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観察記録03

身体の変化は、意識の変化と同調します。
私がセンタリング呼吸法やバランス☆運動療法を通して学ばせて頂いているのは、考え方や遊び方、ひいては生き方そのもののように感じることがあります。

私は中高生のとき、様々な科目の授業を受けながら、普遍的な何かを学び続けたいという憧れがありました。
記憶に頼った学習は、学んでいく全ての内容を留めておくことは出来ず、時間が経つと忘れてしまったり、加齢と共に記憶力が低下したりします。
誰かが作った理論は、時代の流れと共に意義が変化し、それまで身に付けてきた知識や技術が役に立たなくなってしまうことがあります。
老荘思想への関心が強かった私は、それを基盤とする東洋医学に普遍的なイメージを持っており、高校を卒業後、鍼灸の専門学校に入学します。
学校では、教科書に書いてある経穴の名前を覚えたり、理論を理解したりと、それまでと何ら変わらない方法で勉強が進んでいきます。
ただ、鍼灸の勉強会に参加したり、治療に関する書籍を読み、実際に素晴らしい治療効果を出されている先生が居ることは知っていたので、このまま仕事を続けていけば、いつかそうした力が養われていくのではないかという漠然とした期待を持っていました。

今ひとつ方向性が定まらないまま、柔道整復の学校に通い始め、そこで御縁を頂いたM岡さんに声を掛けて頂く機会がありました。
最初はよく分からないまま、同級生が集まっての研究会に参加させて頂いていましたが、「奇経療法」をテーマに取り上げてくださったとき、私が鍼灸の勉強会で教わっていた内容と何かが繋がった気がしました。
当時は整理できていませんでしたが、理論として学んでいた経穴や経絡と、現実との間に、リンクするものを初めて感じたのだと思います。
その後、K野先生の主催されている観照塾を紹介して頂き、毎週土曜日に通うようになり、月一回の中心塾にも参加させて頂くようになります。

それまで経験の無かった呼吸法や合気の稽古に取り組む中で、気持ち良く身体を動かすことができ、治療を学ばせて頂くことができ、ブログを読めば駄洒落が満載で、なんと素晴らしい会だろうと感動します。
色々な道具を用いながら、力を抜いて動けるように練習し、それらの特性に合わせて身体を使っていくことを学びます。
身体の緊張が弛むと気持ちも楽になることを経験し、自分自身の身体を学ぶことが、心の在り方とも関わっていることを、様々な形で体験します。
また、会話やブログや書籍を通して、芸術、芸能、スポーツと言った、関心の薄かった分野にも、視野を広げるようになります。
そして、「学ぶ」とか「変わる」ということは、外から与えられる情報からではなく、それに向かう自分自身の内からであることに気付かせて頂きます。

稽古を通して学んだことが、人と人との関わり合いにおいても、共通することを感じるようになります。
人それぞれ、体格も性格も歩んで来た人生も違い、その時々によって調子が変化します。
多くの方に練習の相手をして頂く中で、相対した相手に合わせて力を抜いていくことが出来ると、伝わっていく通り道もあることを体験します。
自分自身の我によって、どこかに力が入っていると、相手を受け入れられなかったり、相手とぶつかったりします。
一方的に受け入れるのでも、一方的に押し付けるのでもなく、お互いが楽に通じ合える関係を築くことと繋がるように感じています。

鍼灸の資格を取り、治療院で働き始めたばかりの頃でも、施術をした後に楽になったと喜んでくださる患者さんがいらっしゃいました。
今よりも、治療の技術も見立ても拙かったと思いますが、治療の効果というものが、それらに因るものだけでは無いように感じることがあります。
人にも物にも元々、お互いに影響を与え合う力が備わっており、治療を学ぶということは、新しく知識や技術を身に付けることではなく、良い方向に導く働きを高めることにあるように思います。
与えられる影響力の大きさには、お互いの相性であったり、病の深さであったり、周りの環境であったりと、様々な要因が絡まり合っています。
そして、それらに広く深く波長を合わせられるようにしていくことが、治療効果の向上に繋がるのではないかと考えています。
そのためには、自分自身の身体や思考の偏りを少なくし、中心に近付けることが必要になります。
周りのバランスの中で、常に自分自身が変化できる位置に居続けることの大切さを学んでいます。

自分自身は不変ではありませんが、何時でも何処でも一緒に居る自分自身は、外界の他のどんな対象を学ぶよりも、普遍的な存在であると言う見方も出来ます。
これからも、様々なことを学んだり、経験する中で、センタリングし続けていきたいと思っています。
そして、私が、御縁を頂いた先生から、心身を観照することの喜びを教えて頂いたように、関わってくださる方に、こうした体験を伝えられるように、精進していきたいと思っています。

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