観察する
・頭部の回旋
・肩甲骨の移動
・上肢の伸びる経路
・肘の向かう方向
・畳との間の緩み
・大椎の動き
・一つずつの脊椎の繋がり
・胸骨体と仙骨の連動
・下肢の浮き
・足趾までの伝わり
・変化し続けるバランス

呼吸法研究会では、呼吸に伴うバランスの変化とそこから伝わる連動を観察しました。
姿勢や伸びる経路を色々と変えながら、身体が順に伸びていき、また弛んでいく心地良さを味わうことが出来ました。
そのために、動きが途切れずに伝わる前提条件を、自分自身で色々と試しながら見つけていくことの大切さを学びました。
立位で動作を再確認すると、要所要所のポイントを同時に意識でき、それらが協調して動くことを感じられました。
M岡さん、参加者の皆様、今月もありがとうございました。

活動報告38

健康維持互助会 2013.06.23

今月の健康維持互助会の前半は、H多さんが担当してくださいました。

百会を上から押してもらい、力を相手に返す
・相手の圧と自身の重み
・頚部の位置
・重心のバランス
・振動の伝わり方の変化
・重みの落ちる場所
・吸気の通り道
・体幹の自由度

吸気の入りにくい部位を、帯で縛って呼吸を観察する
・帯や床への当たりかた
・四肢の力が抜ける肢位
・身体後面への吸気
・骨盤の傾く軸
・仙腸関節の転がり
・鼠径部の幅での動き
・頚部への伝わり

後半は、K元さんが、参加者の質問に応じて進行してくださいました。

目の使い方を変えながら、合気上げを行なう
・目の開閉、瞼に入る力、開くタイミング
・力の抜け方の変化
・視線の距離と後頭部の動き
・下方からの吸い上げ
・後頚部の引き
・上肢を浮かせられる位置

相手との間に帯を張って釣り上げる
・仙骨と後頭骨の意識
・手首の決まる持ち方
・肩甲骨の動く上肢の位置
・前胸部の開き
・帯を介した吸い込み
・後方への重心移動
・前方に伝わる力、後方に伝わる力

前半は、H多さんが相対稽古を通して、丹田の感覚や呼吸を全身に伝えることの大切さを伝えてくださいました。
後半は、K元さんが目線の使い方に関する質問に答えてくださり、目の動きから起こる連動に関して新たな発見がありました。
H多さん、K元さん、参加者の皆様、今月もありがとうございました。

観照文44

合気観照塾 2013.06.22

正坐位で向き合い、前腕を押さえてもらう
・吸息と手関節の決め
・接点の緩み
・中指の向き
・相手の瘂門
・股関節の描く円
・相手の頚を回す力
・バランスの崩れる方向

色々な向きで、前腕を把持してもらう
・足趾の向きと足底の張り
・下肢内側の意識
・肋骨や骨盤の締め
・尾骨の向き
・第五腰椎の働き
・肘での攻め
・体幹に伝わる伸び
・繋がりが途切れない誘導

一度に相手を浮かそうと思わずに、手部で緩みを取って相手に入れ、身体内部を順に伸ばしていくことを意識しながら稽古を行ないました。
自分自身が固まらずに引きと攻めを全身に伝えられると、自然に相手が技に掛かった状態になっていくことを学びました。
そして、相手の持ち方に応じて手部をどの方向に向けても、生まれた繋がりが途切れないように動くことが出来ると技になることを実感できました。
形に囚われることなく、身体の繋がりと相手との関わりによって動けるように、練習を積み重ねていきたいと思います。

講習メモ39

今週の「天晴会」は、以下のような内容で進行しました。

◇現状認識

立位・仰臥位での現状を観察する

上肢を回す、下肢を上げる
・左右の違い
・動かしにくい方向
・詰まる場所

◇相対練習

<仰臥位・側臥位・正坐位>

相手の呼吸を誘導する
・呼吸の通り方を観察する(前後・左右への入り方、入りやすい場所、入りにくい場所、動く方向・早さ・スムーズさ)
・ポジショニングを変える(骨盤の傾き、脊柱の湾曲、四肢の置き方、それぞれの関節の角度、枕の入れ方)
・呼吸が通りやすい位置
・自分自身の位置取り
・呼吸に伴う動きを増幅できる持ち方
・伝わる経路
・呼息と吸息の切り替わり
・頭側へ向かう繋がり、尾側へ向かう繋がり

母指を当てて付いていく
・滞っていそうな点
・反対側の手を置く場所
・表裏の圧力のバランス
・呼吸の一致
・当てた場所の動き
・動く方向
・弛んでいく位置

◇変化の確認

前後の変化を確認する

本の紹介23

動的平衡

『動的平衡』

著者 福岡伸一
発行所 木楽舎
なぜなら、彼の理論を拡張すれば、環境にあるすべての分子は、私たち生命体の中を通り抜け、また環境へと戻る大循環の流れの中にあり、どの局面をとっても、そこには動的平衡を保ったネットワークが存在していると考えられるからである。
動的平衡にあるネットワークの一部分を切り取って他の部分と入れ換えたり、局所的な加速を行うことは、一見、効率を高めているかのように見えて、結局は動的平衡に負荷をあたえ、流れを乱すことに帰結する。
実質的に同等に見える部分部分は、それぞれが置かれている動的平衡の中でのみ、その意味と機能をもち、機能単位と見える部分にもその実、境界線はない。
~第8章 生命は分子の「淀み」

生命を、環境の中で常に変化することで均衡を保つ「動的平衡」の存在として捉え、様々な分野において、身体を部分として観ることの危険性を説かれています。
近年の科学の研究成果を基に書かれていますが、東洋思想の生命観とも重なる部分があることを面白く思いました。
日常に関わる身近な話題を中心に分かりやすく説明されており、単純に、生命の不思議に目を向けることの楽しみを味わえます。
特に、錯覚の起こる仕組みや、細胞内のミトコンドリアに関する話を興味深く感じました。

観照文43

合気観照塾 2013.06.15

腕を把持してもらい、相手を投げる
・股関節の動き
・鼠径部と仙腸関節の行き来
・身体内部の動き
・反対側の上肢への伝わり
・螺旋での伸び
・伝わる波の数や大きさ
・相手の転ぶ方向

両手でボールを把持して、相手を転ばせる
・五指のバランス
・働きの薄い経絡
・右手と左手それぞれの緩み
・身体後面の意識
・相手との間の張り
・中心に伝わる位置
・伝わる力の鋭さ

昨日の観照塾では、呼吸に伴う内部の動きによって、固まることなく、緩みを取りながら動き続けられることを学びました。
外見上は僅かな動きでも、相手の内部を通っていくと、徐々に姿勢が土台から傾いていくような大きな力として伝わることを感じられました。
伏臥位で臨界を辿るように緩みを取る技を掛けて頂いた後は、実感できていなかった緊張が弛み、上肢を動かした時のあまりの軽さに驚きました。
内部の動きと表層の動きの違いを判別できるように、動作を観察していきたいと思います。

真相真理

私は、自分自身が分からないことの答えを、色々と想像したりするのが好きです。
子供の頃は、推理小説の主人公の探偵が、依頼人の服装や動作から、どのような人物か言い当てる場面を憧れながら読んでいました。

日常の些細な出来事も、視点を変えると問い掛けとして捉えられ、それを解くためのヒントも提示されているといったことはよくあります。
例えば、現在の時刻が気になったとします。
時計を見るだけで答えは簡単に分かりますが、特に急いでもいないときは、少し遠回りをして手掛かりが無いか探してみたりします。
空の明るさ、太陽の高さ、鳥や虫の鳴き声、人の流れ、街灯の明かり、放送している番組など、案外、身の回りに多くのヒントがあったりします。
中には、お腹の減り具合であったり、眠気の起こるタイミングで正確な時刻が分かる方もおられるかも知れません。
予想と近かったときは何となく嬉しく感じたり、遠かったときは理由を想像して一人納得したりしています。

二十四時間、一緒にいる自分自身の身体についても、たくさんの分からないことがあります。
書籍やインターネットを使って調べられることもありますが、どこに載っているかさえ分からない疑問にぶつかることも多々あります。
そうした疑問は、すぐに解決できそうに無くても、あまり気にせず、頭の片隅に置いておくようにしています。
その内に、先生方の教えで手掛かりが見つかることもあれば、日常の何気ない動作や、ふと手にした書籍の一文にヒントを発見することもあります。
そうやって気付いた事柄のほうが、調べて簡単に解決できる疑問よりも、自分自身の感覚の変化に結び付いているように感じます。

世の中には有り余るほどの情報が溢れていますが、知識を得るためではなく、知識で考えないために学ぶということの大切さを感じています。
何重にも重なった先入観を順に取り去っていった後には、どんな世界が観えるか楽しみです。

足跡

観照文42

合気観照塾 2013.06.08

合気体操を通して行なう
・足底の圧力の掛かり方
・下肢が折り畳まるバランス
・呼気の下りていく位置
・大椎と天突の関係性
・肩甲骨の自由度
・多段階の伸びや弛み
・指先まで繋がる経路
・手部と足部の連動
・動作の粘り感

前腕を引く相手を釣り上げる
・相手との位置関係
・上腕骨の向き
・上腕内側の意識
・脊柱の竿と上肢の糸
・手部の張り
・瘂門の感覚
・目線による誘導
・下方からの力の伝わり

先日の観照塾では、相手に腕を引かれた状態からの技を学び、身体の繋がりにおける新しい体感を得られました。
相手との間で上肢が張れた位置で末梢から順に力を抜いていくと、自分自身の頚部と一本の糸で繋がり、脊柱の動きを伝えられることを学びました。
手部を決めた状態での脱力や、緩みを取るための前腕と上腕のバランス、脊柱に波を伝えるための仙骨と後頭骨の位置関係、目の動きと動作の一致など、相手に付け続けるために繊細な操作が必要となってくることを感じました。
色々とテーマを変えながら、合気体操の動きを感じていきたいと思います。

学習内容28

バランス☆運動療法初級 2013.06.08

バランス☆運動療法での施術を学ぶ
・木の伸びていく方向
・捻れによるバランス
・見えていない側の診え方
・打診での音程の違い
・下肢の縛る位置
・姿勢による呼吸の通り方の変化
・通るポジショニング
・後頚部の引き
・腰椎の決まる場所
・手関節の決め
・両手の間の張り
・通っていく回旋と抜けていく回旋
・相手に伝わる深さ
・丹田での操作
・変化し続ける引きと攻め

昨日は、バランス☆運動療法初級講座と合気観照塾、その後の食事の時間を通じて、施術に関する多くのことを学ばせて頂きました。
K野先生が施術されている様子を見せて頂き、実際に受けさせて頂き、参加者の方の施術をさせて頂き、診立てやポジショニングや自分自身の姿勢など、様々な面において、患者さんの身体を繋げていくための前提を整える上での丁寧さが不足していることを感じました。
K野先生、昨日も大切なことに気付かせてくださり、本当にありがとうございました。

境調整

呼吸を観察するようになってから、呼吸に伴って起こる身体の変化に関心を持つようになりました。
膨らんだり萎んだり、伸びたり縮んだり、浮いたり沈んだり、張ったり弛んだり、寄せたり返したりと、呼吸から様々な動作が引き起こされていることを感じています。
呼吸の中に、活動や休息をする上で重要な要素が、これほど多く含まれていたことに驚き、そうした発見を楽しんでいます。

吸気に伴う身体の外側の広がりによって、外表面がぼんやりとした境界に包まれることを体感してからは、それを基準の一つとして呼吸を観察しています。
小さく息を吸うと、全身の皮膚が広げられ、そのままゆっくりと吸っていくと、皮膚の密度の変化と共に外側の実感が薄くなっていくように感じます。
呼吸を深くするほど曖昧な境界は厚くなっていきますが、呼吸のリズムが乱れたり、どこかに力が入ったりした途端に、そうした感覚は消えてしまいます。
そして、呼息時においては、それらがどこに集まっていくかを観察しています。
体幹のいずれかの場所を意識して呼気を集め、特に意図を働かせなければ、次の吸息は、集めたところから起こることを感じます。
色々と場所を変えながら遊んでいると、呼気の集まる場所の偏りの積み重ねによっても、身体の歪みや捻れが生じてしまうことが分かってきました。
呼気が丹田に納まると、次の吸息に移ったときに下腹部に吸気が入り、四肢の先端まで空気が広がっていくことを感じられ、丹田を意識することの大切さを改めて実感しています。

そうした境界を感じながら呼吸を観ていくことで、自分自身の固まっていそうなところや意識の薄そうなところを自覚しやすくなりました。
その時々において力の抜きやすい姿勢を取り、境界の濃度に差があれば、その都度、姿勢を調節したり、意識する場所を変えながら、変化を観察しています。
呼吸によって伝わる広がりに、全身が包まれているときは、心地良い安心感を感じます。
そして、内部からの力を遮ることなく外側に伝わるために、趾先から頭部に至るまで、あらゆる関節を呼吸で動かせるようにしていくことの必要性を感じています。

施術においても、自分自身が体感できていない動きは、実感を持って観れていないことを感じています。
これからも、より呼吸の観察を深め、自分自身や患者さんの健康のために役立てていきたいと思います。

アジサイ

講習メモ38

今週の「天晴会」は、以下のような内容で進行しました。

◇現状認識

立位・仰臥位での姿勢や呼吸を観察する

◇呼吸

<仰臥位>

太極棒を持って呼吸する
・浮かせる位置を変える(肩や肘の角度、手首の向き、指の方向)
・力の入りやすい部位
・空気の移動と棒の動く方向の関連性を観察する
・両手の引き
・棒の中央
・体幹の締まり

下肢を浮かせて、太極棒で誘導する
・手の内の締まる方向と下肢の移動方向の関連性を観察する
・空気の出入り
・骨盤の動き
・伝わりやすい側、伝わりにくい側
・下肢に至るまでの経路
・抜けずに動ける範囲

<正坐位>

色々なものを持って、呼吸に伴う張りを観察する(紐、手拭い、ティッシュペーパー)
・両手の引きやすい位置、距離
・一致する場所
・張りの細さや弾力性の違い
・張りの臨界
・体幹の動きとの連動
・施術への応用

◇変化の確認

前後の変化を確認する

観照文41

合気観照塾 2013.06.01

相手に上肢を掴んでもらう
・小指側と母指側の寄り
・それぞれの指の向き
・上腕の張るライン
・肘の自由度
・肋骨の締め
・骨盤の動き
・重心の変化
・手部と足部の対応

正坐位で横に並んで手を重ねてもらう
・脱力と手関節の背屈
・肘や肩の下りる位置
・相手に伝わる経路
・瘂門の意識
・股関節の引き込み
・身体後面での引き

今日の観照塾では、「合気洋々」を手の内に入れての稽古がありました。
手関節尺側の球の転がりが肘や肩に連動して伝わると、相手が上肢をどのように把持していても、両側の緩みの取れる位置を捉えられることを感じました。
そして、手関節を同じ位置で固めてしまうことなく、相手との関係性の変化に応じて、常に角度を変えながら決め続けることの大切さを学びました。
様々な道具に触れながら、もっと手の働きを研究していきたいと思います。

 

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