呼吸でバランスを変える

呼吸動作研究会 2017.11.27

身体に触れながら息を吸い、呼吸の入りやすい所や飛ばしている所をチェックする

立位で骨盤底へ呼吸を入れて、会陰部の行き来によって骨盤が動くことを体感した

意識が薄い場所を相手に触れてもらって呼吸を入れることで、全体のバランスも変わることを感じられた

背側の動きも意識しながら腹側から診ることで、パートナーの呼吸の偏りや姿勢のアンバランスを立体的に感じられた

趾先を竹踏みに乗せることで、下肢を弛めやすくなり、呼吸の立ち上がりが変わることを体感した

股関節から折り畳み、腰椎、胸椎、頚椎の順に重力に沿って弛め、脱力して身体背側を丸くする

前屈位で腕を垂らして脱力し、肩からではなく、骨盤の動きで手を揺らす

骨盤を帯で締めて、外側を弛めたまま呼吸で下肢を張り、内側の細い幅で動く

圧痛のある場所を押すのではなく、経絡を意識して触れることで、繋がりの中で弛んでいく働きを待つ

ペアでの施術を通して、呼吸の入り方と、姿勢のバランスと、経絡の虚実の関係性を検証することが出来た

肩甲骨が自由に動かせるか

合気観照塾 2017.11.25

上肢をぶら下げて重心移動で揺らせるかを確認し、呼吸で吸い上げて浮かせ、物打ちに重さが乗るように落とす

吸って上がる分だけ腕を浮かせ、その都度、肩甲骨が自由に動かせるかを確認することで、背部とのバランスで刀を上げる

刀を上げたところで背中が滑り落ちる位置で弛め、頚との釣り合いを取りながら刀を下ろす

左右それぞれで緩みを取り、脱力することで生まれたバランスのまま吸い上げて、二刀を身体と一体となるように使う

相手との接点を一体としたところで、肘や肩や背中を弛めて、中心の回転が指先まで伝わるように動く

脱力できていると、接点の圧を一定に保ったまま、相手の動きにぶつからず「居ない」状態になれることに驚いた

付けたまま動いている中で、相手の固まった瞬間にそこへ入れることで、相手の反応を利用して転ばせる

軸の傾きと前に向かう意識を一致させ、相手の中心に付けておくことで、踏み込まれない領域を作る

胸部の開閉や回旋や上げ下げが伝わるように力を抜き、胸骨と脊椎の中央から連動させて動かす

頚部を伸ばして前を見るとき、目線を少し上げることで頭の位置がキープされ、目の向きもセンタリングする必要性があることに気付くことが出来た

イン触れ

立った姿勢で自分の身体に目を向けてみると、動いていない時も完全に静止しているのではなく、微妙に揺れていることを感じられるかも知れません。
身体は、一点で停止することなく、常にセンターに近付くように微調整し続けることでバランスを取っています。

合気の技でも、相手との関わり合いの中で、センタリングできるかどうかが大切であることを学んでいます。
自分の軸を立てた姿勢で、接点を介して一体となるように、相手の都合をいったん受け入れます。
そこから、引くだけでも押すだけでもなく、中心を保ちながら全体のバランスを変えることで、相手と一致したまま動くことができます。
息を吸って呼吸が身体の隅々まで行き届くとき、息を吐いて集まってくる場所が中心です。
意識を身体の内にも外にも、中枢にも末梢にも広げ、呼吸と共に動くことで、全身の繋がった動きになります。

相手と一体になった状態で、相手の中心を崩せば合気の技になり、中心に導けばバランスを整える治療になります。
呼吸が深まり、中心の働きが高まるバランスへと相手を誘導する施術が、「バランス☆運動療法」です。
合気の原理を応用して、外に表れている症状ではなく中の繋がりに働き掛けます。
本来、誰の身体にもセンターに近付けようとする力が働いていますが、何らかの原因により滞っている場所があると、その働きが妨げられアンバランスが生じます。
いくら「力を抜いてください」と言われても、無意識で起きている緊張を、意識して抜くことは出来ません。
そのため、バランスを整えるためには、相手の緊張を引き出すことなく、身体の中を通して無意識に働き掛ける必要があります。
力が抜けるバランスへと呼吸で浮かせ、緊張や重力から解放することで、身体の変化する可能性を広げます。
いつものパターンと異なる姿勢や動作は、意識的に処理することが出来ず、無意識による反応が返ってきます。
そうして身体の持つ自然の力が働きやすい状態へ導くことによって、バランスが整い、症状が改善すると考えています。

「バランス☆運動療法」を行なっているときに、相手に触れるタッチが「センタリング・タッチ」になります。
相手と一体となるタッチができると、触れるだけでも中の繋がりを誘導できます。
触れることで、お互いの身体を一致させられると、呼吸や脱力も同調し、自分をセンタリングすることにより、相手の偏りも中心に戻っていくと考えます。
そうしたタッチを身に付けるためには、相手がどのような偏り方をしていても、それに応じて力を抜けるようにしておく必要があります。
人が変われば状況も変わり、一瞬も同じ時はありません。
いつも違う条件の元で、どれだけ繊細に同調できるかは、結局のところ自分に帰することになります。
つまり、「センタリング・タッチ」ができるということは、自分の心身がセンタリングできている状態と同義だと言えます。

「センタリング」と似たような意味として、「ホメオスタシス」という言葉がよく使われます。
日本語では「恒常性」と呼ばれ、血圧や体温といった、身体の内部の環境を一定の範囲内に維持する働きを指します。
「恒常性」という言葉には、身体がいつも同じ状態で保たれるのが正常だという印象がつきまといます。
西洋医学では、それに基づいて一定の基準が作られ、検査で基準値を外れた項目に対して、治療が進められます。
私は、一つの数値を取り上げて評価するのではなく、全体を含めた広い視野の元、ホメオスタシスの働きを観ていく必要があるのではないかと感じています。
血圧は、身体の活動や疲労の蓄積、精神状態、食生活で容易に上下します。
一日の間でも変動し、一ヶ月の間にも周期があり、季節によっても変わり、加齢と共に上昇する傾向があります。
その理由を、自律神経やホルモンのバランス、加齢に伴う硬化といったように、個別に説明することも出来ます。
けれども、身体に起こっている現象を細分化して診ていくことは、全体としての表れを見逃すことになりかねません。
それらを一言で表せば、自分や環境の変化に合わせて中央に近付けるようにセンタリングする、自然の働きではないかと考えます。
自分の心身も周囲の環境も変わり続けているため、中庸が常に同じ位置とは限りません。
それだけ生命は柔軟に多様に変化し得るという発想が、身体を診る上で大切なのではないかと思っています。

草木が風に揺れて立ち、石が川に流されて丸くなり、雪が日に照らされて解けていくように、自然は形を変えながら、全体の調和を保っています。
人も例外ではなく、周りの変化に応じて変わりながら生きていくことが自然であるように思います。
その時々の自分のバランスを愉しみながら、センタリングしていきたいと思っています。




長々とした文章になりましたが、頭の整理を兼ねて、現時点での私のセンタリング・メソッドに対する考えを纏めてみました。
今後、また印象が変われば、改めて書いてみたいと思っています。
それもセンタリングなのかも知れません。

川

引くのではなく斬る

合気観照塾 2017.11.11

発勁の吸って弛めて吐く動きを、外に現さずに中で処理して、接点を動かさずに相手を崩す

手首を弛めながら薬指を浮かせて三焦経の働きを高め、太極棒の転がりで相手の手の内を取る

手首が決まり、肘に張りが生まれ、肩甲骨が寄り、頚が伸びるバランスで弛める

骨盤の3時9時と12時6時で、相手の持つ太極棒が相手の全体と一致する刃筋に導く

真っ直ぐな棒を引き分けて刀の長さと反りを作り、そのイメージに合わせて動く

全身の引きと攻めを棒の中心での回転に繋げて、引くのではなく、斬ることで相手を落とす

崩すときも力を抜いたまま、刃筋が落ちていくラインを信じて、脱力によって付いていく

太極棒に手刀を当て、吸って後谿穴から入れ、皮膚の緩みの範囲で棒の丸みに沿って転がす

接点を止めたまま弛めることで刃筋が合って道が開け、そのまま小腸経を伸ばすと力が通ることを体感した

発勁と同様に、吸い上げて浮かせたところから肩甲骨を弛めて、バランスの変化に伴う身体の伸びによって相手を転ばせる

意識と動作の一致

バランス☆運動療法初球講座 2017.11.11

今日のバランス☆運動療法初球講座も、治療から始まりました。

今回は、いつもよりK野先生の治療を空間的に感じられました。
刀の反りのような鋭さや、風が抜けていくような通り方や、葉っぱが落ちていくときの返りなど、一手ごとに様々な印象を持ちました。
意識が動作が一致していると、身体の外表や体重の重みと物理的にぶつからずに、力を透したり、相手を浮かせたり、自在に出来ることを目の当たりにしました。
修験道の先生が周りの空間を動かしたり、礼や拍手などで身体を変えていかれる様子も見せて頂きました。
身体の流れが良くなると、表情や印象や周囲の空気を含めた雰囲気まで変わっていくことを感じられました。
家族や仕事の関係、日常で受けている様々な影響が、良い方にも悪い方にも身体に表れることを学びました。
自分を取り巻く全体の中で、バランスを取って生活していくことの大切さを感じました。

片手で棒を持って呼吸で上げ、頂点で弛めて軸を残したまま下ろしました。
重みに沿って棒を倒し、股関節の回転を体幹から肩、肘、手首、それぞれの指に柔らかく伝えて太極棒を回しました。
上方に浮かせた棒を咽喉から飲み込むように、中へ落として自分の方に吸い込みました。
座位で大転子の後方を利かせて骨盤を回転させ、垂らした太極棒を揺らしました。
太極棒の感覚を受け取りながら、ぶつからずに動くことが出来ると、自分が棒を動かしているのか、棒が自分を動かしているのか曖昧になるような感覚がありました。
施術のときも、相手のバランスに応じて、繋がりを持って動けるように身体を創っておくことの大切さを実感しました。

毎回、世界観が変わるような凄い体験をさせて頂いていることに、心より感謝しております。
K野先生、修験道の先生方、参加者の皆様、今月もありがとうございました。

髪一本ほどの違い

センタリング・タッチ研究会 2017.11.04

今回も、参加者を順番に立位での施術をしてくださいました。
足趾からの細やかな動きが上方へと伝わり、頭部の先まで繋がっていく感覚を、実況中継しながら体感させてくださいました。
末梢から順に繋がっていくと、その先のバランスも全部変わっていくことを実感しました。
足元から触れるときは上の揺らぎを意識して、上からアプローチするときは下の重心の移り変わりを誘導しながら施術されていました。
固まっている所からずらし、揺れが起こるバランスに誘導すると、その方の身体が動き出し、自然に良い位置に戻っていく様子を観ることが出来ました。
上肢を浮かせて脱力できるバランスにあれば、力を抜こうとしなくても、無意識に肩が弛んでいく状態を体感させてくださいました。
紙一重よりも細い、髪一本ほどの僅かな違いで、肩の力が抜ける隙間が生まれることを体感させて頂き、その繊細な手技に感動しました。

肩の力が抜け、肘や手首が捻れない位置に導くことで、手の調整をしてくださいました。
それぞれの指先から体幹へ繋がって弛んでいく状態を感じられ、経絡の流れを体感できました。
五指のバランスの中で母指が伸びるように働くと、肚が充実することを実感し、いかに母指球の意識が薄かったかに気付きました。
K野先生の母指球に触れさせて頂き、中から起こる細やかな動きと、内側の経路の通り方の力強さには驚きました。
それから、呼吸の通り方を指標として、五指それぞれの働きを観察しました。
指先を机に当てたときと外したとき、母指と向き合って摘まんだときと弾くときの違いを検証しました。

正座位で、下肢後面が伸びて体幹の内部が締まるように息を吸い、臀部を浮かせました。
臀部下部が、張りを持ったまま伸びるように、骨盤を傾けてお辞儀をしました。
そこが利くバランスで座れているかどうかで、合気の技や治療の誘導が決まってくることを体験させて頂きました。
さらに、手の内の空間が丸くなるように母指と中指を合わせて畳に着くことで、手首が決まり、肘が浮き、肩が弛む位置に近付くことを感じられました。
身体のどこかのバランスが変わると、全体の動きが違ったものになることを実感しました。
礼法に含まれる型も、そのように定められた意図を意識して行えるかどうかで、一つ一つの所作の深まりが変わってくることを感じました。
それだけ細やかに自分の身体を観察し、感覚を研ぎ澄ましていく必要性を感じました。

K野先生、参加された皆様、今月も多くの学びをありがとうございました。

触れる前から技が始まる

合気観照塾 2017.11.04

全身に空気が入って広がり、全身が弛んで集まって行くように、太極棒を動かす以前の、呼吸が行き渡る前提を創っておくことの大切さを感じた

呼吸に合わせて太極棒を上げ、弛めることでバランスを変えて向かう方向を切り替え、常に力を抜いたまま動く

背中と繋げて腕を上げ、脱力と共に背側に重みを落とし、肩甲骨が自由に動く位置に浮かせておく

道具と一致して動くことが出来ると、重い鉄の棒でも軽く動かすことができ、軽い木の棒にも重みが宿ることを体験させて頂いた

会陰を締めながら吸い上げて頚まで伸ばし、後頭下筋でバランスを取りながら腕を浮かす

相手の固まっている部位を動かそうとせず、同調した状態で、自分の同じ場所を弛めることで誘導する

刀を引き分けて刃筋が決まるところまで浮かせ、合う位置に来た瞬間にそのまま落とす

手の皮膚を固めずに、柄に広い範囲が当たるように剣を持ち、股関節から手の内の接点を変え続ける

短刀を中央で持って回転させ、手首を掴んでいる相手の中心に合ったタイミングを逃さずに捉える

呼吸で浮かせて弛めておくことで、衛気の時点で吸い込みが掛かり、相手に触れる前から技が始まっていることを体感した

技の掛かりが、相手と敵対せずにそのまま入っていけるタッチが出来ているかどうかで、すでに決まっていることを感じた

 

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