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真剣蝉

私の自宅では夏になると、毎朝、セミの鳴く声がよく聞こえてきます。
子供の頃は、夏休みには虫捕り網を持って公園に出掛け、虫カゴが一杯になるまでセミを捕っていました。
鳴き声を追っていくとすぐに見つかるので虫捕りにはもってこいですが、あの小さな体から周りに響き渡るほどの大きな声が出るのは不思議なことです。
セミの腹部には人間の声帯と同様の膜があり、そこを震わせて起こる音を、腹部にある袋で増幅することによって大きな鳴き声を実現しているそうです。
セミが鳴く最大の目的はメスを呼び寄せるためであり、その目的を果たすためにオスの身体は鳴き声を出すことに特化した構造になったようです。

現在、日本に生息しているセミには様々な種類があり、鳴き方にもそれぞれ特徴があります。
特にツクツクボウシの鳴き声は個性的で、あのような独特の旋律を持つようになったことを面白く思います。
日中によく鳴いているアブラゼミやクマゼミの鳴き声を聴くと、暑く日差しの強い夏らしさを感じさせられます。
反対に、夕暮れに鳴くことの多いヒグラシの声は、涼しげで、どことなく哀愁を帯びているような気がします。
そうした印象を持つ理由は、聴く側がセミの鳴き声と環境を一致させたイメージを抱いていくためなのか、それともセミの鳴き声が環境に合わせて変化してきたためなのか、私には分かりません。
皿うどんは硬い部分と柔らかい部分のどちらが美味しいかという議論と同様に、それらを切り離して考えることが不毛なのかも知れません。

セミが幼虫として地下生活する期間は数年から十数年と長く、成虫となり地上に出てからは数週間で死んでしまいます。
外で活動できる期間が短いことを可哀想だと捉える考え方もありますが、案外、セミにとっては地面の下でゆっくりと樹液を吸っている生活も心地良いのかも知れません。
地中で充分に元気を蓄えたセミたちが、きっと来年の夏も賑やかに鳴いていることでしょう。

蝉

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