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身サイン

東洋医学の古典には、「治未病(未だ病まざるを治す)」という言葉が記載されています。
まだ症状として現れていない段階で病気を予防するといった意味で、東洋医学の治療に対する基本的な考え方になっています。
最近、「治未病」というのは、必ずしも特別な知識や技術を必要とする治療とは限らず、誰もが日常において行なっている行為と共通している部分が多いことを感じています。
例えば、夜中にふと目が覚めてみると、掛け布団が身体からずり落ちて、背中の一部分が冷えてしまっているとします。
そのときに、直ぐに布団をかぶったり、背中を暖めたりと、冷えに対する対処をしていれば、翌朝は何事もなく起床して活動することができます。
もし、対応を怠ったり、冷えに気付かなかったり、あるいは目覚めることも無いほど疲れていて、そのままの状態が続いてしまうと体調を崩す原因になりかねません。

そうした病気や怪我を起こす前に身体から投げ掛けられている徴候を感じ取り、的確に対処することが、如何に大切かを感じています。
袋入りのお菓子を開けて、いくつも口に運んでいると、何となく喉の奥に違和感を感じ始めることがあります。
目的地まで歩いている最中に、左右の足部の向いている方向が異なっているように感じ始めることがあります。
そのようなときに、頭で考えた都合ではなく、身体からの警告を真摯に受け止めることで、不調に陥る前に予防することができます。
今までそういった徴候を見逃していたであろう自分自身の経験を反省すると共に、まだ私が気付けていない身体の変化が多く存在するのだろうと考えています。
そして、そうした経験が、再び同じ状況になったときに予防をしたり、誰かの未病を治療したりする上で役立つということも感じています。
東洋医学の古典も、古人の健康に関する失敗談や成功例の集積という視点から読んでみると、より身近なアドバイスとして捉えられることを感じています。

「健康」について考えていく上で、自分自身や患者さんの身体から投げ掛けられている些細な徴候も見逃さないように、もっと気を配っていきたいと思っています。
そして、私が自分自身の身体を観察することの大切さに気付かせて頂いたのと同様に、患者さんが自ら体調の変化に気付き、病気や怪我を予防して頂けることを目標として治療に取り組んでいきたいと考えています。

タンポポ

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