体験記55

呼吸法研究会 2014.05.25

今月の呼吸法研究会では、呼吸に伴う内部の動きを観察しました。

両腕の間に紐を通して、呼吸を行なう
・紐を締める高さや強さ
・両腕の張りと体幹の動き
・手掌の向き
・下肢の張り
・伸びていく方向
・骨盤が付いてくる位置

剣の構えで、相手を浮かす
・手関節の決め
・尺骨と上腕骨の関係性
・脱力の通り道
・尾骨への落とし込み
・吸い込める深さ
・返っていく経路

仰臥位で、相手への力の伝わりを観察する
・後頚部の伸び
・肘の力が抜ける角度
・肩甲骨への繋がり
・胸椎と畳の間の圧力
・肋骨の締め
・内部を通っていく力

呼吸と共に横隔膜が浮き、身体が伸びていく姿勢にあると、そのバランスの変化に付いていくことで、重力と対抗せずに身体を動かせることを体感しました。
相手から加えられた重みに対しても、内部を自在に弛めたり通したりすることが出来ると、そうした力が同様に働くことを感じました。
自分自身の身体が繋がった状態であれば、呼吸に伴う動きをそのまま相手に伝えられることを学びました。
M岡さん、お相手をしてくださいました皆様、今月も貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

活動報告49

健康維持互助会 2014.05.25

今月の健康維持互助会は、KMさんが進行してくださいました。

肢位を変えながら、仰臥位や側臥位における呼吸を観察する
・鼠径部のくわえ込み
・脊柱の角度
・背部の意識
・仙骨の傾き
・肢位による呼吸の変化
・手の接点の大きさ
・骨盤と肘の対応

仰臥位で、骨盤を丸めて腰背部を浮かす
・左右のブレ
・意識の抜けやすい場所
・締めの維持
・腹側の伸び
・一つ一つの脊椎の動き
・呼気による繋がり

伏臥位で呼吸に伴う動きを観察する
・臀部の丸み
・中央を通る呼吸
・肋骨内部への引き上げ
・肩甲骨が寄る方向
・接地面の引きと身体の移動
・頭部の浮き

腹部が縮めずにへこむ方向に息を吸うことで、内部の中心を空気が上り、力が背骨に順に伝わり、頚部が伸びる位置があることを感じられました。
骨盤の反る丸める動きと同調して起こる、それぞれの全身への繋がりを感じられ、骨盤時計の重要性を再認識しました。
そうした連動が生じる条件を、自分自身で検証しながら見つけていく大切さを感じました。
KMさん、参加者の皆様、今回も多くの発見をありがとうございました。

観照文84

合気観照塾 2014.05.24

昨日の観照塾では、鎖骨と肩甲骨下部を押さえてもらい、相手を転ばせる練習をしました。
百会を意識しながら吸気を吸い上げ、丹田の実感が高まる位置に頭部を置きました。
瘂門と丹田における、前後の剪断力を一致させられると、垂直方向の伸びが生まれ、体幹中央に張りが起こることを体感しました。
軸を保ったまま、鎖骨を落として肩の力を抜くと、相手からの圧力に合わせて接点を弛めることができ、相手を吸い付ける働きが起こることを学びました。
そして、吸い込みから生まれた動きが途切れないように股関節で誘導することで、流れに沿って相手を転ばせられることを感じました。
それは、上肢を把持された状態においても、同様であることを学びました。
どこをどの位置から持たれていても、それに合わせて力を抜くことが出来ると、相手の崩れていく方向が感じられ、それに体幹から付いていけると技になることを感じられました。

仰臥位で、上腕と前腕を押さえられた状態から、相手を浮かせる稽古もしました。
脊柱の反る働きと共に肩甲骨が内下方に寄り、肘関節や手関節の曲がる動きと連動していることを感じました。
身体後面を伸ばすことで体幹から指先へと巻き取って行けると、楽に相手を浮かせられることを学びました。
接点における緩みを取り、相手の中心を攻める方向に意識を向けるために、五指の使い方が大切であることを感じました。
顎を上げた姿勢と引いた姿勢での違いを観察し、身体の繋がりにおいて、頚部の位置が如何に重要かを再認識しました。

どこにでも入れられ、どこからでも吸い込めるように、呼吸の出入りと姿勢の関係性を見直していきたいと思います。

観照文83

合気観照塾 2014.05.18

先週の観照塾では、身体に生まれる点と点の繋がりを体感できました。
棒を水平にして持ち、中央に指を当ててもらいながら、仙腸関節の動きが相手に伝わる様子を観察しました。
吸息によって、身体の中心へ向かう力と外側に向かう力が釣り合うと、下肢と上肢の張りが対応し、内部の動きを相手に伝えていけることを感じました。
同じように動作を行なっているつもりでも、伝わりやすい方向と伝わりにくい方向があり、動きの伝達が途切れない位置で持てるように自分自身の身体を整えておくことの大切さを感じました。

それから、上腕と前腕を把持してもらい、剣を持つときと同様に、上肢を絞っていきました。
手指を張って手首を決めながら、薬指を浮かせることで、上肢尺側を通る経路に張りが生まれることを体感しました。
手関節や肘関節の尺側など、張りが臨界に近付くと意識の高まる点が生まれ、それぞれの点で相手の右腕と左腕を通していけることを感じました。
さらに、左右の緩みが取れた状態で両点の中央を通して攻めることで、相手の正中の深い位置まで入れられることを学びました。
上肢や腹部を縮めた途端に、点の意識が消えて固まりとして動いてしまい、下方からの繋がりも途切れてしまうことを実感しました。
接点の緩みが取れる形に肋骨が締まっていくと、相対的に肩甲骨は外方に移動し、肘を外側に張る力と同調していることを感じました。
腕を上げるのではなく、接点の位置を保ったまま肩甲骨を下方に引くことで、肘の高さが下がり、相手を浮かせる力が起こることを気付かせて頂きました。
そこから、重みを下方に下ろして、身体の支えを下から順に弛めていくことで、落下が手部まで繋がり、接点を相手と一緒に落とせることを学びました。
その際は、後頚部を伸ばして中心を保っておくことで、自分自身の軸を残したまま、相手を崩すことの重要性を感じました。

今回の稽古で、「決め」ということへの認識が変わりましたので、自分自身の動作や相手への伝え方を見直していきたいと思います。

観照文82

合気観照塾 2014.05.10

先日の観照塾では、呼吸に伴う外方への張りから起こる力を体感しました。

腕を持たれた状態から、肘の力が抜ける位置に息を吐いて、手部が回っていく様子を観察しました。
相手と手指を組んだ状況でも練習し、一本一本の指が順に張って緩みが取れていくと、歯車が噛み合うように相手と繋がっていく様子を体感できました。
手背や後頭骨や仙骨など、身体の陽経を同調させて張れる位置で、自分自身や相手が呼吸に伴う力で包まれることを感じられました。
指先や目や丹田といった、相手に向いている、あらゆる場所から意識を集中させて送ることが出来ると、集めた力を相手に伝えられることを学びました。
そうした力によって、接点のズレから感じられる動き以上の、大きな変化が相手に伝わることを実感できました。

片手を前に出した位置で、相手に手背側あるいは手掌側から手を合わせてもらい、技を掛けました。
呼気と共に、相手と遠ざかる方向に力が抜けて行っても、触れているだけの手が離れずに、身体ごと付いてくる状態を体感しました。
相手が付いてくる状態を感じられて初めて、そこから浮いていく方向や落ちていく位置が観え、誘導できることを感じました。
相手に近付く方向へ向かうときも、腹側を縮めるのではなく、背側の伸びによって動けると、最後まで付けたまま相手を崩せることを学びました。 
短棒などの道具を介していても、それも含めて呼吸を伝えることで、同様の働きが起こることを体感しました。

自分自身の内外で起こっている変化に目を向けながら、治療に取り組んでいきたいと思います。

学習内容39

バランス☆運動療法初級 2014.05.10

今月のバランス☆運動療法初級講座では、視野を広く持って身体の繋がりを診ていくことの重要性を感じました。

最初に、現状を鏡に映しながら、K野先生が順番に施術をしてくださいました。
硬さや凹凸や叩打音を診て、施術によってその場所が変わっていく様子を見せてくださいました。
表裏や反対側とのバランス、頭側から尾側からと様々な方向から、身体が繋がっていることを体感させて頂きました。
どこからアプローチするか、どういった肢位を取ってもらうか、どのように交流していくかといった全てを、自分自身の都合ではなく、その方の身体に聞きながら診ていくことの大切さを教えて頂きました。

それから、仰臥位で寝てもらい、足趾を一本ずつ浮かせて、それぞれの伝わり方の違いを観察しました。
後頭骨を引いて相手と釣り合う位置に重心を移し、内部を通っていく糸を張るように、足趾を浮かせました。
糸がどこかで引っかかっているときには、仙腸関節で舵を取りながら、通り道を探しました。
一本に繋がったところで待っていると、内部の動きが起こり始め、遠方から順に伸びていく様子を感じられました。
そのまま抜けていく方向に伸びて行ったり、再び入る方向に向かったりと、身体の状態や繋がる経路によって様々な違いが起こることを興味深く感じました。
そして、「入れよう」とか「繋げよう」とか意識すると、身体前面が縮む方向に傾いて視野が狭まり、変化を感じられなくなってしまうことを実感しました。
自分自身の力が抜ける位置を感じられるようにしていくことが如何に大切かを学びました。
身体の繋がりが改善した状態では、足趾が軽く浮き上がり、末梢の動きが全体に一致して伝わっていることを感じられました。

K野先生、お相手をしてくださいました皆様、今月も素晴らしい体験をさせてくださり、ありがとうございました。

進入シャイン

ずいぶんと日差しが強い日が増え、夏が近付いてきたことを感じられます。
天日に干しておいた布団で眠るのはたいへん心地良く、太陽の光から与えられるエネルギーのありがたさを実感できます。
私は、一年の中で、春が最も季節の移ろいに伴う変化を感じます。
気候の変化は勿論ですが、それに伴って、風景や、食物や、体調や、気分や、物事も移り変わっていきます。

東洋医学において、身体の光の当たりやすい部分を通る経絡が陽経、当たりにくい部分を通る経絡が陰経とされ、それぞれの働きが示唆されています。
身体の内外で陰陽を考えると、身体の外表が陽で、外からは見えない内面が陰となります。
身体の内部は、直接には光が届きませんが、空気や水や食物を通して外界との交流が行われています。

呼吸によって、自分自身の内部を照らすことで、見えない部分の状態を意識の上に映し出すことが出来ます。
私は、全身の中のいずれかの点を意識し、そこを吸息によって膨らませたり、反対に外側から内側に向けて伝えたりして遊ぶことがあります。
移動させた空気から伝わる圧力によって、そこに存在する臓器の位置や形状や硬軟を捉えられることを感じています。
また、引き寄せた側と反対側の身体の実感が増し、表裏の関係性を感じやすくなるように思います。

吸息と共に丹田の実感が高まる姿勢で、一つ一つの脊椎を押したり引いたりしながら、それ以外の部位に生じる変化を観察していると、色々と面白い発見があります。
同じ高さの骨や臓器への影響を感じることもあれば、離れた頭顔面部や四肢の特定の部位に反応が現れることもあります。
患者さんの脊柱のどこが固まっているかで、その方が普段されている動作が推察され、そうした脊柱の状態と、様々な愁訴との関連を感じることがあります。
脊柱がどのようなカーブを描いているかで、腹側の光の当たり方も変化します。
胸腔や腹腔の動きが妨げられる姿勢にあると、呼吸がしにくくなったり、消化の機能が落ちたりと、内臓の働きにも影響を及ぼします。
また、脊柱が固くなり、上肢が内側に巻いたり、下肢が外側に開いたりすると、本来、隠れる位置にある経路が外見上に現れてしまうことがあります。
当たるべき部分に光が当たり、隠れるべき部分が影になると、身体の働きのみならず、見た目の姿勢も美しくなり、表情も明るく感じられます。

自分自身や身の回りで起こっている様々な変化を感じ取ることを大切にしながら、臨床に向き合っていきたいと思っています。

鯉のぼり

輪っか内

昨日は、M岡さんのご自宅での勉強会に参加させて頂きました。

輪にした紐に両手首を通し、相手に紐の中央を握ってもらいました。
最初は、紐の掛かっている上肢に意識がいきがちでしたが、下肢の働きに目を向けることで、外方に向かう四肢の張りと内方に向かう体幹の締めが同調し始めることを感じられました。
呼吸と共に生み出される身体の張りの分だけ紐を広げられると、紐の張力が相手を浮かす力として伝わることを体感しました。
その張りが抜けないように体幹から動くことが出来ると、浮かせた相手を自在に誘導できることを学びました。

それから、前腕を持たれた状態から、同様の働きを観察しました。
力を抜いて、掴まれた箇所は相手と同化させたまま、接点をぶらさずに動作を行ないました。
肘、肩、鎖骨、肋骨、骨盤、膝、足首、足底と、少しずつ動作の起点を遠方に移し、最も遠くから相手に力を伝える練習をしました。
肘関節から先は相手と一体にしたまま、身体を繋げていけると、下方から上がってきた力をそのまま伝達できることを体感しました。
その際は、接点である前腕を相手の手の内に合わせると同時に、それぞれの手指の先から向かう意識を伸ばす必要があることを学びました。
中指を中央として、母指が丹田と繋がるほうを向き、示指で相手の頚を指し、小指が尺側を上る経路を攻め、薬指で浮かせられる位置に手背を引きました。

小指から、あるいは母指から順に、指一本一本を側方に張っていくと手首が回転し、その力が自分自身の中枢にも伝わり、全身の動きとなっていることを感じられました。
手指の張りによって手首が臨界まで決まっても、肘を落とすと、再び動く余地が生まれ、相手との接点にあたる輪っかの中を滑るように、支点を決めたまま動き続けられることを体感しました。
その輪っかが外れる位置に引くと抜き手になり、支点を止めたまま相手の緩みを順に取っていくと固め技になることを学びました。

それから、腕の力を抜くために、胸骨の角度が如何に重要であるかを教えて頂きました。
胸椎の後湾と対応して、胸骨を内部から浮かせられると、頭部の位置が決まり、上肢を吊せることを体感しました。
鼠径部の寄せと連動させて胸骨の幅で動くことが出来ると、体幹を細くしながら、上肢を長く使えることを感じました。
上肢を動かそうとしなくても、脊柱の湾曲に合わせた呼吸の吸い上げによって、背部から上肢尺側を伸ばしていけると、楽に相手を持ち上げられることを体験できました。

M岡さん、KMさん、昨日も多くのことに気付かせてくださり、ありがとうございました。

 

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