観照文55

合気観照塾 2013.09.28

昨日の観照塾は、M岡さんの御指導の元、短棒や剣を用いた稽古を行ないました。

正坐位で向き合い、両手の間に短棒を挟み、呼吸をどれくらい相手に伝えられているかを観察しました。
上半身に意識が上っているときは、肩部や肘部に力が入っていたため、少しずつ下方に意識を下ろしていく練習をしました。
下肢が連動して動き始めると、畳との接地面のズレがそのまま相手に伝わり、上肢の力を抜いたまま相手と動きが同調してくることを感じました。

それから短棒の一端を把持してもらい、反対の端から回転させて相手を転ばせる技を練習しました。
棒を握ってしまうと自分自身が固まりましたが、呼吸や体幹の移動に沿って手が付いていくと、繋がりが途切れずに動けることを感じました。
相手の後方まで棒が回ると、尾骨で座っていくように体幹を下ろすことで、第五腰椎が決まり、自分自身の重みを、相手の腰部の力が抜ける位置へと落とせることを学びました。

それから、相手の道着の袖を持って呼吸で緩みを取りながら、相手の体内の動きを誘導しました。
顎を引いて後頚部を伸ばすことで、後頭骨の位置が決まり、丹田の動きが上肢を柔らかく伝わっていくことを感じました。
相手から呼吸を受け取れる状態にするだけでなく、そうした保証をしておきながら預けることで、自分自身がブレることなく主導できることを学びました。
小さな動きであっても、道着を介して力が伝わり、同調して骨盤が動いていることを感じ取れ、離れた場所からでも身体内部のバランスを変えられることを実感しました。

今回の稽古で得た感覚を、常に感じながら施術を行なえるよう、意識していきたいと思います。

体験記47

呼吸法研究会 2013.09.22

臀部の下に合気洋々を入れて、動作を観察する
・動きに伴う圧力の変化
・大腿骨頭の転がり
・骨盤の動きとの対応
・仙腸関節の引き
・踵と坐骨の距離
・下肢後面の繋がり
・呼気と共に弛んでいく経路

手を様々な部位に当てて、呼吸を観察する
・手関節の決め
・接点での緩み
・肘の外方への張り
・肩甲骨と鎖骨の協調
・骨盤と肋骨の連動
・頬骨の動き
・丸まる繋がりと反る繋がり
・臨界でのバランス

臥位や坐位で呼吸によって起こる繋がりを感じた後、立位での身体のバランスを観察しました。
下腹部に息を吸い、締めに伴う細さを上肢や下肢に伝えられると、腹部を中心とした上下への伸びが起こることを感じられました。
片手片足を浮かせ、前後左右に傾いた姿勢であっても、常に上肢と下肢の重みが釣り合い、バランスを取れる状態を体感できました。
浮かせた肢位から繋がりが途切れないように接地させると、重みを落とせる位置があり、そこから抜けていく経路を感じられました。
M岡さん、参加者の皆様、今回も呼吸の奥深さを体験させてくださり、ありがとうございました。

活動報告41

健康維持互助会 2013.09.22

昨日の健康維持互助会の前半は、Z間さんが「足部からの繋がり」をテーマに進行してくださいました。

帯を足底に通し、足関節の動きを観察する
・下肢の形状、左右差
・動きが詰まる箇所
・帯の張りの偏り
・膝の曲がる方向
・鼠径部の深み
・踵の立体感
・身体後面の繋がり

仰臥位で寝て頂き、下肢からの施術を行なう
・踵への手の当て方
・股関節を転がせる位置
・自分自身の股関節の動き
・坐骨の向き
・踵の滑っていく方向
・体幹による誘導
・中央へ近付くライン

後半は、私が担当で、「呼吸の行き来」をテーマに進めさせて頂きました。

側臥位で、両膝の間や手の下にボールを置いて、転がりを観察する
・ボールを置く位置
・体幹の向き
・四肢の角度
・骨盤が動く方向
・ボールの転がりの変化
・呼吸の通り方

片手を持ち合い、呼吸を取り交わす
・吸気に伴う伸び
・頚部への繋がり
・呼気に伴う脱力
・流れる経路の向き
・入ってきた量と返っていく量
・施術への応用

前半は、自分自身の身体の観察がそのまま相手の身体の診えかたに繋がり、自分自身の動作の癖がそのまま誘導する上での偏りに繋がることを感じ、身体創りの大切さを改めて実感しました。
後半に企画した内容を進行させて頂く中で、曖昧にしてしまっていた事柄が明確になり、自分自身の診立てや動作を見直す良い機会となりました。
前半の指導をしてくださったZ間さん、お相手をしてくださった皆様、今月も多くのことに気付かせてくださり、ありがとうございました。

観照文54

合気観照塾 2013.09.21

昨日の観照塾では、I尻さんが、剣術や柔術を段階を追って教えてくださいました。

最初に、向かい合って木刀を構え、袈裟斬りの練習をしました。
息を吸って背部に張りを作り、それが抜けないように下方に重みを落としておくことで、いつでも剣を下ろせる準備をしました。
そこから肩の力を抜くことで変化したバランスによって、剣が重みに沿って落ち、重心の位置が変化し、足が前に出るといった動作に繋がることを学びました。
相手の頚に付けた状態から逆再生するように剣を上げ、刃筋の向きや相手との距離を確認し、上げた位置からどのような軌道で剣が下りていくかを観察しました。
剣を振るのと落とすのでは、相手と対峙したときには大きな差となり、剣を下ろすまでの前段階が如何に大切かを学びました。 

それから、袈裟斬りで相手に刃を受けられた状況から、立て替えによって相手を投げる技も練習しました。
相手を引っ張るのではなく、脱力しながら体幹から引くことで、お互いの間に見えない紐が生まれ、それによって相手の頚を取れることを学びました。
その繋がりが途切れることなく動作を続けるために、間合いを調節したり、刃の向きを切り返すことで、紐がたわまないように意識することの大切さを感じました。
前側の足を引くことで相手を吸い込み、反対側で踏み出すことで相手を浮かせ、向きを変えることで相手を転ばせるといったように、足運びの一連の流れが合気道の技と同様になることを興味深く思いました。

今回の稽古で、剣の形状に対する認識を始め、剣術に取り組む上で大切な要素に気付くことが出来ましたので、今後の練習に役立てていきます。

観照文53

合気観照塾 2013.09.14

先日の観照塾は、ZKさんが、「整骨範」における肘関節後方脱臼の整復をテーマとして進行してくださいました。

最初に、正坐位で向き合い、患側の肘部と手部を把持して伸展する整復法を学びました。
両手の間に張りを作り、頚部まで順に「入れる」ことを意識して行ないました。
支点を作って梃子として上肢を回転させるのではなく、肘より上方に手を当てて、肘関節が転がせる状態に保つことで、抜けずに繋げられることを学びました。
手関節や肘関節や肩関節が、それぞれ通る位置で浮かせて待っていると自然に伸び始め、それに付いていくことで伸展できることを感じられました。

それから、患側の手部に紐を掛け、両側から牽引しながら、紐の中央を叩くことで肘関節を整復する方法も学びました。
紐を持つ側では、尺側に結び目が来る様に紐を通し、相手の頚部までの経路が尺骨を通って直線状になる様に意識して行ないました。
患者の体幹を引く側では、相手の体幹を抱えて浮かせて、紐を介して三者が繋げられる位置に引くことで、紐に起こる響きが相手と一体になって伝わり、整復を行えることを学びました。

他には、壁に背を当てて正座して頂き、胸に片手を当て、反対側で患肢を引く整復法も行ないました。
胸に当てた手で、緩みを取ると共に相手を浮かせ、お互いの呼吸を同調させることを意識して行ないました。
体幹で両手が繋がる位置に合わせることで、緩みを取りながらも自分自身の伸びる余地を残しておくことができ、そこから更に片側の股関節を引くことで伸展できることを学びました。

今回の稽古を通じて、整復の動作が、合気道の技と共通していることを感じられました。
脱臼していない状態であっても、同様の動作を身体の繋がりを意識して行なうことで、動きが楽になることを実感できました。
そのまま施術と繋がる多くの体感を得られましたので、今後の臨床に活かしていきたいと思います。

学習内容31

バランス☆運動療法初級 2013.09.14

昨日のバランス☆運動療法初級講座では、相手と同調することの大切さを学びました。

最初に、それぞれの立位での姿勢を確認し、手技を施して頂いたり、K野先生が施術をされている方の固まっている箇所に手を当てて変化を診せて頂きました。
手を当てた場所と離れていても、それらを結ぶラインがピタッと合う位置があり、内部を通って変化が生じることを実感しました。
緊張が弛んでくると、身体だけでなく表情や雰囲気も柔らかくなり、固体ではなく流体のイメージをもって、繋がりを観ることの大切さを感じました。

それから、長坐位になり、肩背部に両手を当てた状態から誘導して頂きました。
どの様にバランスが変化しても、途切れることなく動きに任せることができ、固まっていた場所が弛んでくることを感じられました。
力が抜けてくると、四肢の先まで波が伝わるようになり、浮かんでいるような心地良さを感じました。

相対練習では、背中合わせになったり、側臥位で両手を当てたりと、色々と姿勢を変えながら練習しました。
お互いの力が抜ける位置に吸い込み、呼吸によって起こる動きを伝え、相手から受け取った変化に応じて再び返すというキャッチボールを意識して行ないました。
その際、外側を脱力して、内部を充実させることが出来ると、相手からの力がぶつからずに伝わり、柔らかく返せることを学びました。
締めによって外方への張りが生まれ、それによって相手の内部の緩みが取れていると、接点がどこであっても抜けずに行なえることを学びました。
それから、手を当てる場所や、相手の上肢の向きを変えながら、伝わり方が変化することを観察しました。
圧の強さや動きの大きさに因らず、こちらの働きかけに対応して相手からの返答があり、自分自身の身体も意識も流体として、常にそれを受け答え出来る状態にしておくことの大切さを感じました。

K野先生、今月も素晴らしい体験をさせてくださり、ありがとうございました。

本の紹介24

アナトミー・トレイン

『アナトミー・トレイン』

著者 トーマス・W・マイヤース
訳者 板場英行 石井慎一郎
発行所 医学書院

このように筋を分離して表す方法は、決定的な表現として筋解剖学では絶対的に優勢であることから(これは複雑な人間の運動や安定性は個々の筋の作用をまとめることで引き出されるという単純かつ還元主義的信念に沿っている)、現世代のセラピストはほかの考え方ができなくなっている。
筋を見て定義するこの方法は、ナイフで個々の筋を周囲の筋膜面から容易に分離するという単なる古代の遺物である。しかし、これは身体がどのように「思考している」のか、あるいは、生物学的にどのように組み立てられているのかということを表わすものではない。
~はじめに


現代医学における人体を細分化する考えから離れ、生体としてのヒトの姿勢や運動の在り方を見直すという立場で書かれています。
多くの写真や図を用いて説明されており、実際の活動の中でどのラインが働いているかを分析している内容を、特に興味深く感じました。
経絡との共通部分も見られ、身体の全体的なバランスを診る上での指標の一つとして、参考になる事柄が多くありました。
この本で取り上げられているラインは大きく分けて七種類ですが、それ以外にも存在するであろう繋がりに関しても観察を深めていきたいと思っています。

観照文52

合気観照塾 2013.09.07

昨日の観照塾では、H多さんが剣術の居合いをテーマとして稽古を付けてくださいました。

剣を浮かせて、相手に剣先を抑えられた状態から、相手に「入れる」練習をしました。
呼気と共に骨盤を締め、吸気の吸い上げと一致させて下方から順にさらに締めながら、剣を浮かせました。
吸気に伴う骨盤の動きと同調して、臀部が浮き、上半身が立ち上がり、丹田の向きが変わり、剣が上がっていくことを感じられました。
移動する際は、締めを維持して、横隔膜を浮かせたままで片側の股関節を引くことで、相手との繋がりが途切れないまま移動できることを教えて頂きました。
相手に向かうときも、下肢を運ぶときも、後頭部を引き、前方を縮めるのでは無く、後方の伸びを意識して行なうことが大切だと学びました。

それから、木刀の中央を両手で持たれた状態から、剣を上げていく稽古もしました。
横から持たれていても、その重みを丹田で受けられると、吸気と共に剣を通って、相手に力を返せることを学びました。
そこから無理に剣を上げようとせずに、相手と一致して伸びていく感覚を辿っていくことが出来ると、楽に相手を浮かせられることに驚きました。
浮かせた後は、先に重みを落としてから、鎖骨と共に肩が下りる位置へ引いておくことで、抜けずに下ろせることを教えて頂きました。

相手に負荷を掛けて頂きながら居合いを行なう中で、自分自身に不足している部分をたくさん見つけることが出来ました。
身体内部の動きに目を向けながら、剣術の稽古に取り組んでいきたいと思います。

解く相反

先週の土曜日は、 M岡さんのご自宅での勉強会に参加させて頂きました。

最初に、仰臥位で、自分自身の呼吸を観察するところから始まりました。
下肢の組み方を変えながら呼吸を行ない、どの経路が張っているか、どのように弛んでいくかを観察しました。
緊張が弛んだ状態では、下肢の動きが軽くなったことを感じ、今まで骨盤の傾きを臨界まで動かせていなかったことに気付くことが出来ました。
骨盤をいっぱいま前傾させられると尾骨が立ち上がり、仙骨から脊柱を順に引き寄せていくことで、重みをそこに乗せて行けることを感じられました。
その結果、肩部を床に付けた状態では頭部を、後頭部を付けた状態では背部を浮かせても、身体後面に張りが生まれ、身体の繋がりによってバランスを取れることを学びました。
肘を床に向かって引ける位置では、上肢との繋がりも生まれ、相手からどの向きに負荷を与えられても、吸い込んで返せることを体感しました。

それから、動画で撮影して自分自身を客観的に観ることで、呼吸や姿勢の癖を観察しました。
私の場合は、身体後面を意識しながら吸い上げようとすると、背部が一体となって上がる一方向の動きになっていたことに気付くことが出来ました。
相手と色々な方向で手を合わせながら呼吸を観察することで、様々な場所での引きと攻めを意識することの大切さを教えて頂きました。
尾骨の向きや顎の引きを意識しながら、吸息を脊柱を通して吸い上げたときにも、背部を下方へ向かう力が働く位置を観察しました。
仙骨と後頭骨を繋ぐ張りが生まれると、前方に向かっていても後方への引きが保たれ、相手に押されても崩れないことを確認しました。

また、腹部への吸息によって下腹部に生まれた張りを、肋骨を締めながら吸い上げることで、その力を体幹の内部へ引き込めることを体感しました。
横隔膜の収縮によって、肋骨が浮く一方で、下方への圧力も生まれ、下肢内側から足底へ下る繋がりが生まれることを感じられました。
上から押さえられた重みも、その経路へ通すことができ、そこから相手との関わりの中で力を交流させられると、相手を浮かせたり落としたり出来ることを学びました。
さらに、肋骨内部への引き込みによって、腹部から体幹の内部へと続く経路を感じられ、丹田の動きを伝えることで、繋がりが途切れることなく、相手をあらゆる方向に誘導できることを体感しました。
そのためには労宮や湧泉の働きを意識し、上肢や下肢が自由に動かせる位置を探っていくことの必要性を感じました。

現状を客観的に観察して、自分自身の「当たり前」を変えていくことで、呼吸や相手への力の伝わり方が大きく変化することを実感できました。
M岡さん、KMさん、先日も多くのことに気付かせてくださり、ありがとうございました。

 

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