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弛緩ぶらし

久しぶりに会った知人に、以前と比べて姿勢が良くなったと言ってもらえることが時々あります。
姿勢が良い悪いと言う話題は、日常でもよく耳にしますが、厳密な意味での「良い姿勢」とは、どういう状態なのかを考えることがあります。

以前は、「理想の姿勢のイメージ」が頭の中にあり、それに近ければ姿勢が良いと感じ、遠ければ悪いと感じているのだと考えていました。
しかし、座位や立位といった一定の体勢を取っていても、呼吸と共に、常に姿勢は変化しています。
ひとたび動かないように同じ位置で留まろうと意識すると、様々な部位を緊張させてしまうことを感じられます。
例えその瞬間は力が抜けている姿勢であっても、ずっとその姿勢を保とうとすれば、それは固まっていることと同様になってしまいます。
であるとすると、良い姿勢とは、常に固まらずに変化できる状態であり、固定されたイメージとしては表わせないことになります。

今まで、動作を行ないながら、特定の経路に注目して身体の繋がりを観察していることはよくありましたが、その際に、裏を通っている経路を同時に意識することの大切さが分かってきました。
表裏の経路が同じ方向に伸びたり縮んだりするだけなら単なる直線的な屈伸運動になりますが、表裏の相反する動きの絡み合いによって、途切れることなく動きが続いていくことを感じています。
身体の向かう方向の変化を、それぞれの経路の陽から陰、陰から陽への切り替わりであると考えると、陰陽論との関わりを感じられ面白く思います。
そして、そうした移り変わりは、程度の差こそあれ、いかなる姿勢においても同様に起こっていることを感じています。

視診をさせて頂く上でも、そうした変化する中でのバランスに注目しています。
例えば、背部を診せて頂いたときに、膀胱経のラインが、頭側に向かって伸びようとしているように診えることもあれば、尾側に向かって縮もうとしているように診えることもあります。
その方向の不一致や虚実の差が、全身の傾きや捻れとして、あるいは反りや丸まりとして姿勢に表れることを感じています。
そして、それらが向かっている方向が整うように誘導させて頂くことで、全身のバランスが改善できることを感じています。
より良い施術を行なえるよう、姿勢の観察を深めていきたいと考えています。

イネ

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