重心快技

先日は、M岡さんのご自宅に上がらせていただき、身体の使い方を教えて頂きました。

刀棒を行ないながら、剣術における身体のバランスを観察しました。
鼻と右肘と物打ちが直線状に並び、前進する力が相手にそのまま伝わるように剣を構えました。
上腕と前腕を絞ることで、手関節尺側が決まり、肘を固めずに両手を押し出せる位置があり、両腕を通る合力が分け目に乗る状態を感じられました。
右手の位置を柄のほうへ滑らしていくと、青岸の構えになり、体幹の側方寄りの軸で攻めることで、変化したベクトルに対応できることを知りました。
剣の峰に合わせて手部を寄せられると、刃筋の向きが合い、丹田の重みによって力の方向や高さを調節することで、上滑りすることなく相手に力を伝えられることを体感しました。

その後、棒や短刀を回す練習をしました。
前腕の回旋によって手首が倒れたり、背部の締めによって肘を引けたり、肩の脱力によって肘が落ちたりと、肘や肩を柔らかく使えると、手関節尺側を決めたまま回せることを知りました。
さらに、母指や示指を弛めておくことで、残りの三指と棒の重みに伴うバランスの変化によって、すり鉢状に棒が回り、その転がりが上肢や体幹に連動している様子を感じられました。
手関節の決めを抜かずに動作を行なえると、どの位置にあっても、上肢の前面と後面の関係性は崩れず、身勢が決まる位置を追い続けられることを学びました。

それから、相手の肩に手を添え、体幹内部の寄せによって、重心を移動する動作を行ないました。
下肢内側から体幹内部へと繋がる張りを、左右いずれかに寄せると、手の力を使わなくても、お互いの重心を移せることを体感しました。
締めに伴う中心の細さを維持したまま行なうことで、寄せた臨界点から新たなバランスが生じ、その変化に任せて中央を挟んでいくことで、繋がりが途切れることなく動作を続けられることを学びました。
ダンスにおけるターンも、そうした働きを踵へと伝え、足趾の付け根で回転することで、軸をぶらさずに行えることを学びました。

向き合って相手の側胸部に手を当て、そのまま前に進んだり、相手の足運びを誘導する練習もしました。
力を抜いていくと丹田の実感が増す位置で、相手の重みを受けられると、相手と共に上肢を浮かせたまま、下肢を運べることを感じました。
足底の緩みを取り、両脚の間に張りが生まれると、剣を持つ両手と同様に、引き分ける力が起こることを感じられました。
それによって、前側の脚の膝が曲がり、重さを相手に移すことができ、より股関節を決めることで、さらに重心を前方に移動できることを学びました。
そのまま丹田の感覚が抜けない高さで足を進められると、見ていなくても、相手の脚がどのように動いているかなど、身体の状況が伝わってくることを面白く思いました。

M岡さん、KMさん、先日も多くのことを学ばせてくださり、ありがとうございました。

 

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