体験記57

呼吸法研究会 2014.07.27

今月の呼吸法研究会では、呼吸に伴う動きに身を任せることの大切さを学びました。

仰臥位で、肢位を変えながら、骨盤の動きを観察する
・腹部の吸息の広がり
・骨盤の反る動きの臨界
・肋骨内部への吸い上げ
・体幹の締めと頭部の浮き
・肩甲骨の角度と肘の位置
・保息しながらの抜き

馬乗りにされた状態で、呼吸を伝える
・内部の通り道
・左右それぞれの骨盤の動き
・脊柱に順に伝わる力
・下肢と上肢の連動
・背部から上肢尺側を通る経路
・両側の力の合わさる位置

坐位で、腕や肩を押さえられた状態から返す
・反る攻めと丸まる攻め
・浮かせる臨界
・鎖骨や肩甲骨の脱力
・腹部の伸び
・股関節と肩関節の動きの同調
・相手とぶつからない経路

色々な押さえ方をされても、身体の内部では呼吸を吸い上げることができ、保息しながら肩甲骨や鎖骨を下りる位置まで誘導できると、自分自身が固まらない方向へ抜いていけることを学びました。
最後までその流れに逆らわずに任せて付いていくことで、お互いがぶつかることなく、相手のバランスを崩せることを体験できました。
相手を動かそうとする意志が現れた瞬間に、余計な力が入って、そうした働きが途切れ、動きが止まってしまうことを実感しました。
M岡さん、参加者の皆様、今月も貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

活動報告51

健康維持互助会 2014.07.27

今月の健康維持互助会も、先月に引き続き、30分で担当を交代するリレー方式で行ないました。

相手に力が伝わるときと伝わらないときの違いを検証する
・繋がりが途切れる箇所
・手の形と胸骨の固さ
・手部へ伝わる経路
・留める場所と動かす場所
・下方から起こる力

側臥位で、腋窩に球を挟んで呼吸で転がす
・可動域の違い
・肩関節の転がり
・肩甲骨と鎖骨の関係性
・呼吸の入り方の変化
・緊張の抜け道

仰臥位で太極棒を持ち、骨盤時計を行なう
・反る臨界と丸める臨界
・切り替わる場所
・体幹内部での吸い上げ
・頭部の浮き
・力の向かう方向

呼吸に伴う頭部の動きを観察する
・呼吸と身体の伸び
・頚部との関係
・頭部の当たる場所
・三点でのバランス
・床へ向かう圧力と上方への立ち上がり

坐位で、下肢からの繋がりを観察する
・足首の曲がる位置
・足から骨盤、骨盤から足
・腰椎への連動
・立て替える軸
・三次元的な身体の意識

胸骨の固まらない位置、上肢の高さと骨盤の傾きとの関連、骨盤から上下に伸びていくバランスなど、色々な発見がありました。
それぞれが進めたテーマが、ちょうど一周する組み立てになったのが印象的でした。
会員の皆様、今月も多くのことに気付かせてくださり、ありがとうございました。

観照文90

合気観照塾 2014.07.19

昨日の観照塾では、上肢の力を抜くことの大切さを実感できました。

正坐位で向き合い、上腕を掴まれた状態から技を掛けました。
呼吸に合わせて手部を柔らかく使いながら、相手の手首が決まる方向に緩みを取りました。
取れていく緩みは相手の頚まで順に繋がり、固めた状態を弛めることなく体幹の動きを伝えられると、相手を転ばせることが出来ました。
手部を張って行っても、自分自身の手首は固まることなく決められる位置があることを教えて頂きました。
高まった上肢尺側の意識を剣のように使い、押すのではなく斬っていくことで、最後まで技を掛けきれることを学びました。

持たれる位置や向きを変えながら、上肢と骨盤の動きが一致することを意識しながら動作を行ないました。
上前腸骨棘が深く納まるように力を抜き、息を吸って、そこが締まる位置に上肢を張りました。
浮かせた後、そのまま進もうとすると前側だけの意識になり伝達が止まりましたが、骨盤の丸みに沿って後方から吸い上げていくことで、下方からの力を相手に伝えることが出来ました。
身体が一つに繋がった状態で動かせると、大きな力が発揮できることを体感できました。
左右で逆向きに回転させたり、片側の接点を保持したまま、一側だけ抜いたりと、相手との関わりの中でいずれの方向にも身体を動かせるようにするためには、左右の骨盤の細やかな操作が必要であることを実感しました。

身体が一致して動けているときとそうでないときの違いを意識しながら、動作を観察していきたいと思います。

大小帰納

以前、コンピューターでシミュレートされた宇宙の構造が、顕微鏡で見た脳神経回路の画像と、酷似していたという記事を読んだことがあります。
偶然にせよ必然にせよ、そうした一致が起こることを興味深く感じます。
全く別のものだという思い込みがあるから不思議に感じるだけで、一つの現象が様々な形で現れるというのは、自然なことなのかも知れません。

科学の進歩に伴って、今まで見ることが出来なかった極大や極小の世界が見えるようになっています。
医学にもそうした技術が活かされ、臓器から、組織、細胞、そしてDNAへと、より細かい部分の研究、解析が進められ、治療に役立てられています。
その一方で、現代医学が身体を細分化する方向に向かった結果として、一人の人間を全体として診る視点に欠けるということが指摘されています。

東洋医学の理論は、世の中の事象の見方を示す陰陽五行思想が基になっています。
陰陽説はあらゆる事物を陰と陽という二つの属性の相互関係として説明し、五行説は万物を木火土金水の五つの元素によって成っているとする考え方です。

その時代の自然科学の考え方が医学に取り入れられたというよりは、身体の観察を深める内に、自分自身の身体の中に自然そのものが見出されて行ったのではないかと想像しています。

姿勢や見る方向によって、身体にも光の当たる部分と当たりにくい部分があります。
活発に活動する時期と、落ち着いている時期が周期的に訪れ、時には騒動が起こることもあります。

身体を見渡してみれば、指のように細長い部位もあれば、腹部のようになだらかな場所もあります。
歯のように硬い組織もあれば、耳たぶのように柔らかい部分もあります。
体内には、肺を介して空気が吹き込み、消化器を通して養分が運ばれ、心臓や血管には血液が流れています。

それぞれ性質や働きは違っても、どこから辿っても途切れることなく繋がり、循環しています。
そして、それは、自分自身の身体だけで完結するものではなく、周りの自然の中で成立しています。

今後、どのように生活様式が変わったとしても、生物である以上は、健康をそこから切り離して考えることは出来ないと私は思っています。
「盗用」医学で満足してしまうことのないよう、自分自身の実感を大切にしながら、観察を積み重ねていきたいと思います。

フィレンツェ風景

観照文89

合気観照塾 2014.07.12

先日の観照塾では、呼吸の通り道を感じることの大切さを学びました。

お互いに向き合って手掌を合わせ、相手に力を伝える練習をしました。
手を開いた状態であっても、上肢の後面の経路を通って手部が寄り、相手の中心に伝えられることを体感しました。
母指や小指の向きを指摘して頂き、それらの向かう方向がずれているだけで、伝わり方が全く違ってしまうことを実感しました。
相手に入った位置で、身体を締めたまま鼠径部から傾けることで、相手を転ばせることが出来ました。
立位で手掌に強く体重を掛けられても、身体の内部には落としたり浮かせたりする余地があることを感じました。
接点を保ったまま、それ以外は自由に動ける場所があり、そこから股関節の動きを伝えると、相手を投げられることを体験しました。

条件を色々と変えながら、前腕に負荷を掛けてもらいました。
吸い上げた空気が体幹から上肢を通って手部まで伝わり、指先が伸びていける方向があることを学びました。
相手に付けたまま、接点に圧力が溜まらない方向を辿ることが出来ると、固まらずに動けることを教えて頂きました。
行こうとする意思を捨てて呼吸に委ねられると、相手が転ぶ方向に誘導できることを体感できました。

特に手掌を上に向けたときに抜きにくいことを自覚できましたので、呼吸で伸びたり弛めたりを丁寧に行なえるように、設定を変えながら練習していきたいと思います。

学習内容41

バランス☆運動療法初級 2014.07.12

先日のバランス☆運動療法初級講座では、手部の脱力を学びました。

施術されているK野先生が、どのように最後まで誘導されているかに注目して見せて頂きました。
抜いていくだけでなく、そこからのバランスの戻りにも付けたまま入れたり、重力の落下に任せたりすることで、立ち上がった軸を中心に近付けられることを学びました。
施術を行ないながら、掴んでしまったり、五指のバランスが崩れていると、身体のあちこちが固まってしまうことを確認しました。
自分自身の力が抜けているときには、浮かせた相手の身体が重力に従って下りていく様子を感じられました。
力が入って落ちにくいときには、バランスを変えて別の経路で抜ける位置を探すなど、その方の状態に合わせた工夫が必要であることを感じました。
椅坐位で、下肢が利きやすくなる位置に竹踏みを置き、呼吸の通りやすい姿勢にあると伝わり方が異なることを感じました。
相手に合気を掛けてもらえる位置に誘導することが治療となることを実感しました。

手背側から相手に手を握られた状態から、呼吸が相手に伝わることを検証しました。
相手が握ろうと手を出してくる動作そのものに同調して脱力することで、相手と一体になることを学びました。
呼吸に伴って身体が柔らかく膨らむ力が相手にも伝わり、それが手の形として表れていることを体験できました。
相手を誘導するために、思った以上に力を必要としないことを実感しました。

K野先生、参加された皆様、今回も貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました。

観照文88

合気観照塾 2014.07.05

先日の観照塾では、相手に手刀を打ち込んでもらい、そこから返す練習をしました。
接点から順に力を抜くことで、相手からの負荷を下方に下ろし、呼吸を吸い上げて相手に入れました。
足部から体幹を通って手部まで内部を順に締めていくと、伝わる力が鋭くなることを感じました。
接点の位置を保ったまま、肩や肘の力を抜いて上肢を横隔膜で浮かせることで、相手も力が抜け、乗り掛かる実感が無くなることを体感しました。
手関節尺側に点の意識が生まれる位置に吸い上げながらも、手部の形は相手からの攻めやバランスの変化に応じて自在に変わっていることを学びました。
内部の伸びが手指まで伝わると、接点を介して伝わる力が相手を浮かせる方向に伝わり、バランスを崩せることを感じました。

反対側の手部は、相手の頚を通る太刀筋をイメージしながら身体を動かしました。
意識が広がって全身の動きとなると、相手への力の伝わり方が大きく変化することを実感しました。
相手からの打ち込みを受けるのではなく、剣術の合撃と同様に、相手の攻めをずらしながら攻めることで意識も動作も途切れずに動けることを感じました。

そうした働きは、相手の腕を把持した場合においても同様であることを学びました。
掴んで止めずに、指先まで伝えられる位置で誘導するために、「指」の意識をどれだけ中枢に広げられるかが重要であるように思いました。
臨床に取り組んでいく上での、当面の課題にしていきたいと思います。

 

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