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大小帰納

以前、コンピューターでシミュレートされた宇宙の構造が、顕微鏡で見た脳神経回路の画像と、酷似していたという記事を読んだことがあります。
偶然にせよ必然にせよ、そうした一致が起こることを興味深く感じます。
全く別のものだという思い込みがあるから不思議に感じるだけで、一つの現象が様々な形で現れるというのは、自然なことなのかも知れません。

科学の進歩に伴って、今まで見ることが出来なかった極大や極小の世界が見えるようになっています。
医学にもそうした技術が活かされ、臓器から、組織、細胞、そしてDNAへと、より細かい部分の研究、解析が進められ、治療に役立てられています。
その一方で、現代医学が身体を細分化する方向に向かった結果として、一人の人間を全体として診る視点に欠けるということが指摘されています。

東洋医学の理論は、世の中の事象の見方を示す陰陽五行思想が基になっています。
陰陽説はあらゆる事物を陰と陽という二つの属性の相互関係として説明し、五行説は万物を木火土金水の五つの元素によって成っているとする考え方です。

その時代の自然科学の考え方が医学に取り入れられたというよりは、身体の観察を深める内に、自分自身の身体の中に自然そのものが見出されて行ったのではないかと想像しています。

姿勢や見る方向によって、身体にも光の当たる部分と当たりにくい部分があります。
活発に活動する時期と、落ち着いている時期が周期的に訪れ、時には騒動が起こることもあります。

身体を見渡してみれば、指のように細長い部位もあれば、腹部のようになだらかな場所もあります。
歯のように硬い組織もあれば、耳たぶのように柔らかい部分もあります。
体内には、肺を介して空気が吹き込み、消化器を通して養分が運ばれ、心臓や血管には血液が流れています。

それぞれ性質や働きは違っても、どこから辿っても途切れることなく繋がり、循環しています。
そして、それは、自分自身の身体だけで完結するものではなく、周りの自然の中で成立しています。

今後、どのように生活様式が変わったとしても、生物である以上は、健康をそこから切り離して考えることは出来ないと私は思っています。
「盗用」医学で満足してしまうことのないよう、自分自身の実感を大切にしながら、観察を積み重ねていきたいと思います。

フィレンツェ風景

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