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太平腰

私が、身体の使い方に関して以前と比べて変化したと感じる事柄の一つに、意識して骨盤を動かせるようになったということがあります。
それまでは、体幹の動作のほとんどを脊椎のみで行ない、骨盤から下方がほとんど動かせていなかったように思います。
解剖学や運動学に関する書籍で筋肉の項目を見ても、随意的に骨盤を動かす作用については、ほとんど記載されていません。
おそらく、骨盤は基本肢位のまま固定されているという前提で、骨盤に起始を持つ筋肉が収縮したときには、下肢あるいは体幹が動くと捉えられているのでしょう。
私も「骨盤を動かす」ということは考えたことが無かったので、そうした内容を見ても、特に疑問に思っていませんでした。
骨盤に限らず、現実における身体の動きを、深く考えようとしていなかったと言ったほうが正しいのかも知れません。

しかし、実際には、下肢あるいは体幹が固定された状態で、骨盤に起始を持つ筋肉の収縮によって骨盤が引き寄せられるという作用が多く存在することが分かってきました。
その結果、骨盤には前後屈、回旋、側屈といった運動が起こり、それによって、身体の様々な動きが実現できるということを知りました。
また、骨盤の運動を行なっていたときに、腹筋を緩めた状態で骨盤を充分に前傾させると、臍の下方を仙骨側から引かれるような感覚が起こることを感じる機会もありました。
それ以来、これを「自称丹田」と名付け、どうすれば運動を続けたり姿勢を変えたりしても途切れないように継続できるかを試してみるようにしています。
その意識を保つことで、体幹の軸を保ったまま運動が続けられるため、安定した動作や負担の少ない動作を実現するために重要であるように感じています。
しかし、体幹の動かし方によって容易にその状態が抜けてしまうので、足関節や膝間節を柔らかく使うことや、股関節を自在に動かせるようになることの必要性を感じています。

骨盤の動きによる運動は、日常動作においても、役立つ場面が沢山あるように思います。
例えば、立位で足元の荷物を持ち上げるという動作においても、腰椎の屈曲伸展によって行なうよりも、下肢という支えのある骨盤の運動によって体幹を前後屈するほうが合理的であるように感じるようになりました。
たとえ軽い荷物であっても、腰部の筋力のみで上半身の体重を重力に逆らって持ち上げようとすれば、腰椎を伸展させる筋肉や、骨盤と脊椎を繋ぐ筋肉に大きな負担が掛かっているように思います。
しかし、それ以外に同じ目的を果たす動作が存在することを知らなければ、知らず知らずの内に痛みを作り出す動作を繰り返してしまうことになります。
私が、多くの方々に「当たり前」が当たり前でないことに気付くキッカケを頂いているように、私も、誰かが良い方向に変化していけるように手助けをしていきたいと思っています。

アマガエル

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