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白愛主義

ユトリロ展

昨日、美術館「えき」KYOTOで開催されている「モーリス・ユトリロ展」を観に行ってきました。
ほとんどがユトリロの地元モンマルトルの町並みを描いた風景画で、それらの作品を観ていると、私が旅行でパリに行ったときに実際に歩いた風景を思い出して感動しました。
私が特に好きだったのは、「雪の通り」という絵で、ずっと遠くまで両側に家が立ち並ぶ構図と、冬を感じさせられる色彩が印象的でした。

今まで画集などで見たユトリロの絵は、建物の壁が単色でのっぺりしているイメージがあったのですが、実物を観てみると、壁の塗りにも厚みを感じられ、印象が大きく変わりました。
ユトリロには「白い壁」へのこだわりがあり、絵画に本物の漆喰の粉をまぶしていたこともあったという話を聴き納得がいきました。
たとえ印刷の技術が進んだとしても、作品の質感というものは実際に観てみないと伝わってこないということを改めて感じました。

絵画は時系列で並べられ、ユトリロの作品に関する説明も詳しく紹介されていました。
ユトリロは、若い頃に画家としての地位は確立したものの、生涯を通じて、複雑な家庭事情や極度のアルコール中毒に翻弄され、順風満帆という言葉とは程遠い人生を送っています。
ユトリロの作品には、風景写真からの写生や、自作品の模写が多く含まれているのですが、そうした作風になっていった経緯がよく分かりました。

ユトリロに限らず、著名な画家や音楽家のエピソードを聞くと、壮絶な人生を送った芸術家が多いことに驚かされます。
多くの人々に感動を与える作品を産み出すに至るまでの時間や労力は、たとえ才能が傑出していたとしても、並大抵ではないということでしょう。
芸術においては特にそれが顕著ですが、「専門家を志す」ということは、多かれ少なかれそうした部分を含んでいるのかも知れません。

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コメント

ゆとり路
私もユトリロが好きです。
http://blog.zaq.ne.jp/galleankh/article/127/
昔、仲人さんから戴いた複製画がユトリロでした。ずっと居間に掛けていたのですが、大きすぎて今は部屋の隅に片付けられてしまっています。部屋の大きさや気分にゆとりが出来たら、また飾ろうかと思っています。ユトリロは、絵はがきを見て描いたんですってネ!
パタリ路
私は今まで、海や山といった自然を描いた風景画に目が行くことが多かったのですが、じっくり観てみると建物を題材としたユトリロの絵もとても良かったです。
静けさが伝わってくるような独特の雰囲気を持つ風景画で、ついパタリと足を止めて観てしまいました。

ブログの過去の記事も読ませて頂きました。
観に行きたかったと思える展覧会が沢山あり、チラシの画像を見ているだけでも楽しかったです。

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