稽古記録18

東雲道場 第二十四回研究会 2015.11.29

・剣の重みを感じながら、前後や左右への重心の移動と共に剣を振る
 踵を下ろしたまま下肢を浮かせ、足底の面に合わせて足首が動くと、繋がりが途切れること無く足を運べることを学んだ
 脚を上げていないときも、同様の体内操作によって、足底からの吸い上げを上肢まで伝えることで、剣を上げられることを体感した

・前腕と剣の向きが一致する位置に肘を引き、体幹からの攻めが切っ先まで伝わる身勢を取る
 前後の張りを保ったまま、膝を弛めて重みを下ろせると、上肢を脱力して浮かすことができ、左肩や前腕など、どの方向から押されても返せることを体感できた

・雷刀を下ろした後の左足を寄せるときに起こる伸びが、螺旋状に昇って剣に伝わり、相手の指を外しながら次の一刀を振れる位置に移動する力になることを体験した

・横隔膜を浮かせたまま、股関節から左右の下肢を入れ替えることで、体幹を捻らずに移動したり、身体の向きを変えたりする
 股関節の動きや骨盤の立て替えだけで誤魔化さずに動くことの難しさや大変さを感じ、それを身に付けるための積み重ねの必要性を実感した

・身体を伸ばしながら鞘から剣を滑らせ、止まった位置で脱力して、さらに身体を伸ばして抜刀する
 抜刀も雷刀や納刀も、深い呼吸のリズムに合わせて丁寧に観察することで、剣を含めた全身の協調した動きとして観られることを体感した

・物打ちを正中に置いたまま、肩の力が抜ける位置に腕を開いて、吸い上げによって剣を浮かす
 物打ちを目標に付けたまま、肩、肘、手首と順に弛めていくことで、鞘と合う角度に剣が傾き、重みの落下によって納刀できることを体感した
 軸であったり、目線であったり、物打ちであったり、手首であったり、その時々で基準となる点を、留めたり移したりして動作を行なうことの大切さを感じた

印象文46

合気観照塾 2015.11.28

・正座で横に並び、手の甲に負荷を掛けてもらい、呼吸に伴う力の伝わりを観察する
 呼気と共に大腿部に沿って手の位置がずれ、腹部への吸息によって手首が決まり、吸い上げによって相手と共に手が上がる
 相手を吸い込んだところから骨盤を丸める動きと、手を脱力したところから浮かせる動きが連動して起こっていることを体感できた

・大腿に乗せてもらった手から緩みを取って繋げ、骨盤の3時9時の動きで脚を浮かす
 触れられる場所が変わっても、手で行なった場合と同様の働きによって、相手に力を伝達できることを体感した

・相手の中心に伝わる位置に軸を合わせ、反対側の股関節の寄せを意識しながら、相手の重心を崩す
 前に出した脚と対側の骨盤の引きや、上げた手と対側の肋骨の浮きなど、負荷を掛けられている側と反対側との関係性の中で動作を観ていくことの大切さを学んだ

・息を吸いながら仙骨と後頭骨を繋げ、その張りを保ったまま、骨盤の動きで相手を動かす
 手の動きではなく、呼吸の吸い上げに伴う力が体内を巡って伝わることで、相手を浮かせられることを体感できた

・頚に繋がるバランスで骨盤を丸めて浮かせ、恥骨側を締めながら、中央を通ってくる経路に付いていく
 誘導して頂いた後は、細い幅で楽に骨盤が動き、意識しなくても臀部が丸くなる位置で寝られることを体感させて頂いた

・大腿部の力を抜き、臀部下部からの押し上げによって脚を浮かす
 股関節がくわえ込まれて関節を深く使えるバランスにあると、下肢を緊張させたり、腰椎を固めたりすることなく、骨盤の動きを手までダイレクトに伝えられることを体験した

活動報告67

健康維持互助会 2015.11.22

・指先の井穴を反対側の指で挟み、上肢のそれぞれの関節を動かしながら変化を観察する
 位置の変化に伴って経穴も張ったり弛んだりして、全体のバランスの中で変わり続けていることを感じられた

・接点を置いたまま、肚からの経路を丁寧に追い、指先まで力を伝える
 指先の緊張を弛めた側は、手先から動こうとする癖が減り、丹田から上ってくる力をゆっくりと待てることを体感した

・前腕の前面から、小指の爪に至る心経の通り道を観察する
 手の内部を通る経路をイメージすることで、小指の井穴の感覚が生まれ、手部の動きに立体感が出てくることを感じた

・下肢を通る経絡のバランスを変えて一つずつ入れては抜き、趾先まで意識を通す
 その過程自体が、下肢を丹田と繋げ、自分自身の中央を高め、相手との間の緩みを取り、お互いが同調していく働きになっていることを感じた
 手指を集約し、手首が決まっていると、さらに相手へ力が伝達されやすくなった

・仰臥位で、体幹内部への吸い上げによって両脚を浮かす
 相手に押さえられた両脚がアンカーになると、脚を上げる動作によって、自然に体幹が起き上がることを体験できた

・相手の指先を摘まんで持ち、繋がりを誘導する
 母指と示指で皮膚をずらしたり、指先をわずかに回旋させるだけで、入っていく方向や抜けていく方向があり、ずらした位置で待つことで弛められることを感じられた

印象文45

合気観照塾 2015.11.21

・後頚部を伸ばして背骨を立て、後方の空間にもたれた状態で、全身の釣り合いを観察する
 肩甲骨を落として上肢をフリーにし、太極棒の傾きに重心の移動で付いていく

・吸息に伴う伸びによって太極棒を上下へ引き分け、体幹の締めによって肘を左右へ張り、太極棒を背骨と一致させて前後への引きと攻めを保つ
 どのタイミングで相手に負荷を掛けられても、太極棒との繋がりが途切れないよう、広がりを維持しながら丹田で動く

・接点を留めたまま力を抜き、下方からの動きを指先まで柔らかく伝達する
 肘や肩を脱力していくことで手首が上がり、軸を立てたまま上半身の重みを落とすことで、下肢の実感が増すことを感じた

・軸を伸ばしながら重心を後方へ移動することで、相対的に相手が上がることを体験でき、力の向かう方向に対するイメージが変わった
 内部の上下の行き来によって前後の動きが生まれ、それが相手を浮かせる力として伝わることを感じられた

・呼吸を吸い上げて上肢を臨界まで伸ばし、剣の重みが落ちる場所へ下肢から先導して動く
 上肢を残したまま脚を曲げて重心を落とすことで、腕が体幹に付いて動いている状態を体感できた

・背面を弛めて落とした重みを、地面を介して吸い上げて相手に返す
 長坐位、正坐位、立位と接地している場所が変わっても、ロッキングチェアの動きに表れる内部の働きによって、相手に力を返せることを体感できた

印象文44

合気観照塾 2015.11.14

・天の高さと地の深さをイメージしながら軸を伸ばし、その傾きから生じるバランスに付いていく
 腕を回したり、足を移動したりといった動作も、浮かせる方向付けや、ズレから生じる落下位置の違いだけで、どれも呼吸の働きで繋がって起こっていることを実感した

・太極棒の向きや方角が切り替わる度に、軸を立ち上げながら肩甲骨を抜く
 接点と中心の軸で相手に付けたまま、肩や肘を脱力し、肩甲骨をフリーにしておくことで相手の変化に付いていく
 段階を積んだ最後が技になるのではなく、相手にいつ攻められても、ぶつかることなく、中心から動くことが出来ると、いつでも技が掛かることを体感させて頂いた

・中心から接点まで順に吸い上げたり、中心まで順に重みを落とすことを、丁寧に、粘り強く行なう
 動作をゆっくり観察することで、手先から動いたり、経路の途中を飛ばしていたり、固まったりしている瞬間を自覚できた

・相手の固さや傾きによって、落ちていく場所へ、丹田の動きで誘導する
 どのような刃筋にも接点を誘導できるように、動作の起点を意識した稽古を積み重ねていく必要性を感じた

・体幹を締めながら軸を立て、片側に吸い上げることで、肋骨の内部の動きによって上肢を浮かす
 左右の肋骨を骨盤と対応して自由に操作できると、体幹を捻ったり固めたりすること無く、内部の力を伝えられることを体感できた

学習内容57

バランス☆運動療法初級 2015.11.14

・合気金平糖を身体のカーブに沿わせて緩みを取り、焦点が合うバランスで待つ
 力や意図を抜いた状態で、相手の呼吸や金平糖の転がりに任せることの大切さを感じさせて頂いた
 施術をして頂く中で、頭部や脛骨内側など、意識の薄い場所が多くあり、その実感が残ると、姿勢や動作が変わっていることを体感させて頂いた

・金平糖が立体的にバランスを変えて転がっていくことで、ぶつからずに誘導されていくことを感じられた
 施術に向き合う自分自身が、そうした存在になれるように身体を創っていく必要性を感じた

・手に金平糖を当てたまま、目線や首の位置によって繋げ、伸びていく経路に誘導する
 以前、言葉で内部の動きを誘導して頂いたときに不思議に感じた繋がりを体感でき、どこからでも弛められるということを実感した

・尾骨と後頭骨が繋がり、脊柱が伸びて後頚部が立つバランスに、中心から吸い上げる
 中央での吸い上げによって軸を伸ばして徹頭徹尾その長さを保ち、外側の力を抜いたまま、内部の動きを動作に反映させる

・一刀での上げ下ろしと同様の働きによって、二刀を別々に振らずに一本の剣として扱う
 中央の軸を立てたまま、両側を上っていく力によって上肢を浮かせ、下っていく力を集めて落とす

印象文43

合気観照塾 2015.11.07

・太極棒を持ち、息を吸い上げながら足を浮かせ、息を吐けるところに足を下ろす
 上がったり下りたりする体内の力の行き来を手足の先端まで伝えることで、四肢を対応させて動かす

・中央から左右いずれかに軸を寄せて片足に重心を移し、前方へのズレによって一歩を踏み出す
 重心移動によって体内で起こっている動きを、定歩で相手に伝える

・軸を立てながら陽経を伸ばして、身体後面を広く使う
 後頚部を伸ばして、背部の動きが上肢尺側に伝わる位置に手を浮かす

・脱力して均一になったところから、息を吸ったときの伸びの分だけ相手の皮膚をずらす
 掌側と背側の両方で緩みを取り続け、相手にぶつからない隙間に力を通す

・手を押さえられても、腕を持たれても、体幹を抱えられても、接点で相手と一致するように息を吸う
 外枠を密着させたまま、自分の内部を動かすことで、相手のバランスを誘導する

・自分が固めている場所を脱力して感じ取れる状態に近付けることで、相手の身体から伝わる情報量を増やす
 相手の軸や足底の圧力や緊張している部位を受け取れる状態にあると、どちらに傾いて崩れていくかを感じられた

中心蔵

最近、「自然」と「不自然」の違いについて考えることがあります。
同じ種類の植物でも、形はそれぞれで異なっていますが、自然そのままの姿は、そのどれもが自然に見えます。
それは、「形」からではなく、自身や周りの環境に逆らわない「働き」によって起こるからではないかと考えたりします。
そして、自分自身を省みると、色々な事象に逆らって、不自然になってしまっていることを感じます。
重力に逆らって持ち上げていたり、思ったことと違うことをしていたり、余計なところで思考したりと、様々な無理を掛けていることを考えたりします。

呼吸を観察していると、空気の出入りと同調して、身体の内部を締める力や弛める力が働いていることを感じます。
中央へ向かって締める力を全方向から均等に高めていくと、中心に伸びが起こり、軸の感覚が生まれることを感じられます。
その感覚は、必ずしも直線だけではなく、脊柱全体の湾曲や骨盤の回旋によって、曲線になったり螺旋になったりします。
その軸を保ったまま動作をするためには、一方向ではなく、相対する方向へ力の流れを行き来させることの大切さを感じています。
体幹の中央を下肢の内側と繋げて、一側は上向きに、他側は下向きに伸ばすと、身体を左右に回旋する力が生じます。
左右の経路を同時に伸ばし、身体の前面と後面で反対方向に行き来させると、前後に傾ける動きが生まれます。
それらの働きを立体的に組み合わせることで、どの方向に丹田を回しても、体幹の軸を保ったまま四肢の動きを連動して伝えられることを感じています。
そうして感じている場所が、解剖学上では何に当たるのかは分かりませんが、「形」としてではなく、生きている身体にしか存在しない「働き」というものあるのではないかと考えています。
骨や筋といった物理的な組織ではなく、軸の感覚に任せておくことで、周りの力を抜いていけることを感じています。

自分の身体のバランスをみるとき、どこかを動かして変えようとすることがよくありましたが、脱力によって起こる変化の大きさを感じています。
持っているものや、置いているところに手が沿えば、自然に手首が決まっていることを感じる機会がありました。
足は、立っていると床からの力を受け、坂道では地面の傾斜に合わせ、施術ベッドに片膝を乗せると足の重みで下肢後面が伸びたりと、そのときの状況によって繋がる角度に落ち着くことを感じています。
また、頭の重みに合わせて後頚部の力を抜くと、顎を引く方向にバランスが傾き、首の後ろが伸びていることを体験しました。
手を落とせると肋骨が上がり、頭を落とせると背骨が伸び、脱力して重みを下方へ下ろした分だけ、浮いてくる力が生まれることを感じています。
その状態で、如何に上肢の力を抜いたまま手を動かすかということを目標に、動作を観察しています。

そうした働きに目を向け、自身が脱力できているときには、鍼先の力も抜けて、施術によって導かれる身体の変化が、以前よりも繊細に感じられるようになってきました。
表裏の経絡が平になるポジションと、相手の中心に軸が生まれる肢位は一致し、その感覚が消えないように付けておくことの大切さを感じています。
これまでは入れた状態から弛んでくるまでを待つように意識していましたが、変化したバランスによる重みを丹田で受けて待っているだけで、受動的に入っていく感覚を得られるようになりました。
その時々で、入っていく深さや弛んでいく長さは変わり、自分の吸気の臨界と呼気の臨界をそれぞれ合わせられると、身体の向かう方向と呼吸の切り替わるタイミングが一致していることを感じられます。
身体に備わった働きを高めるという視点から治療をみると、どのような症状であっても、方針がぶれたり、手技を使い分けたりする必要なく、施術を行なえることを実感しています。

日々の中で、意識しながら身体の使い方を変え、意識しなくても呼吸と統合して行なえるようになったときに初めて、身に付くのではないかと考えています。
それは、意識を変えることで、心身の働きが高まる方向へ自分を誘導することと同じなのかも知れません。
呼吸の力を自然に活かせる身体に近付けるよう、誘導を積み重ねていきたいと思っています。

ススキ

稽古記録17

東雲道場 2015.10.31

・雷刀に構えたときの身体の働きが、青岸の構えにおいても同様に伝わることを体感した
 体幹が伸びるバランスで身体を伸ばし、上下の張りを維持したまま重心を前方に移すと、相手の負荷に対しても楽に動くことが出来た

・両手が絞られ、小指球で突き上げられる方向に剣を上げる
 肋骨が締まって、季肋部が伸び、体幹から繋がって上肢が伸展されることを感じた

・呼吸に伴う伸びが伝わることで、相手の手の内の緩みが取れ、相手に入っていく感覚を得られた
 前後の広がりを保ったまま重みを下に落とし、下半身から移動することで、繋がった状態で動けることを体感した

・剣と相手が重力に従って落ちるバランスに、自分の身体を移動する
 自分自身で力を入れて押したり引いたりするために、刃筋を感じられず、重みを落とせなくなってしまうことを実感した

・筋力で引くのではなく、剣と相手の両腕と体幹で作られる輪の中を通る力が、滞らないように循環させる
 剣を握らなくても、剣が重力で落ちる傾きに付いていくことで、相手を手前に落とす働きが起こることを体験した

・剣の先端まで感じられる身勢を取ることで、相手との間合いが変化しても、同様に技を掛けられることを学んだ
 道具の形や重さや長さに合わせて、身体の使い方や意識の距離が自然に変わることを体感させて頂いた

 

Template Designed by めもらんだむ RSS
special thanks: Sky RuinsDW99 : aqua_3cpl Customized Version】