体験記52

呼吸法研究会 2014.02.23

先日の呼吸法研究会では、呼吸に伴う内部の動きを体感できました。

立位で、相手に後方から締め付けられた状態での呼吸を観察しました。
力を入れるのでも抜き切るのでも無く、相手の締め付けと釣り合って息を吸える位置を探しました。
前後左右に重心を傾けても、その変化したバランスに合わせて吸い上げることで、相手が身体ごと同調して付いてくる状態を体感しました。
向き合って立ち、相手の肩に手を当てたりと、接点の在りかたを変えても同様であることを学びました。
片側の股関節に重心を寄せ、同側の体幹内部を通して吸い上げていくことで、下肢を寄せる働きが起こり、手は何もしていなくても、相手を浮かせられることを実感できました。
自分自身の両手を合わせた状態でも、右からの寄せと左からの寄せが一致する場所で吸い上げることで、上肢が浮き、その力が相手に伝わることを体感しました。

それから、椅子の後方に手を掛けて座り、呼吸によって生じる身体内部の張りを観察しました。
手部を決めておくことによって、反る繋がりで肩部が後方に向かったり、丸まる繋がりで前方に引かれたりする中で、張りが高まっていく様子を感じられました。
呼気と共に弛めていける肢位では、肩部の位置が思っていたよりも後方にあり、骨盤の様々な動きが上肢と下肢に連動して伝わっている状態を体感できました。

その後、声を出しながら身体の内部で起こっている動きを観察しました。
「え」の混じった「ん」を、呼気と共に響かせると、普段とは全く異なる発声をしていることを感じました。
「あ」や「う」など、含まれる母音を変えることで、声の通り方や頭蓋骨への響き方が変化することを面白く思いました。
姿勢を変えることでも振動の伝わる場所が変化し、後頭部を開ける位置で空気の通る量を増やしていくと咽喉が開き、その感覚を腹部まで繋げていけることを学びました。
再び立位で呼吸をしてみると、身体の内部や頭部へ息が通りやすくなったことを実感でき、声を出していない状態でも、そうした内部の伝わりを感じておくことの大切さを学びました。

M岡さん、参加者の皆様、今月も素晴らしい体験をさせてくださり、ありがとうございました。

活動報告46

健康維持互助会 2014.02.23

前半は、KMさんが進行を担当をしてくださいました。

体幹に帯を巻いて、呼吸を観察する
・帯を巻く位置
・帯と身体の間の緩み
・緊張している部位
・吸い上げの止まる高さ
・呼気の通り道
・途切れない丹田の意識

伏臥位や側臥位で、骨盤の動きを観察する
・膝の転がり
・大転子の動き
・鼠径部の深みと臀部の丸み
・股関節を引く方向
・仙腸関節への伝わり
・上肢への連動

帯や畳との間の変化を感じながら、曖昧に行なってしまっている部分を客観視していく中で、自分自身の呼吸や骨盤の動きを見直す機会となりました。
吸気の入りにくい場所に接点を設けたり、呼気の抜けにくい箇所を自分自身の骨盤の動きによって誘導したりと、呼吸を通して身体が調整されていくことを実感できました。

後半の合気手技研究会では、KMさん、N田さんと組ませて頂きました。

仰臥位、側臥位での施術を行なう
・姿勢や動作の観察
・頭部の位置
・垂直方向への浮き
・膝の曲がっていく方向
・接点への引き寄せ
・指を当てる点
・両手の間の張り
・肘の抜ける向き
・横隔膜の高さと伝わる深さ
・意識を置いておく距離
・お互いに力が抜ける関係性

首から伝える側と、脚から伝える側で、同時に施術を行なう中で、施術によって起こる変化を受け取ることが出来、身体の繋がりに対するイメージが変わりました。
お互いに力の抜ける位置で呼吸をすることで繋がっていく様子を感じられ、余計な意図を取り除いていくことが如何に大切かを学びました。

KMさん、N田さん、お相手をしてくださった皆様、今月もありがとうございました。

観照文72

合気観照塾 2014.02.22

昨日の観照塾では、剣術の動作の中の流れを感じました。

体幹を締めながら内部を伸ばすことで剣を上げ、その姿勢でのバランスを観察しました。
お互いが雷刀に構えた状態で、肩の力を抜き、鎖骨を弛めると剣を振り下ろせる間際まで動きを見せました。
そうした変化が、相手の動きを誘う切っ掛けとなり、相手が動き始めた直後にタイミングを合わせて攻められることを学びました。
個別の動きでぶつかっているのではなく、お互いの動作が、それぞれの意志によって繋がって起こる状態を興味深く感じました。

正眼の構えでも、丹田と前腕と物打ちの向かう方向が一致して、相手の頚に付けられる位置に構えました。
そこから位置を下げたり側方にずらしたりと、あえて隙を作ることで、相手の動きを誘導できることを知りました。
相手の打ってきた剣を避けるのではなく、剣を上げる動作によって攻めに繋げることで、付け続けながら動けることを学びました。
相手の剣を水車勢で落として上太刀になっても、それで一段落ではなく、落としていく経路からの切り返しが、そのまま相手に向かう次の動作へ繋がっていることを学びました。
相手のいかなる動きにも対応でき、攻められる位置を取っていくために、足運びが重要であることを実感しました。

動作を上げて下ろしてといった区切りで考えずに、呼吸に伴う流れとして、変わり続けられる状態を目指すことの大切さを教えて頂きました。
段階に分けて動作を行なってしまっていることが多いことに気付けましたので、稽古の発想を変えていきたいと思います。

後頭無形

最近、電車に乗っているときなどにも、つい顔をもごもごしてしまうことがあります。
頭部は複雑な構造をしている部分で、意識できていない場所が多くあるであろうことは分かっていましたが、今までずいぶん曖昧にしてしまっていたことを感じています。

指や舌で触れたときや、空気や飲食物が通るときに、感覚が薄い部分に意識を向けて、締めてみたり弛めてみたりしています。
そうすると、歯が直接に動く訳ではありませんが、口内の動きによって間接的に歯の意識が高まり、前に押し出したり手前に引いたりといった動きが、反る繋がりや丸まる繋がりと対応していることが感じられるようになりました。
また、奥歯から前歯へとそれぞれ順に意識を移しながら、それぞれ、どの経路で繋がっているかを観察しています。
上の歯と下の歯でも伝わり方が異なり、歯の使い方の偏りと、力の入りやすい場所には、関連があるのでは無いかと考えています。

鼻腔の奥に吸い込んだ空気を保息して動かしてみると、上方では百会、下方では会陰、前方では眼、後方では後頭部、側方では耳といったように様々な方向に伝えられ、非常に重要な場所を通っていることを感じます。
鼻腔の上部にあたる頭蓋底の位置が、横隔膜の浮きと関係し、平衡感覚においても大きな役割を果たしていることを感じています。
軸に対して頭蓋底が傾くと、呼吸を均等に吸い込めなくなって体幹の中心を通る感覚が失われ、頭部を支えるために様々な場所に力が入ってしまうことが実感できます。
頭蓋底を水平に浮かせられる位置では、頭部を軽く感じられ、頚の位置が決まり、体幹や四肢の力が抜きやすくなります。
また、頭部の上部を形成する頭蓋冠を内部から広げることで、いずれの方向にも身体を揺らせることを感じています。
身体のバランスにおいて、頭部の位置が如何に重要であるかを、身をもって感じています。

治療を行なう上でも、頭部の感覚を高めておくことの大切さが分かってきました。
吸気と共に「入れる」とき、脊柱の伸びが起こると、後頭部が包まれるような意識が生まれ、さらに繋がって行く方向を辿っていくと、それが耳の方へも広がってくることを感じられます。
その状態を保持して付いていくためには、目線なども含めた、頭部全体の一致した動きが重要であることを感じます。
そして、そうした感覚が途切れていないことが、意識や身体の動きにおける集中力が持続できているという一つの基準となっている気がしています。

頭部に限らず、まだ自覚できていない箇所が多くあり、それらは身体に対する認識を深めていくことでも受け止め方が変化することを感じています。
あらゆる感覚を活かしながら、自分自身の身体に対する意識を深く広げていきたいと考えています。

夕焼け

観照文71

合気観照塾 2014.02.15

先日の観照塾では、袋竹刀を使った剣術の稽古がありました。

相手に剣を受けられた状態から、力を抜いて体幹のの内部を締めていくことで、袋竹刀同士の接点の圧力が高まり、一点に集約されていく様子を観察しました。
その点が抜けないように、袋竹刀から順に自分自身の緩みも取って行けると、細さを保ったまま、呼吸によって同調し始めることを感じられました。
そして、相手の手首から肘、肩、首へと、その時々の変化に合わせながら、息を吸っていくことで繋げられることを教えて頂きました。
体幹の動きを相手に伝えるためには、剣や相手との関係性の中で、四肢の力が抜け、脊柱が通った姿勢を見つけていく必要性を感じました。

剣を斜めや水平に構えた場合にも、腹部の重みで相手の中心を押せる位置を探りながら、稽古を行ないました。
自分自身がピタリと来る位置に合った瞬間は、相手にも実感を持って伝わり、それだけで中心を動かせることを確認し合いました。
また、袋竹刀でも、実際に斬れるイメージを持って行なうことで、刃の向きや反りを意識した動きが生まれることを感じられました。
そして、相手に接触する前から、離れた後まで常に付け続けることで、動作に流れが生まれることを感じました。
それを、形として流してしまうことなく、どの瞬間を切り取っても追えるように丁寧に意識しながら、稽古していくことの大切さを学びました。

治療との共通項をより身近に感じられるようになってきましたので、剣術から学んでいることを日々の臨床に活かして行きたいと思います。

観照文70

合気観照塾 2014.02.08

昨日の観照塾では、最初に、袋竹刀を用いて、剣の振り下ろしを練習しました。
相手に切り返されないように、剣がどの位置にあっても、常に付け続けることを意識して行ないました。
そのためには、丹田の意識を保つことが大切であることを教えて頂きました。
丹田から体幹の内部を上っていく経路に吸気を通していくことで上肢が浮き、脱力して、丹田へと落としていくことで、剣を下ろせることを学びました。
肘や肩が自由に動ける位置に上肢を浮かせるためには、横隔膜の高さを維持しておくことが重要であることを感じました。
稽古を付けて頂く中で、今まで不明瞭だった、体幹から上肢に伝わる経路を感じられるようになりました。
それを曖昧にして動いた途端に、筋力だけの働きになり、関節が固まり、繋がりが途切れてしまうことを実感しました。
剣の下りる深さをイメージしながら、体幹の動きによって先導できると、上肢が落ちていくタイミングとの間に時間差が生じ、先に斬れていると言う状態を体感しました。
股関節がくわえ込んだ位置にあると、体幹の内部の動きは下肢にも繋がり、丹田の重みを物打ちに乗せていったり、接点を付けたまま前進することも出来ました。

腕を押さえられた状況でも、抜けていく経路と通していく経路を丁寧に辿っていくことが大切であることを教えて頂きました。
相手の手の内の圧力に沿うように脱力し、息を吸いながら手を張り、接点の緩みを取りました。
その接点だけを残したまま、他は力を抜くことが出来ると、どのような持たれ方であっても、相手の力を無効にしたまま動作を行えることを学びました。

何処にでも呼吸を出し入れ出来るようになることを目標に、練習に取り組んでいきたいと思います。

学習内容36

バランス☆運動療法初級 2014.02.08

昨日のバランス運動療法☆初級講座では、椅坐位で、対側の腋窩に四指を入れた姿勢での呼吸を行ないました。
腕が吊られている様子や、触れている部分や内部の動きを、感じ取りやすいように思いました。
前後や左右に重心の位置をずらしながら、息を吸ってバランスが変化し、弛めてズレが生じ、吐いて力が抜けて行く様子を観察しました。
中央の位置を捉える上で、骨盤の角度や下肢の置き方を変えながら、坐骨の当たり方を感じておくことの重要性を学びました。
また、頭部の位置が決まっているかどうかが、脱力するために如何に大切かを感じました。
力が抜けてくると、体幹の角度の変化によって、重力に逆らうものが無くなり、上肢が落ちる様子を観察しました。
何度か行なった後は、上肢が軽くなったことを感じられ、呼吸に伴う体幹の動きが、自然に指先まで伝わることを感じられました。

それから、手で印を組んだり、舌を伸ばしたり、うつ伏せで肘を付いたりと、色々と設定を変えながら呼吸を観察しました。
設定を変える度に、考えられる変化を試して、自分自身の癖や、より呼吸の伝わりやすい条件を見つけていくことの大切さを学びました。
また、当てている手掌から伝わる温かさや、舌の上を通っていく空気の冷たさなど、温度の取り込みによって起こる身体の変化を興味深く感じました。

そうした観察を行なった後、施術の練習をしました。
相手の腕を把持して、立ち位置や上肢の向きを調節し、相手が重みによって落ちられる場所では、力が抜けていることを確認しました。
同様に、自分自身の力が抜けて、重みを感じられているかが如何に大切かを実感しました。
お互いが脱力できる位置で持てると、呼吸が自然に伝わり、何の意図も必要とせずに変化に付いていけることに驚きました。

K野先生、お相手をしてくださいましたK元さん、先日も貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

観照文69

合気観照塾 2014.02.01

先日の観照塾では、剣術の稽古がありました。

胸の高さに剣を浮かせ、剣先を持った相手に繋げる練習をしました。
繋がる場所に姿勢を誘導して頂くと、呼吸をするだけで力を伝えられることを体感することができ、相手に持たれる以前の前提の大切さを感じました。
呼吸をすると、自然に肋骨が全方位から締まり、横隔膜を浮かせられる位置があることを感じられました。
肋骨の働きを充分に活かすためには、脊柱と肋骨の関係性や、体幹と四肢とのバランスや、頭部の位置など、様々な要素を見直していく必要性を感じました。
そうした姿勢を取ることが出来ると、剣を介して呼吸が伝わり、接点の緩みが取れ、相手を浮かせられることを体感できました。
そして、相手を浮かせることが、そのまま、相手と一体になり重心を移すことにも結び付いていることを感じられました。
立ち位置を保ったまま相手のバランスの崩れる方向を辿っていくと相手を転ばせる技になり、移っていく重みに合わせて足を付けていくと繋げたまま移動できることを学びました。

そうした繋げられる位置を、剣の上げ下ろしをする中で観察しました。
剣を振り上げる際は、身体を反らすのではなく、下方からの締めを意識して行ないました。
締めによって内部が伸びていくと、それと一致して剣が上がり、剣との関係性の中で常に引き分ける力が働くことで、どの角度においてもバランスが取れることを感じました。
そして、最も吸い上げた位置から、横隔膜の締めを抜かずに下ろしていくと、自然に止まる位置があることを感じられました。
下肢を運ぶ際も、横隔膜の高さを保ったまま行なうことで、浮きを途切れさせること無く動作を続けられることを学びました。

自分自身の内部で起こっている動きを見つめる指標として、剣術を通して動作を観察していきたいと思います。

 

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