身体を呼吸で繋げる

呼吸動作研究会 2018.01.28

今月はKMさんが、足底のセンタリングというテーマで進行してくださいました。
紐を踵から足趾の間へ通して一周させ、草履を履いているような状態で、動作を観察しました。
足関節、膝関節、股関節を呼吸と共に曲げたり、身体を前後に揺らしたり、左右に重心を移したりしました。
下肢を折り畳むとき、膝を内側に入れる癖があることを実感できました。
股関節を弛めることで膝が真っ直ぐに曲がると、趾の間に通した紐の感覚が高まる方向に重みが落ち、下肢を通って呼吸が吸い上がってくる様子を体感できました。
それから、紐を通す趾の股を変え、その都度、立ったときの足の向きを微調整しました。
同じように動作をしても、前提条件が変われば繋がり方も変わり、徐々に可動域が広がっていく様子を感じられました。
順に行なった後、左右の脚の違いを比べてみると、足背の感覚が高まって足趾が浮き、足関節の深みが増していることを自覚できました。
微妙な違いで身体の使い方が大きく変わってくることを実感し、そうしたズレに気付けるように練習を工夫していく必要を感じました。

後半は、K野先生が来てくださり、会員に施術を施してくださいました。
芯での呼吸の行き来が手まで伝わることで、木刀が上がったり下がったりし、施術もそれと同様に行えることを実演してくださいました。
上肢と下肢のそれぞれの関節が対応し、呼吸が伝わる位置に下腿を浮かせておくと、木刀を持った腕が弛んでいくように脚が伸びていく様子を見ることが出来ました。
その際、術者が押したり引いたりするのではなく、相手の重みを利用していることを教えてくださいました。
膝から下の重みを取り除くことで、股関節がフリーになる位置に導き、呼吸で弛んでいく瞬間を逃さずに、相手の重みで伸展する様子を見せてくださいました。
そうした繋がる位置を受け取るために、自分の脚や腕を呼吸で浮かせられるように検証しておくことの大切さを実感しました。
自分の身体が呼吸で繋がって初めて、シンプルな原理で、どこからでも誘導できるようになるのではないかと感じました。
それから、一つのやり方にこだわらず、駄洒落のように発想を変えていくことの大切さも教えて頂きました。
相手や状況に合わせて、笑って解れたり、目線で伸びたりと、身体に備わった働きを何でも活用できることを学びました。
術者の力ではなく、本人のバランスの変化で弛めてもらうからこそ、ご自身で健康に向かって頂く施術ができるように思いました。

K野先生、KMさん、参加された皆様、多くの学びをくださり、ありがとうございました。

滞りがゼロになる姿勢

合気観照塾 2018.01.27

能動的な動作や意識を先行させず、相手の中を観察する受動的な働きで、全体を把握しながら頚まで繋げる

吸ってさらに吸って、接点を一体として、ロッキングチェアで後方にもたれることで、バランスの変化によって相手を浮かす

お互いが釣り合ったところから、弛めることで不均衡を作り出し、自分の自由度を高めながら相手を崩す

後頭骨を浮かせて頭部の高度を保ち、そこから下をプラプラにして、どこをどう持たれても自由に形を変えられる状態で待つ

相手に掴まれた接点に合わせて、肩や肘の力が抜けるように体幹を弛め、身体の滞りがゼロになる姿勢に近付ける

ゼロになったところから力を抜いたまま動ける方向に動くと、相手が転ぶことを体験し、技に形が無いことを実感できた

腕を持たれた状態から脱力して、お互いのバランスにおける肘の落下地点に向かって弛め続ける

相手が押してくる負荷を腹側で受け止めずに、対応する背側の点まで吸い込んで、奥行きを持たせて返す

意念によって、後方の空間や地面の下まで呼吸の届く範囲を広げ、身体の幅より大きな落差を産み出す

正坐位で膝の形状に合わせて手を沿わせながら滑らせ、五指が集まったり、手首が決まったり、手が裏返ったりする動きが、自然に生まれることを感じられた

指の先へ意識が通っていると、実際に触れていなくても、触れられているような感覚が伝わることを体験させて頂いた

手の中心の感覚

合気観照塾 2018.01.20

吸って弛めて吐く流れと全身を一致させて自分を一体として、軸を細くし、足を運び、重心を移し、指先まで力を伝える

接点を同じ状態で残すことで、相手を繋げたまま浮かせる働きを保ち、他は弛めて自分の自由度を上げる

相手の肘から先の重みを取り除いて、肩の力が抜ける位置に浮かせ、脱力と重力によるバランスの変化に付いていく

相手の弛んでいく流れに沿って、自分を弛め続けることで、どこもぶつからないように重みを地面まで落とす

下肢内側を通って呼吸が吸い上がり、肋骨が締まり頚が伸びる姿勢で、触れる前から上肢を浮かせ、吸い込める前提を作っておく

接点から同調できると、その方を通して奥の人の緩みも取ることができ、何人いても同様に力を伝えられることを体感した

前方の相手に合気上げをして、その力を自分の身体へ逆流させることが出来ると、後方の相手にも合気が掛かる

肘が肋骨の締めと共に浮き、弛めながら落とせる位置にあると、肩の力を抜けることを感じられた

丹田から伝わった動きを、肋骨の操作で手にも反映させ、手の中心の感覚を維持したまま五指を柔らかく使う

手の形を作るのではなく、吸い込みに伴う脱力と、指先までの吸気を、相手との接点に合わせて行うことで形が生まれる

相手の労宮が決まるように緩みを取り、生まれた点から相手の中を通して頚まで繋げる

臨界のバランス

合気観照塾 2018.01.13

上肢を浮かせたまま、丹田の動きを指先まで伝えることで、相手を波に乗せて崩れる方向に導く

腕の上げ下げではなく、中の浮沈子の動きで、自分の手の位置を操作し、相手を誘導する

下方からの吸い上げで内側から膨らませて、両肩を押してくる手に沿わせ、鳥と亀の動きで力を返す

息を吸って浮かせたところから、肩甲骨をそれぞれ接点に合わせて弛めることで緩みを取る

緩みを取ったバランスのまま身体を弛めて、圧を変えずに下腹部の球を回転させて相手に力を伝える

相手との接点がどこであっても、相手の固まっている場所を感じ取り、弛められることを体験させて頂いた

ロッキングチェアで前方へ重心を移動し、前に倒れる臨界のバランスで起こる反応によって一歩踏み出す

お互いに手掌を合わせて、五指の腹から、相手の中心に向かう方向に焦点を絞っていく

相手に中心の向きを合わせ、手で押さずに、全体の重みの移動を手に乗せて相手にぶつける

芯を残したまま自分を弛め続けることで、最初から最後まで相手が力の入らない状態のまま崩す

その時々の感覚と表れた結果

バランス☆運動療法初級 2018.01.13

今月のバランス☆運動療法初級講座でも、合気や治療を通して多くの感覚を得られました。

木刀の柄を思い切り握ったところから、手の平の皮膚が自由に動かせるように弛め、横隔膜より上の高さで構えました。
左手の小指側が吸息で伸びると剣先が上がり、弛めると剣先が下がり、呼吸によって刀の上げ下げをコントロールできることを体感しました。
そして、浮かせた位置で刀のバランスに任せ、物打ちに重みを乗せたまま力を抜くことで、刀を下ろすことが出来ました。
そうした身勢では、物打ちに加えられた力が丹田と直結し、押されても引かれても、いつでも返せることを体験させて頂きました。

さらに、短刀を呼吸に合わせて手の内で廻したり、大腿の上に立てたところから浮かせたりしました。
吸って浮かせるとそちらに引かれて緊張が抜け、弛めると境界が無くなるように付き、吐くと沈んで入ってくることを体感しました。
吸って弛めて吐く動きによって、木刀を通して自分に伝わってくる力が、施術で相手に伝わる働きと同じだということを感じられました。

身体を診る場合も、一ヶ所に拘らず、意識を広げて全体をうすらぼんやりと観ておく大切さを学びました。
相手の後方から両肩に手を沿わせ、ただ相手の身体に起こっている揺れに付いていきました。
だんだんお互いの振動が増幅し合い、気持ち良く揺れながら、身体を弛めることが出来ました。
そうした施術の風景も、主と客が入れ替われば、肩甲骨から相手に合気を通す技になることを体験しました。
K野先生が一人合気を見せてくださり、本当に相手が居るかのように技に掛かっておられる様子に驚きました。
自分の身体に合気が掛かっていく感覚があるからこそ、相手に合気を掛けられることを実感しました。

その時々の感覚と表れた結果の検証を積み重ねていくことで初めて、感性を深めていけることを教えて頂きました。
K野先生、お相手してくださいました皆様、今月も多くの体感を与えてくださり、ありがとうございました。

触れてもらうだけで弛む

センタリング・タッチ研究会 2018.01.07

昨日の研究会では、施術も合気の技と同様に、いかに形としてしないことが大切かを学びました。

木刀を横向きにして両肘の上に渡して呼吸で上肢を浮かせ、相手の肩に触れました。
上肢尺側を通して木刀の重みを下から浮かせられると、上肢を吊ったまま、中心の動きを伝達できました。
そのまま、相手の身体に起こっている揺れが感じられ、どちらが動かしているとも無くなる感覚がありました。
受ける側では、腕の重みが乗り掛かることなく、手に吸い付くように身体が浮いて、触れてもらうだけで緊張が弛むことを感じました。
下肢内側を張って臀部を浮かせて呼吸を吸い上げることで上肢の力が抜け、下方からの立ち上げの大切さを学びました。

そうした感覚を踏まえて、お互いに施術をし合いました。
両手で膝を持って、その中心を意識しながら緩みを取り、相手に合気を掛けてもらえる位置に浮かせました。
複雑な形状のルービックキューブを解くように、両手でバランスを変えている内に、頚と繋がり、力が抜ける位置に来る感覚を得られました。
その方の呼吸の通り道が中心と一致すると、弛める働きが起こり、身体が自然に整っていくことを学びました。
下肢と腰部であっても、脇腹と対側の肩であっても、二点を取るとその間には中心が生まれ、どこからでも同様に施術できることを教えて頂きました。

頭の後ろに時計盤をイメージして、指定した時刻の方向に目を向けてもらうことで、目線や意識も手伝って繋がっていくことを体験しました。
新たなバランスで呼吸が通っていくことで身体が動き出し、全体が変わっていく様子を観ることが出来ました。
また、力を抜いたまま頭部に手を沿わせることが出来ると、中が動いていることを感じられ、足部まで繋がっていく状態を体感させて頂きました。
後頭部や耳や目を覆うように手を当てると、それぞれ伝わり方が変わり、経絡との繋がりを興味深く感じました。

K野先生が施術してくださるとき、固まっている場所を見つけても、毎回、どうアプローチするかは決まっていない言われていたことが印象的でした。
どういう手技をするという形や、どう変えたいという欲を捨て、相手に合わせて自分を弛めていくことが施術になることを教えて頂きました。
発想を固めずにその瞬間の感覚を受け取り、それに応じてどちらにも動くことができ、どこでも止められる身体を創っておくことの大切さを感じました。
K野先生、参加された皆様、今月もありがとうございました。

丁寧に吸って弛めて吐く

合気観照塾 2018.01.06

片足を着いたところから、重心を前方に移動しながら股関節の圧を溜め、体幹の向きを合わせて、反対側の股関節をフリーにすることで引き寄せる

片側の股関節を解放することで、浮かせた脚と目線と体幹の向きを一致させて切り替え、蹴るのではなく交互に弛めることで前進する

下肢の陰経を後方へ移し替えて膀胱経へ繋げ、左右の経路を途切れることなく通していくことで歩く

肋骨を締めて横隔膜を浮かせて背中を脱力し、骨盤が自由に動かせる状態で、仙腸関節と手を一致させて動く

左右に引き分けた木刀を相手に繋がる角度に合わせ、自分の中心が相手の中心に伝わる身勢で丹田から進む

相手の後方まで意識して息を吸い、イメージした通り道へ伝わるように、片足から反対側の手へと通して、遠くから力を伝達する

下肢の陰経に張りが生まれ、肋骨の内側を上り、腕に伝わり、手部が浮くところまで吸い上がるよう、呼吸の到着を待つ

頚を伸ばして後頭部の一点を残したまま後は相手に預けるように力を抜き、自分の身体のバランスの変化に付いていく

脱力した流れのまま施術で弛めてもらうように伸びていけると、いつの間にか相手に技が掛かっている状態を体感できた

丁寧に吸って弛めて吐く稽古を積み重ねていくことで、弛めながら息を吸ったり、吸息さえ見せず弛め続けたり出来ることを学んだ

 

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