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押し伸び

以前、太極棒を持ちながら呼吸をする稽古をしていたときに、棒と手の内のズレが全身に伝わっていることを感じる機会がありました。
一方へのズレによって脊柱の反る動きが生まれ、反対方向へのズレによって丸まる動きが起こることを面白く思い、ずらす方向によってどういった違いが生まれるのかを試しながら、色々と遊んでいました。
そして、そうした変化は、手に限らず身体のどの部位においても同じように起こることを学びました。
足底と床の間など、あらゆる接点においてその働きを感じられる方向にずらし続けることよって、固まらずに動作を行なえることを感じています。

その後、施術においても、患者さんの皮膚に対して、自分自身の手の内がずれたときに同じ現象が生じることを体感しました。
手技で触れる度にのけ反っていると不審に思われかねないので、どうしたものかと思案していたところ、先に自分自身の中心を保っておくことが肝心であることが分かってきました。
それによって頚部の位置を保つことができ、自分自身の中枢に向かって通っていくのと逆の経路を辿って、患者さんの身体まで繋げていけることを感じています。
表裏における引きと攻めを切り替えることで、頚部が前方と後方のどちらに引かれるかを観察し、繋がる方向に入れて待ちながら、呼吸や緊張の緩和に伴って伸びていく様子を感じることを大切にして施術に取り組んでいます。

今までは、全身が皮膚で覆われているため、内部とのズレが順に伝わることで、そうした状態が起こるようなイメージを持っていました。
けれども、最近、必ずしも直接に触れていなくても同じような繋がりが生まれることを体感し、そうした捉えかたを見直す必要性を感じています。
自分自身の身体のいずれかの部位に、指先を体表から浮かせた状態で当て、触れているときとの繋がり方の差異を比べながら、触れる側の手の意識の在りかたが大きく関わっていることを実感しています。
そうした観察を突き詰めていくことで、意識を通すと言うことを明確に行なえるようになるのでは無いかと密かに期待しています。
心身の内面や表面やより外など、様々な面に目を向けられるように意識しながら、治療に取り組んでいきたいと考えています。

傘

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