HOME>日記

素晴らしいセンス

扇絵名品展

昨日は、大阪市立美術館で行なわれている「鴻池コレクション扇絵名品展」を観に行ってきました。
最初にチラシを見たときはどういう展覧会なのかピンと来ませんでしたが、「富嶽三十六景」などの浮世絵で有名な葛飾北斎の作品が展示されているということで興味を持ちました。
会場に入ると、北斎以外にも歌川国貞や酒井抱一といった有名な画家が絵を描いた扇が、およそ300点も展示してありました。
今まで扇を芸術品として意識したことは無かったのですが、これほど質が高い作品が多いと、扇いで風を起こすという本来の目的から離れても存在するであろう理由が分かりました。
どれも、扇という特殊な形状を生かした構図や色彩で描かれている素晴らしい作品ばかりでしたが、私は中でも北斎の「猪口とほおずき」が気に入りました。
扇の右寄りに小さな猪口があり、その中に浮いている赤いほおずきの実が、猪口の表面に描かれた精密な山水画の中の山に沈む太陽のように見えるという作品です。
構図といい繊細な筆づかいといい、絵の上手さは言うまでもありませんが、そうしたアイデアをさりげなく入れてあるところも私が北斎を好きな理由の一つです。
私にとっては初めて聞く名前でしたが、松本交山の「鶴/亀」や原羊遊斎の「蝶」も見た瞬間に引き付けられるものがあり、また好きな画家が増えました。
美術館に行くと、好きだった作品の絵はがきを買うようにしているのですが、今回は私が気に入った絵がどれも売られていなかったことは残念でした。
しかし、私が考えていた「絵画」の概念の外にも素晴らしい作品がたくさんあることを実感させてくれた良い展覧会でした。

この記事のトラックバックURL

http://0kantenkiti0.blog76.fc2.com/tb.php/23-9b2cb1a1

コメント

蛇足
猪口とほおずき 最後の方です
http://www.muian.com/muian08/08hokusaiki.html

 原羊遊斎 印籠ですが
 http://makie-museum.com/sakuhin1
リンク先を見ました
良いサイトを紹介して頂きありがとうございました。
上のサイトを開いてみて、インターネット上でこれだけの量・質の北斎の画像を見れるとは思っていなかったので驚きました。
北斎以外にも多くの画家の作品が取り上げられているようなので、ブックマークに追加してじっくり見てみようと思います。
下のサイトを見る限り、原羊遊斎は蒔絵師として知られている画家のようですね。
私が扇絵名品展で観た「蝶」の絵はハネに家紋に似た模様があり、まるで切り絵のように見える独特の作風だったのですが、どういう経歴でそこに至ったか納得がいきました。
蒔絵にも面白い作品がたくさんありそうなので、また展覧会があればぜひ観に行きたいと思います。

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

 

Template Designed by めもらんだむ RSS
special thanks: Sky RuinsDW99 : aqua_3cpl Customized Version】