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陽気比

今日は、二十四節気で「夏至」に当たります。
最近は日に日に日が暮れる時間が遅くなっていることを感じていましたが、北半球では、本日が太陽の南中高度が最も高くなり、一年で昼間が最も長い日となります。
社会人には夏休みが無いことが残念ですが、私は暑いのは割と平気なほうなので、夏は嫌いではありません。
夏休みも後半になると、海水浴に行っても水温が低かったりクラゲが出始めたりして、夏の短さを寂しく思ったものですが、今考えてみると、夏至と暑さのピークが一致しないことがそう感じる理由だったのでしょう。

『陰陽説』では、身の周りの事象を陰と陽のバランスの変化として捉えており、太陽の周期はその最たる例となります。
冬至から夏至にかけては、「陰気」が衰え「陽気」が強くなるために「陰消陽長」と呼ばれ、夏至を過ぎると陰陽の変化が逆となり、夏至から冬至にかけては「陽気」が衰え「陰気」が強くなる「陽消陰長」と呼ばれる状態になります。
つまり、夏至が一年のうちで最も「陽気」が高まり、最も「陰気」が衰える日ということになります。

東洋医学は『天人合一思想』と呼ばれる考え方を基盤としており、人間の身体の状態を自然現象と密接に結びつけて捉えています。
陽は、陰に対して上がる、広がる、明るい、暖かいといった性質がありますが、それは人間の心身においても例外ではありません。
人体における「陽気」は、身体の上部に多く存在し心や肺の働きと関連が深く、身体の外側に多く存在し外邪から身を守る、体温を保つといった作用があるとされています。

季節の変化に合わせて陰陽のバランスを保つためには、夏の「陽気」が高まった時期は、「陽気」を発散することが良いとされています。
具体的には、程よく運動したり、外に出掛けたり、汗をかいたりすることが、それに当たるでしょう。
冷房のかかった部屋で一日を過ごしたり、冷たい飲食物を摂りすぎたりして、充分に陽気を発散できないと、身体内部に熱がこもって頭痛や不眠や下痢といった症状を引き起こします。
また、「陽気」を発散するほど良いというものではなく、過度な労働や感情の昂ぶりによって、「陽気」が頭に上って目まいを起こしたり、「陽気」が不足して外邪の侵入を許してしまう危険性もあります。
「陽気」が多すぎても少なすぎても身体の不調をきたすため、その時々の時候に合わせて、「陰気」と「陽気」とのバランスが取れ、互いに交流している状態が健康であると言えます。

長期の天気予報によると、今年の夏は例年以上に暑くなるそうです。
太陽からの「陽気」を充分に受け取り、疲れ切らない範囲で陽気に楽しんでいきたいものです。

<参考文献>
『東洋医学概論』 著者:教科書執筆小委員会 発行所:医道の日本社
『素門ハンドブック』 著者:池田政一 発行所:医道の日本社

日時計

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