体験記54

呼吸法研究会 2014.04.27

今月の呼吸法研究会では、重心を感じておくことの大切さを学びました。

踵や足趾の付け根に球体を置き、足部の動きを観察しました。
足部のどこに動作の軸を置くかで、体幹への繋がりが大きく変化することを感じられました。
足趾を反らすことで、船底をなぞるように足底が転がり、刻一刻と接点が変化する繊細な重心移動が行われていることを実感しました。
そして、足底の反りに沿った転がりは、膝や股関節にも同調して伝わっていることを体感しました。
前後左右へ重心を移し替えると、身体全体がバランスを取り、体幹の傾きや上肢の揺れが起こることを感じました。
さらに、重みを乗せた分だけ、上方に向かう力が生まれ、そこから肋骨を浮かせたり、上肢を振ったりする働きが生じることを感じられました。

そうした身体の働きは、相手との係わり合いにおいても重要な役割を果たしていることを学びました。
腕や膝など、身体のいずれの部位を持たれていても、そこを相手に委ねたまま重みを移していくとで、相手に入れられることを体感しました。
そして、常に自分は重心を移せる位置にいながら、浮きに伴う落差によって、相手の落ちていく場所へ誘導できることを感じました。
複数の相手が繋がっている場合においても、重心移動に伴う手拭いの揺らぎを、端の人まで伝わる範囲まで広げられると、同様に力を伝えられることを学びました。
相手を含めたバランスの中で、重心の移動を自在に行えるようにしていく必要性を感じました。

それから、用意してくださったお香を体験させて頂きました。
母指と示指で丸を作って両手を引っ掛け、呼吸に伴う体幹の傾きや上肢の浮きを観察しました。
片手が顔の近くまで香炉を浮かせ、もう一方が香りを集める通り道となり、呼吸に伴う動きがそのまま香を聞く動作に繋がることを教えて頂きました。
後頚部を伸ばした状態を保ち、呼吸を上方まで吸い上げられる姿勢にあると、香りが鼻腔の奥まで広がることを体感しました。
香木の種類によって、細さや鋭さや柔らかさがそれぞれ異なることを感じられ、それらが身体に与える影響の大きさを実感できました。
体験したあとは自然に力が抜け、相手に腕を持たれても、同様に深く呼吸をするだけで相手を浮かせられることを感じられました。

M岡さん、参加者の皆様、今月も貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

活動報告48

健康維持互助会 2014.04.27

今月の健康維持互助会は、K元さんが企画・進行を担当してくださいました。

正坐位や立位で、身体を折り畳む動作を観察する
・体幹の傾きと尾骨の向き
・脊柱の伸び
・後頭部の引き
・膝裏の深み
・股関節が詰まらない骨盤の動き
・動き続けられるバランス

仰臥位で寝て、呼吸と共に脚を伸ばす
・呼吸の行き届いている範囲
・足首の決め
・外側への張りと内側の意識
・張りの高まる足幅
・呼気に伴う脱力
・中央に近付く伸び

上肢や体幹や頭部に、手拭いを乗せて、動作を行なう
・身体表面の形状
・皮膚と手拭いの擦れ感
・百会から上方への意識
・重みと釣り合う張り
・脱力と共に現れる経路
・自然に起こる伸び

自分に対する負荷に釣り合うように張り、力が入っている部分を抜くと、意識の薄かった経路が働くことを感じられました。
自分自身の力が入っている箇所を、自覚できるようにしていく工夫が、如何に大切かを感じました。

合気手技研究会でも、前半に頂いたヒントを元に施術に取り組み、それを他動的に行なうと、そのまま治療となることを実感できました。

多くの発見を与えてくださったK元さん、お相手をしてくださいましたN田さん、会員の皆様、今月もありがとうございました。

観照文81

合気観照塾 2014.04.26

今日の観照塾では、相手に腕を持たれた状態から、相手を転ばせる技を練習しました。
「たまたま」の動きにおいて、自分のほうに集める動きが吸い込みになり、相手に向かう動きによって入れられることを感じました。
肋骨の操作と手部の動きが対応し、足底の圧力の掛かり方の変化が、身体の上方まで連動して伝わっている様子を感じられました。
立位で膝を持たれていても、力が抜ける方向に膝を曲げ、足底の転がりを上方へ柔らかく伝えられると、楽に相手を転ばせることが出来ました。
足趾を浮かせて、足背を張ることで、下肢のそれぞれの関節に深みが生じ、身体の前面と後面で、引きと攻めを生み出せることを感じました。
関節が自由に動かせる位置にあり、引きと攻めの実感が増す方向に動作を行なえると、大きな力が伝わることを体験しました。

相手に伝わる方向も、崩れる方向も、自分自身の力が抜けて初めて感じられることを学びました。
相手を浮かせた後、接点の緩みを取ったまま、肩や肘や手首の力を順に抜いていくと、重みが体幹の内部を通って下方に落ちていくことを感じました。
引きと攻めを殊更に意識しなくても、脱力と共に手指の向きが変化しながら落下し、そうした働きが自然に起こることを体感できました。
相手の傾きに合わせて同側の肋骨下部まで抜いていくことで、落差が大きくなり、坐位においても相手を下方まで落とすことが出来ました。

後方から手を持たれていて、相手が見えない状況での稽古を行ない、相手がどのような状態にあるかを感じ取れるようにしていくことの大切さを学びました。
相手やお互いの間の空気も含めて呼吸をすることで、ロッキングチェアの揺れが同調し、両者の膝の力が抜ける位置に導けることを教えて頂きました。
そこから、吸息に伴う身体後面の張りが手背まで伝わると、相手が浮き、更に身体を張ることで、相手の脊柱の緩みが取れていく様子を感じられました。

接点や空気を通して相手から伝わる感覚に、もっと意識を向けられるよう精進していきたいと思います。

観照文80

合気観照塾 2014.04.19

先日の観照塾では、相手に両腕を把持してもらって体幹の動きを伝え、両膝や両肩の間に紐を通したときとの違いを観察しました。
吸息に伴って紐を張る力が生まれ、その働きが両腕を持つ相手にも、同様に伝わることを体感しました。
そうした張りを、紐や相手との接点だけでなく、全身に同時に生み出す必要を感じました。
接点の隙間に合わせて、呼吸によって前腕を膨らませ、労宮から伸びていく意識が相手に向かうように、パッと手を開きました。
全身の連動の中で手を張れたときには、見えない何かが飛んでいったように、相手に力が伝わることを体感しました。

相手に後ろから抱えられた状態でも、呼吸によって体幹を全方向に張ることで、緩みを取りました。
仙骨と後頭骨を決めて、脊柱の前後を意識することで、自分自身の軸を崩すことなく、相手の重心の位置を変化させられることを感じました。
そのまま吸い上げた空気を内部を通して飲み込んでいくと、相手の力も抜け、落ちていく場所を掴めることを学びました。
相対稽古では接点が緩んでしまった瞬間が分かりやすくなり、外枠の保持と内部の操作を両立させることの難しさを実感できました。

両手に短棒を持ってもらい、棒を介して相手を崩す練習もしました。
呼息に伴う脱力によって相手の手の内が取れ、吸息に伴う手部の動きによって、手首が決まり、引きと攻めが起こり、呼吸が相手へと伝わっていくことを感じられました。
相手の頚へ向かう両側の経路が交わる点を、相手の向こう側に取り、そこからお互いの重みが下りていく場所に向けて落としました。
太い棒であっても、中心を通る芯を意識してその幅で動かすことで、鍼のように細い道具と同様に扱えることを体感しました。

身体内部の呼吸の通り方を丁寧に観察しながら、練習に取り組んでいきたいと思います。

位置・軸

昨日は、M岡さんのご自宅にお邪魔して、身体の使い方を教えて頂きました。

最初に、身体の前後左右や回旋の動きによって、重心の位置がどのように変化するかを観察しました。
支える側に重心が移動できていなかったり、傾けたい側と反対へ向かう力が働いていたりと、自分自身の動作に様々な癖があることを確認しました。

両足と、体幹の軸の延長線上にある中央を意識して、身体内部を左右どちらかに寄せると、重心が片側に移動し、反対側の下肢を浮かせられることを学びました。
そこから交互に内部を寄せることで、左右の揺れが生じ、手を添えていると軸の寄せだけで、相手と共に移動することが出来ました。
上方に伸ばした上肢の落下する場所は、戻した軸の位置によって決まることを感じられ、重心と軸の関係性を体感することが出来ました。
それから、剣の反りのように、足背を張って接地面を点に近付け、足底の接点を移動させることで、前後の揺れも観察しました。
鼠径部が深くなるように膝を前に出していくと、重心の位置と対応して手部の高さが変化し、後方への重心移動によって後ろにも引けることを学びました。
両脚の前後への重心移動が、それぞれ反対に働くと回旋の動きが生まれ、下肢の主導によって上肢を様々な方向へ動かせることを実感できました。

停止してバランスを取ろうとするのではなく、どちらにも傾けられるアンバランスな位置に居ることの大切さを教えて頂きました。
頭部の重みが足底に乗る臨界を越えると、身体の移動と共に足が前に出て、新たな位置でのアンバランスが生じることが分かりました。
軸の傾きだけでなく、目線や意識を置く距離によっても踏み出す幅が変わり、自分自身の動作も、峰と谷を取り入れると大きく変化することを感じました。
反る丸める繋がりや、接地面との関わりや、重力に伴うバランスの変化から生まれる力に任せて身体を動かせると、筋力に頼らずに移動したり、相手に重みを移せることを学びました。

剣に引き上げてもらうように、身体の内部を伸ばしていくと、剣先の向いている方向に応じて、片側の下肢を浮かせられることを体感しました。
そこから、剣を含めたバランスの中で重みを下ろしていけると、足底に掛かる圧力が剣の物打ちに乗ることを感じられました。
刃筋の角度が変わっても、前方の脚で常に相手に付け続けることで、腹部が後方の脚に繋がって伸び、丹田の重みを下方に保つことが出来ました。
剣の落ちる位置によって、後側の足の向きは変化し、つま先からではなく、踵を中心に足部を動かすことで、軸がぶれることなく動作を続けられることを学びました。
常に、そうした軸を感じられる位置で動けるかどうかが、ここしか無いという位置を掴む上で重要であるように思いました。

M岡さん、昨日も多くのことを学ばせてくださり、ありがとうございました。

観照文79

合気観照塾 2014.04.12

先週の観照塾では、体幹の動きと手部の働きの関係性を意識しながら稽古を行ないました。

股関節の動きによって浮いた手を、重みを中枢へ通していくことで落とし、それを体幹で吸い込むようにして受け止めました。
上手く力を抜いて落とせると、手部が接触面に沿い、伝わる力が中心に向かい、身体の内部へと響くことを感じました。
相対稽古においても、相手の向こう側まで広げた意識と同調して動作を行なえると、与える力の質が全く異なることを体感しました。
相手の膝が曲がる方向に力を伝えられると、上方の重みに従ってバランスが変化し、楽に相手の姿勢を崩せることを体験しました。

両腕を押さえられた状態から、相手を浮かせて転ばせる練習もしました。
息を吐きながら力を抜いて、相手から受け取った重みを、接点から順に腹部へと下ろしていきました。
呼吸の移り変わりと共に骨盤が起き、その動きが脊柱に順に伝わると、力が返り、相手を固めた状態で浮かせられることを学びました。
浮かせた状態で自分自身の重みを落とし、ずらしてみると、相手の落ちる位置を感じられ、それに応じて様々な方向へ転ばせられることを感じました。
短棒を持ちながら、その際に体幹から手部に伝わっている動きを観察しました。
尺側三指のバランスや母指と小指球の挟み込みを意識して、手首を決めていくと、それだけで引きと攻めが生まれ、相手に繋げられることを体感しました。
手部が手前に向かう動きと肘の攻めが対応し、上肢の折り畳みと連動して体幹が近付くといったように、常にバランスを変えて、引き寄せながら攻め続けられることを学びました。
そして、指先の先まで意識を届かせることで力を抜いたまま体幹から動くことが可能になり、それを剣の落ちる位置まで決めておくことで、途中で抜けることなく技を掛け切れることが分かりました。

今回の稽古で、「落ちる位置」のイメージが大きく変わりましたので、見方を広げていきたいと思います。

学習内容38

バランス☆運動療法初級 2014.04.12

今月のバランス☆運動療法初級では、身体が浮かせられる状態にあることの大切さを感じました。

紐を背部で交差させ、∞の字になるように両肩の間を通しました。
息を吸うと身体と紐の間に張りが生まれ、力を抜いていても、脇が空いて肘が浮き、脊柱の動きが上肢に伝わる状態を体感できました。
胸椎に呼吸を伝えるためにも、頚部を引き、頭部を良い位置に定めておくことが重要であることを学びました。
臀部の下部を通るラインを紐で締めると骨盤も浮き、鼠径部と腋窩の切れ込みを形成する菱形の形状の変化に対応して、四肢が動いていることを感じられました。
そうした浮いた状態を感じることで、無意識の内に、多くの部位の重みを筋力で支えてしまっていたことを実感できました。

それから、椅子に座った相手に触れて、バランスを整える施術を行ないました。
自分自身を呼吸で浮かせて力を抜き、腹部に重みを置いておくことで、相手の状況が感じ取れ、丹田の動きが相手に伝わることを確認しました。
そして、お互いの身体が同調すると、相手の動きがそのまま自分自身に反映されて伝わる状態を体感しました。
付け続けるために、五指全体のバランスを取りながらも、それぞれに変化に対応できる柔軟性を持たせることの難しさを感じました。
外見からは目立たない程のわずかな動きからも、内部の大きな変化が起こることを体感させて頂きました。
動きの大小に関わらず、そうした施術を実現するためには、感覚の繊細さや動作の精密さを高めていく必要があることを実感しました。

K野先生、お相手をしてくださった皆様、多くの貴重な体感を与えてくださり、ありがとうございました。

観照文78

合気観照塾 2014.04.05

先日の観照塾では、最初に、合気体操をして、それから合気上げを行ないました。
いずれの動作においても、吸気に伴う内部の伸びと、弛めて下りていく重みを意識しながら行ないました。
上げようとか入れようと意識せずに、力を抜いて呼吸を相手のほうへ通していくと、相手を浮かせられる状態を体感しました。
接点を止めて体幹を動かせる位置では、それを指先まで繋げることで、下方からの動きを相手に伝えられました。

さらに、上肢を伸ばしながら、下肢や反対側の手を含めた全体のバランスの重要性を学びました。
それらの先まで通せる位置にあるかどうかが、身体の伸びに大きく影響することを感じられました。
相手に片腕を持たれた状態から、身体内部を通して、上肢尺側に張りを作りました。
移動する方向は、引きと攻めが両立できる位置を辿っていくことによって、直線ではなく、反りを持った円の動きとして表れることを学びました。
手背の面を刃筋に合わせて、入れた位置から通る側へずらせると、太刀筋が生まれ、それに沿って剣を落とせることを感じられました。

自分の意志だけで動くのではなく、相手との関わりの中で生まれる感覚に従って動けるようにしていく必要性を感じました。
どのような方向にも付いていけるように、体操を通して内部の変化を観察していきたいと思います。

循環五指

先日は、F本さんと一緒に、N山さんの治療院にお邪魔し、治療を学ばせて頂きました。

最初に、治療に入る前段階が如何に大切かを教えて頂きました。
相手の中心と自分の中心を合わせてから近付くことで、身のこなしが変化し、受ける側の安心感も大きく異なることを体感しました。
接する際も、手からではなく、体幹から近付き、丹田から広がる呼吸を伝えるように行ないました。
相手の周りの空気を意識しながら接していくことで、心身の無意識の緊張が起こることなく触れられることを学びました。
リラックスしながら施術を受けて頂くために、治療院の空間創りから始まり、一つ一つの行動における心遣いが如何に大切かを感じました。

それから、姿勢や動作を評価し、どういった方向からアプローチするか、空間に補助線を引きました。
その太刀筋を元に、剣を上げる位置と振り下ろす位置をイメージすることで、自分自身の身勢や相手との間合いが決まってくることを体感しました。
力を抜いて手を当てた状態から、労宮を中心に手部を浮かせていくことで、それぞれの指の接点が点になり、関節の形状や動きが細かく伝わってくることを感じられました。
手指を柔らかくして関節を転がしながら、両手の間に張りが生まれる位置に合わせ、丹田から攻めることで、相手の身体を繋げられることを知りました。
そこから、肩や肘など、自分自身の力が入っている場所を抜いていくと、相手の弛んでいく様子を感じられました。
その際、中心は常に付け続けることで、他が自由に動くことができ、繋がりが途切れることなく動作を行えることを学びました。
そのまま相手の伸びていくほうに付いて行き、剣の落ちていく位置と両手の集約していく位置が一致するように股関節で引けると、中央へと誘導できることを教えて頂きました。

治療に臨む上で大切な多くのことを学ばせて頂けて、たいへん貴重な経験が出来ました。
N山さん、F本さん、先日は素晴らしい時間をありがとうございました。

 

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