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進入シャイン

ずいぶんと日差しが強い日が増え、夏が近付いてきたことを感じられます。
天日に干しておいた布団で眠るのはたいへん心地良く、太陽の光から与えられるエネルギーのありがたさを実感できます。
私は、一年の中で、春が最も季節の移ろいに伴う変化を感じます。
気候の変化は勿論ですが、それに伴って、風景や、食物や、体調や、気分や、物事も移り変わっていきます。

東洋医学において、身体の光の当たりやすい部分を通る経絡が陽経、当たりにくい部分を通る経絡が陰経とされ、それぞれの働きが示唆されています。
身体の内外で陰陽を考えると、身体の外表が陽で、外からは見えない内面が陰となります。
身体の内部は、直接には光が届きませんが、空気や水や食物を通して外界との交流が行われています。

呼吸によって、自分自身の内部を照らすことで、見えない部分の状態を意識の上に映し出すことが出来ます。
私は、全身の中のいずれかの点を意識し、そこを吸息によって膨らませたり、反対に外側から内側に向けて伝えたりして遊ぶことがあります。
移動させた空気から伝わる圧力によって、そこに存在する臓器の位置や形状や硬軟を捉えられることを感じています。
また、引き寄せた側と反対側の身体の実感が増し、表裏の関係性を感じやすくなるように思います。

吸息と共に丹田の実感が高まる姿勢で、一つ一つの脊椎を押したり引いたりしながら、それ以外の部位に生じる変化を観察していると、色々と面白い発見があります。
同じ高さの骨や臓器への影響を感じることもあれば、離れた頭顔面部や四肢の特定の部位に反応が現れることもあります。
患者さんの脊柱のどこが固まっているかで、その方が普段されている動作が推察され、そうした脊柱の状態と、様々な愁訴との関連を感じることがあります。
脊柱がどのようなカーブを描いているかで、腹側の光の当たり方も変化します。
胸腔や腹腔の動きが妨げられる姿勢にあると、呼吸がしにくくなったり、消化の機能が落ちたりと、内臓の働きにも影響を及ぼします。
また、脊柱が固くなり、上肢が内側に巻いたり、下肢が外側に開いたりすると、本来、隠れる位置にある経路が外見上に現れてしまうことがあります。
当たるべき部分に光が当たり、隠れるべき部分が影になると、身体の働きのみならず、見た目の姿勢も美しくなり、表情も明るく感じられます。

自分自身や身の回りで起こっている様々な変化を感じ取ることを大切にしながら、臨床に向き合っていきたいと思っています。

鯉のぼり

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