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一鍼一体

私は、鍼灸師の資格を取得してから数年、経絡治療の勉強会に参加しながら、そこで教わった方針に沿って鍼治療を行なっていました。
理論や形としての実技は学んでいたものの、自分自身の中できちんと整理できずにいましたが、中心塾や観照塾に参加させて頂く中で、それらを自身の体感と結び付けられるようになり、鍼治療をさせて頂くときの感覚がずいぶん変わってきました。

鍼治療における手技も、合気道の技と同様に、呼吸と一致した動作が重要であることを感じています。
自分自身の軸を立てて呼気と共に力を抜くと、自然に鍼が沈んでいき、そこから吸気に伴う水平方向の張りによって皮膚の緩みが取れ、両手の橈側と尺側の引きと攻めによって鍼の深度や届く距離を調節できることを感じています。
右手と左手の間に一本の細い糸が張る位置で患者さんの頚までの経路を順に繋げ、最も深い所まで「入れて」待っていると、その道を通って反対向きの流れが生まれることを感じられるようになってきました。
そこから、瀉法では下りてきた流れのままに「抜き」、補法では抜鍼後にすぐに鍼穴を閉じることによって再び「入れる」ことを意識して施術を行なっています。

そうした力の伝わりを感じるために、入れてから抜くまで、あらゆる接点を生かしながら、常に通り道を探っていくことの重要性を実感しています。
今まで押し手の働きが大切であるということを繰り返し教わっていたにも関わらず、合わせた指先に力を入れて、自分自身で繋がりを遮断してしまっていたことが、ようやく分かってきました。
そして、感覚においても動作においても、あらゆる過程で基準となる自分自身の身体を整えておくことの大切さを、改めて感じています。

実技に限らず、診断や選穴といった理論においても、どうしてそのように行なっておられるのかを観ようとしておらず、如何に「学ぶ」ための準備が出来ていなかったかを感じています。
いま思い出してみると実感を持って納得できる事柄が多くあり、それらを整理して自分自身の中で統合していく必要性を感じています。
より良い施術を行なえるよう自分なりに工夫しながら、鍼治療を学び続けていきたいと思っています。

カモ

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