呼吸の張りと背中の意識

呼吸動作研究会 2018.05.27

今月の研究会は、「呼吸の張りと背中の意識」というテーマで進行させて頂きました。

仰臥位で寝て、自分で骨盤や肋骨の前・横・後ろを触ることで、呼吸による動きをチェックしてもらいました。
それから、骨盤や大腿部に帯を巻いて、中の締まりや外への張りを観察しました。
その後、帯を肋骨に巻き、端を持って両手を引き、体幹の動きが手にも伝わっていることを確認しました。
また、足の裏に帯を通して手との間の弛みを取り、上下の張りを感じながら呼吸してもらいました。
相対稽古として、長座位で足の裏を合わせて呼吸で紐を引き合ったり、背中合わせで凭れ合ったりしました。
それから、椅座位であや取り呼吸法を行いました。
「呼吸によって動く」と「筋力によって動く」の違いを感じて頂くことを目標に進行しました。

後半は、k元さん、Oさんと、前半に行なった内容がどのように治療に反映されるかを検証しました。
座る位置や姿勢や視線や鍼の傾きを通したい経絡に合わすことで、接触鍼でも置鍼でも相手に伝わる影響が変わることを確認できました。
呼吸で張れるバランスを意識しておくことで、自然にそうしたポジショニングが取れる身体を創っていくことの大切さを感じました。
Oさんに少し姿勢や呼吸のアドバイスをさせて頂いただけで、鍼によって相手の身体に流れが起きる感覚を掴まれていたことに驚きました。

企画を考えたり、会を進行させて頂く中で、自分の足りていない部分を自覚でき、多くの発見がありました。
参加された皆様、今月もありがとうございました。

孔雀が羽を開く

合気観照塾 2018.05.26

あくびをこらえることで込み上がってくる経路を通して、中央を伸ばして指先まで伝える

軸を伸ばしたまま腕を下ろし、手首が決まり、肘が落ち、肩甲骨が寄るバランスを観察する

孔雀が羽を開くように後ろ手で伸展が掛かっている感覚で、手が前にあるときも中を伸ばして背側の意識を保つ

観客のウェーブのように、相手の峰から腕を通って、さらに隣の人の峰へと、中を伝わって繋がる様子を見ることが出来た

中指を中心に手を寄せて離陸し、薬指を浮かせて相手の頚の向こう側まで通す

指先まで伸ばして中の弛みを取り、たわませずにバランスを変え続けることで相手を巻き取る

振り下ろされた手刀に付け、伸びを維持したまま頚へ向かうように手を滑らせていくと、相手が転ぶ

転ばせる方向を決めつけずに、左右の時間差で最後まで相手の中心をずらし続けて崩す

腰を入れて刀に手を掛け、抜刀の伸びで相手に入れ、弛めると刃筋が立ち、そのまま落として斬る

両手を前から押してくる相手の負荷を接点だけ残して弛め、新たなバランスで立ち上げて、中心を自由に動かせるようにする

触れる前から吸い込む

合気観照塾 2018.05.19

相手が後ろに居て見えなくても、触れる前から吸い込まれ、付いた瞬間には浮かされている感覚が伝わってきた

会陰が締まるように息を吸って軸を伸ばし、弛める動きで手を近付けて、相手を浮かせる前提が出来た状態で触れる

頭部を浮かせて頚から下をゆらゆらしながら、相手の揺らぎを感じ取り、崩れそうな方へ尾骨を振って相手を転がす

膝の伸びと腰の緊張、背中の反りと胸の固さなど、アンバランスをセンタリング出来ると楽に呼吸が通っていくことを体感した

内部を締めながら下腹部と腰が中心から膨らむように息を吸い、丹田の感覚を保ったまま百会まで吸い上げる

吸い込みと共に労宮が深まって会陰が締まり、指先の伸びと共に会陰が引き上がり、常に労宮と会陰の動きが連動する

呼吸で張って接点を一致させても手の形は固定せず、刻々と変化するバランスに応じて自由に動かせるようにしておく

相手と一体としたまま体幹を弛めて、中心の動きを肋骨に反映させることで、体幹を主導として手を動かす

目線による誘導を、視点を止めたまま内部で行ない、相手に付けながらも意識を全方向に広げておく

中央で吸い上げて背側の空間まで呼吸の広がりを持たせ、光背でもって相手の背部を動かす

太刀が逸れて道が開く

東雲道場 第五十四回研究会 2018.5.13

相手の刀に当たる直前で吸い込み、肩を弛めることで付け、吐きながら相手に入れて崩す

吸って弛めて吐く働きと一打三足が一致し、呼吸で全身の動きを導いて相手に向かう

丹田が充実するバランスに刀の角度を合わせて、中心を相手に向けると、楽に足を運ぶことができた

自分にも相手にも拘らずに、後ろから風が吹き抜けていくように、空間全体に意識を広げて、その中で動く

小太刀でも、刀や身勢や意志が一致して相手の中心へ向かうように前進できれば、相手の太刀が逸れて道が開けていく

意識での誘導と弛める動きでフェイントを掛けて相手に先に刀を振らせ、後出しで上太刀を取る

捩り込みと同様に、股関節の立て替えによって体幹の向きを変え、そのまま身体を伸ばすことで相掛ける

手首を弛めることで刀を倒して棟を前腕に乗せ、相手の狙いを肘で攻めながら受ける

青岸の構えから、相手が打ってくる場所に応じて捍ぎ、そのまま背部へ流して廻刀すると次の攻めへと繋がっていく

図形の点対称や線対称のように、中心を保ったまま転換できるからこそ、身勢が移り変わっても常に刀が相手の中心に向かうことを学んだ

経絡を伸展する

合気観照塾 2018.05.12

会陰を締めて中央の吸い上げで相手を浮かし、栓を抜かずに相手の高度をキープしたまま動く

相手に持たれたバランスで息を吸って接点を一致させ、その位置を留めたまま弛めて落とせる前提を作る

弛めたときの相手のバランスの傾きを受け取り、骨盤を回旋させて動けるほうへ動く

肚から指先までの呼吸の通り道を明確に辿り、イメージとも一致させて、相手の身体にも息を通していく

殴りに来る相手の腕の動きを利用して吸い込み、皮膚を反対方向にずらすことで、相手を固めて動けなくする

相手の掴み手をあやとりの紐として、相手の反応を生み出さないように、吸気の分だけ張って入れる

相手を浮かせながら、蕾の手で引いて肘で攻め、相手の腕を伸展し、糸を張った状態のまま巻き取る

相手を背部に引き寄せたら、触れた場所を内側から膨らませて相手に入れ、常に全身の引きと攻めの釣り合いを保つ

相手の持ち手によって、自分の伸びていく方向も、相手の固まっていく経路も変わり、形を決めないことの大切さを実感した

経絡を伸展するように相手の弛みが取れ、身体の自然な流れを辿るからこそ、技を掛けられると調子が良くなることを実感した

中心から根を張る

バランス☆運動療法初級 2018.05.12

今回は、K野先生が視線や合気体操を誘導しながらの施術をしてくださいました。
眼の動きと合わせて息を吸い上げ、弛んでいく流れと共に、肩、肘、手首と視線を移していきました。
中の動きを自発的に手伝ってもらうことで本人が自覚しやすくなり、相手も施術に参加してもらうことの大切さを感じました。
天地人の串刺しで、会陰を締めて片側に寄せ、締めをキープしたまま息を吸い上げました。
骨盤の動きを補助して頂いて、手を上げていくときに脚を捻る癖があることに気付き、真っ直ぐ伸びると呼吸の通りも中の繋がりも変わりました。
花と蕾は、臨界まで手首を決めて中を伸ばし、弛めて小指側を付けたまま胸の前に下ろしました。
重みが丹田に落ちていると、手を上から押されても、下から持ち上げられても、バランスを保つことが出来ました。

それから、正座位を取り、丹田の感覚を維持しながら、重みを地中深くに下ろし、軸が空まで伸びるようにイメージしました。
その意識の広がりの中では、相手が押してくる負荷も何でもないような心持ちで居られました。
押されている場所が揺れても気にならず、中心から根を張れていれば自然に戻って行くという安心感がありました。
腕を上げた状態で、相手が肘を曲げようとしてきても、それに逆らう必要なく自分を保つことが出来ました。
相手が両肩に体重を乗せてきても、高まった丹田の感覚が広がるように息を吸えば、勝手に力が返って行きました。

そうした状態を意識して側臥位での施術に臨みました。
相手に入っていくライン上に丹田が向くように立ち位置を決め、自分の会陰が締まるバランスで足を置きました。
息を吸い上げて百会の先まで軸を伸ばし、自分を浮かせました。
相手の脚を両手に乗せて、会陰が締まるバランスに近付けました。
自分の会陰や横隔膜が締まり、上方へ向かう呼吸がキープされていて初めて、相手を浮かせられることを実感しました。
浮いていると相手の身体の変化が伝わって、道を空けると伸展が起こり、自然に任せることの大切さを学びました。
施術によって相手の身体が締まっていき、それに合わせて自分もより細くしていく必要性を学びました。

今月も、施術を通して身体の奥深さに触れる体験が出来ました。
K野先生、参加された皆様、本当にありがとうございました。

水面に浮かぶ木

センタリング・タッチ研究会 2018.05.06

今月のセンタリング・タッチ研究会では、前半はK野先生が施術をしてくださいました。
連休中に身体に無理を掛けていたようで、脚の向きを整えて頂いた瞬間に、身体の感覚がガラリと変わりました。
手の緊張も解いて頂いて楽になり、身体が繋がっている心地良さを感じなから、他のメンバーが施術を受けている様子を見ることが出来ました。

後半は、モニターとして参加してくださったMさんを施術させて頂きました。
主訴は左膝の痛みで、長時間の座位や歩行により、痛みが出現するとのことでした。
姿勢を見せて頂くと、やや円背姿勢で、右の肋骨や肩が下がって左回旋していました。
脚は膝が伸びて、大腿の外側が緊張し、足底の外側に重心が乗っていました。

K野先生にアドバイスを頂きながら、施術をさせて頂きました。
側臥位で寝てもらい、背中に脚を当てながら、全身の引きと攻めによって、腰が入って胸が開くバランスへ近付けました。
四足動物の四肢が連動して動くように、腕が繋がる位置へ浮かせました。
腋窩の溝が深まったまま、腹や胸の内部を順に伸びが伝わっていく位置で待ちました。
伸ばそうとして腕を上げるのではなく、弛むことによって自然に腕が伸びていく様子を見ることが出来ました。
下肢も同様に、鼠径部の溝へ下肢内側が入っていき、仙腸関節を通って頚へと伝わっていく方向へ入れて伸展しました。

そして、触れる前から浮かせられる前提を創っておく大切さを学びました。
下肢内側の感覚が高まり、会陰が締まるバランスで息を吸い、呼吸によって頚まで伸びが伝わる姿勢を取りました。
腕で浮かせるのではなく、軸が伸びて横隔膜が浮く結果として、相手を浮かせられることを学びました。
触れた瞬間に、浮いて繋がった状態になり、水面に浮かぶ木を転がすようにバランスを変えられることを体感させて頂きました。

最後に、膝の力が抜けるように姿勢のアドバイスさせて頂き、施術を終えました。

今回も、普段とは違った雰囲気の場で施術させて頂き、自分の治療を見直す有り難い機会になりました。
K野先生、会員の皆様、モニターとして参加してくださいました皆様、本当にありがとうございました。

 

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