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場探究

観照塾の稽古で、息を吸い上げるとき、背中の辺りを飛ばしていることを指摘して頂いたことがありました。
それ以来、脊椎一つ一つを順に丸めたり、反らしたりするように意識しながら、「鳥と亀」を練習しています。

動作を観察していて、いかに「自分の意識」が「自分」に騙されやすいかを実感します。
動きを抜かしていたり、置き換えていたりしても、自覚できていないことがよくあります。
そして、そうしたズレが、合気の技が掛かるか掛らないかという、大きな違いとなって表れます。
それは、「自分のイメージ」と「現実の動き」の間のズレであり、それらを重ね合わせていくことが、心身の一致した動きに繋がると考えています。

練習している内に、いくら背骨を動かそうとして背骨を動かしても、動作が上手く繋がらないことに気付きます。
個々の関節の運動を連続させても、連動した動きにはなりません。
点を繋げて線に見せるのではなく、途切れない線を書くためには、身体の経路を通していく必要があります。
体幹の内部を、呼吸と共に内側からなぞるように動くと、結果として骨盤や背骨が動きます。
動き出すときに、どこから書き始めるかが大切だと感じています。
合気の技で相手にのの字の最初を書いてもらうのと同じように、自分の呼吸と脱力で書き始めるように意識しています。
努力してお腹に息を吸い込むと、腹部が緊張して、それ以上息を吸えなくなります。
溜め息をつくのと逆向きに、吸息がお腹に落ちるようにフッと力を抜くと、空気が下腹部に溜まる感覚を得られます。
下腹部が充実して脱力した状態にあると、体内を自由に動かすことが出来ます。
なぞっていく流れは、体幹内部から頚の隙間を抜け、頭部の内側を回って下りていきます。
体内を一周して、また起点に繋がるように重みが落ちると、動きが循環します。

そうした経路は、正中だけでなく、側方を通ったり、下肢から反対側の上肢へ交差したりと、身体に張り巡らされています。
経路を意識して動作してみると、筋を主導とした動きとは全く別物であることを感じられます。
磁石そのものの働きが磁場に表れるように、身体の内外に意識の場のようなものがあり、意識の流れに付いて身体が動いているような感覚が得られます。
丹田は、それらの経路が交差する中心としてイメージしています。
状況に応じて、どの経路にでも自在に通せるようにしていくことが、身体に備わった力を発揮する上で重要だと考えています。

そうした観点から見ると、病院のリハビリなどで行われている運動のほとんどが、筋や関節などの形に働き掛けるものだということが分かります。
いくら形を分析しても、その背後にある意識が変わらなければ、その方が抱えている問題の本質には辿り着けません。
それと同時に、客観的に説明できるような形と違って、各々の感覚に依る意識は、人に伝えるのがとても難しいことを感じています。
自分の感覚を深めていくことで、少しでも身体の新たな可能性に気付いて頂けるよう、工夫していきたいと思います。

磁石

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