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本の紹介19

モモ

『モモ』

著者 ミヒャエル・エンデ
訳者 大島かおり
発行所 岩波書店

小さなモモにできたこと、それはほかでもありません、あいての話を聞くことでした。なあんだ、そんなこと、とみなさんは言うでしょうね。話を聞くなんて、だれにだってできるじゃないかって。
でもそれはまちがいです。ほんとうに聞くことのできる人は、めったにいないものです。そしてこの点でモモは、それこそほかには例のないすばらしい才能をもっていたのです。
~一章 大きな都会と小さな少女


ほぼ副題を言い換えるだけになりますが、この本の内容は、「時間貯蓄銀行」を運営する「灰色の男たち」から人々が盗まれてしまった時間を取り返すために旅立つ、モモという少女の活躍を描いたファンタジーです。
子供の頃は、「時間」の不思議な捉えかたや、「灰色の男たち」の不気味さに引き込まれ、ひとつの冒険活劇として楽しんでいましたが、いま読んでみても感じるところの多い作品です。
『「灰色の男たち」が生まれる条件は人間が作り出してきた』という表現は、現代社会における様々な問題に当てはめることができ、それらを解決するためには特別な能力や技術が必要ではないことが示されています。
世の中で、無駄だとされていることがどれほど大切で、有益だとされていることがどれだけ空虚かを改めて考えさせてくれる一冊です。

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