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本の紹介16

米朝ばなし

『米朝ばなし 上方落語地図』

著者 桂米朝
発行所 毎日新聞社

『池田の猪買い』の中で、池田への道筋を教えるのに、「淀屋橋、大江橋、蜆橋と、橋が三つある。これを渡るとお初天神が見えたあるな。お初天神の西門のところに、紅卯というすし屋の看板が見えたある。これが目印や、そこから北へずーっと一本道。まっすぐに抜けたら、それが池田へ行く道や。十三の渡しに三国の渡しと、渡しを二つ越える・・・」と説明している。十三という地名は、淀川の上流から数えてちょうど十三番目の渡船場があり、十三番目の渡しが、いつの間にか、十三となったと聞きました。
~十三


上方落語に出てくる近畿地方の地名を、多くの噺や、舞台となった当時の状況と絡めて紹介されています。
落語の噺の内容をより深く知るための参考となるだけでなく、その反対に、落語という視点を通してその土地の歴史や文化を覗き見ることが出来ます。
私にとって馴染みのある地名が多く、それが当時の人々にとってはどのような場所であったかを感じることができ、とても面白く思いました。
また、フィクションであるはずの落語の噺の多くに、これほど具体的で詳細な背景の設定がなされていることに、落語という文化の持つ「笑い」以外の一面を見た気がしました。

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