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本の紹介23

動的平衡

『動的平衡』

著者 福岡伸一
発行所 木楽舎
なぜなら、彼の理論を拡張すれば、環境にあるすべての分子は、私たち生命体の中を通り抜け、また環境へと戻る大循環の流れの中にあり、どの局面をとっても、そこには動的平衡を保ったネットワークが存在していると考えられるからである。
動的平衡にあるネットワークの一部分を切り取って他の部分と入れ換えたり、局所的な加速を行うことは、一見、効率を高めているかのように見えて、結局は動的平衡に負荷をあたえ、流れを乱すことに帰結する。
実質的に同等に見える部分部分は、それぞれが置かれている動的平衡の中でのみ、その意味と機能をもち、機能単位と見える部分にもその実、境界線はない。
~第8章 生命は分子の「淀み」

生命を、環境の中で常に変化することで均衡を保つ「動的平衡」の存在として捉え、様々な分野において、身体を部分として観ることの危険性を説かれています。
近年の科学の研究成果を基に書かれていますが、東洋思想の生命観とも重なる部分があることを面白く思いました。
日常に関わる身近な話題を中心に分かりやすく説明されており、単純に、生命の不思議に目を向けることの楽しみを味わえます。
特に、錯覚の起こる仕組みや、細胞内のミトコンドリアに関する話を興味深く感じました。

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