HOME>健康

観察記録04

合気の稽古に参加させて頂くようになり、相手と向かい合って技を掛けたり、木刀を持って構えたりするときの、立ち方を指導してもらいます。
立っているときに、足が外に開いてしまっていたり、膝に力が入ってしまっていることにを指摘して頂き、そのことに初めて気付きます。
単に脚を閉じようと、足先から前に向けたり、両膝を寄せようとしても、あちこちに無理な力が掛かります。
別の部位の角度を変えたり、離れた場所に意識を向けたりすることで、力の伝わりが変わることを、技の掛かり方の違いとして体感させてもらいます。
そして、自分自身の中央の感覚と実際の身体の状況は、必ずしも一致していないということを実感するようになります。

普段立っているときにも、そうした偏りがあることに気付き、正座をしたり、椅子に座ったときの、足や膝の向きも意識するようになりました。
自分自身の重心に目を向けるようになり、足の外側に体重が乗り、一部の場所に負担を掛けてしまっていることを自覚します。
重心に偏りがあると、負荷やバランスの移り変わりに対して弱い方向が現れ、それを筋の働きや関節の負担で補って支える必要が生じます。
両手で回り切らないほどの太さの脚であっても、実際には使えていない場所が沢山あることを知ります。
足首だけ、膝だけ、を動かす動作から、呼吸と共に下肢全体が折り畳まれたり、伸びていったりする動きがあることを学びます。
趾から順に動きが伝わると、下肢が体幹に引き寄せられる感覚を得られ、それが骨盤の動きと繋がっていることを感じられるようになります。
また、空気の出入りと同調して、両脚は寄ったり離れたりもし、それらに対応して重心の位置も変化します。
骨盤の締まりや傾きによって、骨盤と大腿骨の接続する向きが変わり、脚を寄せようとしなくても膝が前を向き、重心が中心に近付くことを体験します。

そうした脚が骨盤と繋がって動く働きが、歩行にも表れていることに学びます。
それまで脚の前側を緊張させて足を上げていましたが、下肢を折り畳む動きによって浮かせることで、楽に足を運べることを体感します。
歩いているときの足の運びが、腕の揺れにも影響を及ぼすことに気付き、どういった関係性にあるのか色々と試しながら歩くようになります。
横向きで寝て、下肢と上肢の位置を変えながら、それらが釣り合う関係にあり、バランスが取れた時の心地良さを体験します。
そして、様々な動作を、個々の筋や関節の動きの組み合わせではなく、全身が協調して起こるバランスの変化として見ていく必要性を感じるようになります。

脚の力が抜けた状態を実感できるようになって初めて、それまで長時間立ったり歩いたりしていると、下肢の後面が疲れやすかったことに気付きます。
関節を伸ばしきったり、片脚に体重を乗せたりして、脚を直線的に使ってしまっていることを自覚するようになります。
下肢のバランスが取れる姿勢にあると、重力に伴う落下や地面から受ける反作用はどこにも滞らず、横から見たときに、踵や膝や臀部の丸みが後ろ・前・後ろと交互に向き、緩やかなカーブを描きます。
そして、その波は振れ幅を小さくしながら脊柱を通り、頭部まで繋がります。
足首が噛み合う角度に無かったり、膝を緊張させて突っ張ったり、鼠径部の溝を浅くしたりして、そうしたカーブを無くしてしまっていたことを実感します。

立っているときの足先が、意識しなくても前を向くようになった頃、寝ているときの姿勢も変わるということを体験します。
私はそれまで、仰向けで寝ているときにも、両側の足部が外に開いていましたが、それが、いつの間にか、上向きに近付いていることに気付きます。
足の向きが変わると、寝ているときに布団に触れる面も変化し、脚を伸ばして寝ている時にも、呼吸と同調しながら下肢が動いていることを感じられるようになりました。
そして、そうした働きが全身のあらゆる場所で起こっていることを体験し、呼吸の動きが胸やお腹だけに伝わっているものではないということを初めて実感します。
呼吸と共に骨が動いたり、皮膚がずれたりする様子を観察し、身体の表面の動きと、内部の動きを区別して認識できるようになります。

その後も、「個性」や「特徴」と思い込んで、気にも留めていなかった沢山の「癖」が、変わりうるものだということを、次々と経験します。

この記事のトラックバックURL

http://0kantenkiti0.blog76.fc2.com/tb.php/620-d7e102d0

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

 

Template Designed by めもらんだむ RSS
special thanks: Sky RuinsDW99 : aqua_3cpl Customized Version】