印象文87

合気観照塾 2016.10.29

・分け目の感覚を保ちながら肩の力を抜き、浮かされた相手のアンバランスを受け取る
 太極棒の分け目と丹田を一致させたまま、骨盤で相手の傾きに付いていく

・自分の丹田と分け目と相手の頚を通るゲレンデをイメージして、その延長にある頂上から滑らせる
 相手の後方の空間に点を置いて、そこから滑り落ちていく流れに合わせて落とすことで、実際の高低差以上の落差を持って動く

・相手の肩を両手で把持して浮かせ、頚と繋がる位置にずらす
 浮かせた高さで重みを先に落とし、呼息と共に圧縮される力を最下点まで伝えることで相手を崩す

・声の高さや発する音によって呼吸の通り方が変わり、力の伝わり方が全く異なることを体験した
 相手に合ったトーンで呼吸を入れ、共鳴できる状態で息を吹き込むことで相手のバランスを変える

・観たことのある色合いを思い浮かべ、現実味を持ってイメージしながら相手と同調する
 色彩によって心身に起こる反応を喚起することで、自分を弛めたり、相手に入れたりも出来ることを体験し、五感の働きが身体に及ぼす力の大きさを実感した

・相手の肩に手を当て、呼吸が相手に伝わる一点に身体を合わせる
 自分の肩の力が抜け、丹田が合い、相手の中心に向かうバランスを常に取れるように意識していく必要性を感じた

稽古記録27

東雲道場 第三十五回研究会 2016.10.23

・相手の腕の表側を通して吸い込み、弛めて中央へずらして、裏側を通して頚まで攻める
 身体の厚みと呼吸の深さの関連性を感じられ、奥行きや中心に対する認識が大きく変わった

・母指を肚と合わせ、五指を順に回転させて相手の瘂門の向こう側まで通す
 各指と、体幹の正中と側方の四本のラインの伸びが対応し、体幹の回旋と上肢の螺旋が一致する感覚を得られた

・骨盤が後方から前方へ回っていく動きによって、手部で円を描くように相手の皮膚を擦る
 相手の皮膚の緩みを臨界まで取って全身の動きに繋げ、最後まで相手を不安定なバランスに誘導し続けることで転ばせる

・肩や腕の力を抜いて通り道にして、示指の先まで鞭の動きを伝達する
 身体のどこも一纏めにせずに、指の一つ一つの関節まで体幹から起こる波を伝える

・両肩を押してくる相手を押し返さずに、前方への重心移動によって変化したバランスが、元に戻ろうとする力によって返す
 相手の負荷に対する吸い込みが、鳥と亀の動きの始まりになり、それに続く動きによって力が伝わっていくことを体験させて頂いた

・自分の中心の動きが、相手の中心に伝わる一点に、自分の丹田と木刀の刃の傾きを合わせる
 身体を張って相手を浮かせ、分け目の位置を留めたまま、剣が落下する軌道に付いていく

活動報告78

健康維持互助会 2016.10.23

・足底を壁に着けて、骨盤の動きと共に足底の圧が移動する様子を観察する
 骨盤を動かそうとせずに、呼吸の入れ方によって骨盤の転がる方向を変え、呼吸と動作を一致させる

・鼠径部が深まる方向に息を吸って膝を浮かせ、張られた内部の糸によって下肢を引き寄せる
 息を吸って下肢を頚と繋げ、その経路を通して下肢を浮かし、弛めて踵から伸展する

・呼吸と共に行なった動きをイメージして、反対側は動かずに同じ経路を繋げる
 動かなくても実際に変化が起こったり、早さや密度も変えられることを体感し、技や治療におけるイメージする力の大切さを感じた

・体内の空気の移動に伴う圧力の変化によって、身体に起こる動きを誘導する
 下腹部に吸い込んだ呼吸を腰に移すと、脊柱の丸まる動きや畳への圧力によって、脚や腕が浮き上がる働きが起こることを感じられた

・側方から圧を掛けてもらい、体幹の回旋に伴う足部の傾きや重心の掛かり方を検証する
 回旋の反対側にある足の内側に重心を移せると、下肢内側と繋がって足底からの力を上方へ伝達できることを体感した

・足底での吸い込みや、足部のアーチの撓みを意識しながら足踏みする
 重心移動に伴って、足部に起こっている柔らかい動きを、丁寧に観察する必要性を感じた

印象文86

合気観照塾 2016.10.22

・両手に掛けられた圧に合わせてそれぞれ脱力し、そのバランスに従って左右の骨盤を傾ける
 骨盤を締めたまま、下肢の張りと一致させて呼吸を吸い上げ、手を浮かす

・両手を仰臥位の相手の下腿に乗せて、何もしようとせずに、ただ力を抜くことで沿わせていく
 自分に同調できる前提が出来ていれば、何も意識しなくても、触れた瞬間に馴染んで相手と一致して動けることを体感した

・相手の肩に手を当て、接点の圧を変えずに、鼠径部が深まるように吸い込む
 直線的に押すのではなく、力の流れに合わせて生まれるラインを、三次元でイメージしながら斬る

・呼吸に伴う手の動きを邪魔しないように、太極棒を擦って手の内の緩みを取る
 吸い込みながら近付き、馴染むように持つことで、手首が決まって頚が伸び、吸い込んだ力を開放する前提が出来ることを体感した

・相手にばれない細やかさで、太極棒を絞って芯を細くし、引き分けて分け目を作る
 太極棒の形状も向きも変わっていないはずなのに、太極棒に感じる実感が相手に反映され、力として伝わっていく状態を興味深く思った

・相手の持つ太極棒の傾きに合わせて、丹田と繋がるバランスで手を伸ばす
 分け目の意識を保ったまま、相手と太極棒を一体として、丹田から動いて崩す

乗るウェイ

身体観の変化は、そのまま治療に反映されることを感じています。

私は、西洋医学の考え方が、医療系の学校で教わる以前から染み付いていたように思います。
消化器は食物の分解や栄養の吸収、呼吸器は酸素の取り込みや二酸化炭素の排出といったようにそれぞれの臓器に個別の役割があることを学びます。
運動器では、骨格は下の骨に上の骨が乗るように配列して身体を支え、筋が収縮することで骨が動いて関節に運動が起こり、物理学の法則に従って、それらが働いているイメージを持っていました。
けれども、観照塾や中心塾の稽古を通して、毎度それまでに抱いていた身体観とは異なる経験をさせて頂いています。
身体には自然に備わった働きや繋がりがあり、それによって医学的に説明するのが困難な現象にしばしば遭遇します。
現代医学で解明できていない部分があるというよりは、科学で説明できる一部だけを取り上げて医学が作られているのかも知れません。

東洋医学は、患者さんの全体を診るという点から、よく西洋医学と比較されます。
しかし、一言で「全身のバランスを整える」と言っても、経穴や経絡を知識として学ぶだけでは、結局は触れている場所だけに留まってしまうことを実感しています。
私は、鍼治療を始めた頃、患者さんの身体のあまりの広大さに途方に暮れそうになったことがあります。
経穴の位置を教科書から得た知識で探し出そうとすれば、例えば「外くるぶしの直下」という限られた範囲でさえ、鍼先を当てる点がいくらでも有るように感じます。
それに鍼の向きや深さなども加わると、同じ経穴を選んでも、刺入の方法は無数にあるとも思えます。

いまは、身体に対して、違った意味での広さを感じています。
身体はどこからでも繋がっており、どこからアプローチしても、それに応じた反応が起こることを感じています。
何度も通っている道は目的地まで迷わずに案内できるのと同様に、自分が体験した身体の繋がりは、相手の身体にも誘導できることを感じています。
そして、どの経穴を選ぶかというより、患者さんのアンバランスに対して、どの繋がりが効果的に働くかを診れるように心掛けています。
繋がって弛んでいく働きの中で、皮膚や筋の緊張が和らいだり、関節が合う位置に骨が動いたり、血管や神経の通りが改善したり、精神的にリラックスできたりします。
それらは個別に整えられるものではなく、心身に起こる反応と共に、同時に生じることを感じています。

そして、固まっている場所があっても、そこに拘らず動かせる場所から隙間を見つけられることを学ばせて頂きました。
例えば五十肩で肩が上がりにくい方も、上がらないというイメージを受けることなく、動きやすい場所から通り道を探していくことの大切さを感じます。
静止しているものを自力で動かそうとするより、転がっているものに合わせて動くほうが、楽に働き掛けることが出来ます。
横になって寝転んでいるときでさえ、全身が動いていることを感じられるようになってから、施術に取り組む心持ちがより軽くなりました。
そうした働きが起こりやすいような、環境を作ったり、ポジションを整えたりするだけで、後はいかに邪魔をしないことが大切かを感じています。

これからも、呼吸したり、身体を動かしたり、治療させて頂く中で、身体観を変え続けて行きたいと思います。

吊り橋

印象文85

合気観照塾 2016.10.15

・手の力を抜いて、呼吸に伴う張りによって太極棒を引き分け、分け目を作る
 両手の絞りと体幹の締めを一致させ、相手からの圧を丹田で吸い込める位置に太極棒を下ろす

・相手との間の撓みを取り、自分の内部の糸を張ることで、身体を力の通り道にして鞭のようにしならせる
 相手が何人も繋がっていても、頚部を保ったまま中心を揺らすことで、動きが波のように順に伝わっていくことを体験できた

・斬り上げと斬り落としのどちらにも動ける一点に剣を構え、片側の股関節を引いて入れ、反対側を引いて崩す
 接点での小太刀の刃の角度と一致して骨盤を立て替えられると、相手を浮かせたり、落としたりする働きが起こることを体感した

・合気体操の噴水の動きで内部に起こる流れを、相手の身体に誘導する
 相手の中心が細くなるように吸い込み、上方に伸びていくように吸い上げ、頂点で後方へずらして落とす

・丹田の圧を保ったまま、吸い込みと共に変化した骨盤のバランスを元に戻す働きで力を返す
 合気体操のたまたまで起こっている動きを、外見に出さずに内部で処理して相手に伝える

・上肢の力を抜いたまま吸い上げて浮かせ、頂点でさらに力を抜くことで相手が崩れていく方向に付いていく
 左右の引きと攻めを最後まで意識しながら、落下に合わせて太極棒を転がす

印象文84

合気観照塾 2016.10.08

・中心の軸を残して高度を保ち、側方のラインを通して下方へ落とす
 相手との間の緩みだけ取り、上肢を体幹と分離して吸い上げ、先に重みを下ろしてから体幹と繋げて息を吐く

・負荷を受けている場所を脱力して相手を浮かせ、吸い上げた重みを下ろしてずらし、落下と共に変化するバランスに応じて力を抜いていく
 相手を動かそうとする欲を捨てて、自分の中でぶつかっている所をひたすら弛め続ける

・背部を開きながら肋骨を締め、脊柱の張りを保ったまま、相手に入っていくように圧を受け取る
 相手の負荷を足底へ落としていけるバランスで上肢を浮かせられると、息を吸うだけで重みを返せることを体感した

・労宮で吸い込んで両手の中心を引き分け、母指側の引きと小指側の攻めで刃筋を作る
 生まれたラインの最上点へ視線を移し、意識を残したまま片側の股関節を引いて最下点まで落とす

・吸息と共に鼠径部が深まる身勢を取り、出来た切れ込みに合わせて股関節を曲げる
 息を吸って後頭骨と仙骨を繋げ、上肢のフレームを保ったまま股関節から身体を折り畳む

・押したり落としたりしようとせず、伸びに付いていくようにお辞儀することで相手を崩す
 身体背側を通して重みを下ろして腹側を弛め、相手に伸びを誘導してもらうように技を掛ける

印象文83

合気観照塾 2016.10.01

・体幹の伸びによって太極棒を引き分け、背骨と太極棒の軸を一致させたまま動く
 太極棒が下りていく動きと頚が後方に引かれる動きが釣り合い、前後の張りを持続できると、相手の負荷があっても楽に動けることを体感した

・接点が馴染んでいくように脱力し、相手とぶつからないように手を開く
 中指の傾斜に合わせて吸い上げて相手との間に高低差を作り、頂点から滑り下りる流れを妨げないように落とす

・チャクラの奥行きを意識しながら棒を引き上げ、身体を立体的にイメージして呼吸を通す
 相手を浮かせたところから、体幹を伸ばしたまま鼠径部で折り畳み、最小限の動きで落下に付いていく

・接点を留めたまま、吸い込みと共に弛んだ体内の圧を圧縮する力によって相手に返す
 力の方向が切り替わる瞬間に、棒を握ったり、腕を伸ばしたりと、上肢を固めて動きを止めてしまっていることを実感した

・丹田と五指を繋げて、球の転がりがぶつからずに伝わるほうへ動く
 相手と五分になるところまで馴染み続け、ラインが生まれたタイミングを逃さずに斬る

・太極棒を持つ手首が決まり、肩甲骨が浮き、後頚部が伸びていくバランスに脱力する
 わずかな動きで技を掛ける稽古をする中で、身体の内部を力が滞りなく行き来できるよう、弛めながら動く練習をしていく必要を感じた

 

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