稽古記録22

東雲道場 第二十九回研究会 2016.04.10

・自分から動かずに、相手の陰となるように働き掛け、後手で動いて上太刀を取る
 後から動いても、最短距離で相手の中心に向かうことができると、相手の剣をかわしながら攻められることを学んだ

・前側の足を相手に向けて重心を落とし、軸を立てて上肢の力を抜いたまま待つ
 相手が剣を上げるのを観て上げ、下ろすのを観て下ろし、相手が移動しても中心に向けて前足を着く

・車の構えや青岸や城郭勢で物打ちを相手に付けたところから、両肘の屈曲や骨盤の回旋で剣を上げる
 無駄な動作や余分な力を抜いていくことが出来ると、刃筋をぶらさずに身勢を変えられ、剣の落下に任せるだけで自然に相手の上太刀となることを体験した

・体幹を捻らずに、骨盤が回旋する分だけ剣を上げ、剣の落下と一致させて骨盤を戻す
 骨盤を立て替える動きが滞りなく伝わると、身体の向きを変えても剣との関係性は常に保たれ、下ろした剣はいつも相手の中心に向かうことを体感した

・息を吸ったときも吐いたときも、肋骨が締まるように呼吸を上下させ、その力を剣に伝える
 体幹の締めで絞るように柄を持ち、手掌を固めずに、皮膚の緩みの範囲で手の内を変化させる

・相手の踏んだ人中路から足一つ分だけ外に着いて、相手を自分の中心から外して攻める
 間合いも人中路も、相手に力を伝えられるちょうど良い位置があり、そこから少しずれるだけで、その働きが大きく変わってしまうことを体感した

稽古記録21

東雲道場 第二十八回研究会 2016.03.13

・雷刀から分け目で回旋すると横雷刀になり、中段に下ろすと青岸になり、刀と身体を近付けると城郭勢になり、そのまま前腕を返すと撥草になる
 自分の中心を相手の中心に合わせて、骨盤を立て替えたり上肢のフレームを変えることで、相手に刃筋を向けたまま前後上下左右へと剣を移せることを学んだ

・刀を腕で振りかぶったり振り下ろしたりせず、落ちる軌道を邪魔しないように付いて行く
 横隔膜を浮かせたまま剣を下ろし、上肢を弛めて伸ばし、落ちる深度を股関節の深みで合わせ、相手の中心への最短距離を辿る

・相手の雷刀と接触する前に息を吸って剣を浮かせ、下りていく位置に付いて行くことで、相手の剣を打ち落とす
 水車勢から息を吸って腕を浮かせ、剣を垂らしたまま背部を回し、刃筋に沿って下ろすことで斬る
 自分の身勢や剣の位置によって動きが違っても、呼吸に伴う上げ下ろしが形を変えて現れ、動作が続いて行くことを体験した

・相手の剣を防ぐのではなく、お互いの剣が当たるタイミングに手の内や身体を絞ることで付け、その力が開放されるように解きほぐすことで入れる
 剣が接触する瞬間に柄を強く握って、相手の剣を捍ぐことが出来ず、次の動きを止めてしまっていることを実感した
 手の内を固めずに柄に手掌を当てている位のほうが、楽に雷刀を受けられることを体験させて頂き、握らなければ受け止められないという固定観念を変えていく必要性を感じた

・相手の剣を押すのではなく、力が入っている場所を順に脱力していくことで負荷を下方に落とし、中心での伸びを伝える
 股関節から体幹を回旋させ、支点を変えて行くことで、常に上を取りながら相手の軸をずらし続ける

稽古記録20

東雲道場 第二十七回研究会 2016.02.11

・前に下ろした足で人中路を踏み、足を揃えてゼロにすることで移動する
 軸を崩さずに移せる位置に足を置いて膝を脱力すると、中心に集まる力が働き、後方の脚を寄せられることを体感した

・足底の緩みが取れるように提肛することで、下肢内側や後面の張力を高め、下方からの力を会陰で吸い込む
 骨盤を全方向から締めて丹田の実感を高め、圧縮された力が損なわれないよう吸い上げて指先まで伝える

・吸い上げや立て替えに伴う全身の連動と、手の内の引きと攻めの繋がりを観察する
 剣の傾きに従って、手掌が絞られたり、圧の掛かる場所が移ったり、小指球や母指球に支点が生まれたりと、柄と手の内のバランスが変わり続けていることを感じられた

・内部の伸びによって雷刀を受け、弛んでいく働きで相手の剣の内側に入り、伸びていく力で頚の向こう側まで通す
 呼吸によって伸びたり弛んだりするリズムが、相手との関わり合いの中で表れ、動作になったり虚を生んだりすることを感じた

・剣のバランスに任せて上げ、落ちていく通り道を邪魔しないように身体の向きを立て替えて付いていく
 余計な力が入らなければ、剣が先走ったり刃筋がぶれたりすることなく身体が動き、剣を下ろせることを実感した

・鞘から剣を滑らせて止まったところから、吸い上げに伴う伸びを剣まで伝えることで抜刀する
 息を吸いながら力の抜ける位置に剣を上げ、呼息しながら更に伸ばし、重みの傾きに合わせて納刀する
 居合いの一連の動作に、それまで練習していた呼吸や体内操作の要素が凝縮されていることを実感した

稽古記録19

東雲道場 第二十六回研究会 2016.01.11

・左右の股関節に交互に乗せ替えながら、踵を上げずに足を運ぶ
 反対側の股関節の感覚が途切れない位置に足を置き、骨盤を前に向けたまま中心に吸い上げて足を寄せる

・身体のバランスと剣の向きが中心に揃う、ゼロになる瞬間を意識しながら進む
 足の位置や骨盤の立て替えや体幹の向きや剣の角度が連動しながら移り変わっていく様子を体感できた

・相手の小手や頚に剣を当て、相手を吸い込んだところから、焦点が合う一点に合わせる
 吸息に伴う軸の伸びと共に、剣の反りを切っ先より先まで伸ばして長く使い、刃筋に沿って股関節からお辞儀することで相手を崩す

・杖を垂直に浮かせたところから、床より下までイメージし、さらに軸が立ち、頚が伸びていく深さまで呼気を下ろす
 呼吸や体内操作も、動作や力の向きと一致した意識が働くことで、充分に活かされることを体感した

・相手に掴まれている場所の力を抜き、丹田と繋げて均圧になるように手を広げることで、相手に持たせた状態にする
 腕を強く握られて固定されていても、その場所を完全に預けられると、身体の内部を通して自由に力を伝えられることを体感した

・下肢の寄せや中心の伸びによって生じる力を、上肢に伝達することで相手を崩す
 姿勢やお互いのバランスが変わっていく中で、常に下肢の張りが抜けずに充実した身勢を取り続ける

・下肢から伝わる様々な働きが反映されて、剣の一連の動きが起こっていることを体感した
 骨盤の絞りと共に下方から伸びていく力が伝わると剣が抜け、両側の下肢を寄せる力が昇っていくと剣が上がり、下肢を張ったまま引き離す力が働くと剣が下り、股関節から体幹や手の捻れが揃う位置に合わさると剣が納まる

稽古記録18

東雲道場 第二十四回研究会 2015.11.29

・剣の重みを感じながら、前後や左右への重心の移動と共に剣を振る
 踵を下ろしたまま下肢を浮かせ、足底の面に合わせて足首が動くと、繋がりが途切れること無く足を運べることを学んだ
 脚を上げていないときも、同様の体内操作によって、足底からの吸い上げを上肢まで伝えることで、剣を上げられることを体感した

・前腕と剣の向きが一致する位置に肘を引き、体幹からの攻めが切っ先まで伝わる身勢を取る
 前後の張りを保ったまま、膝を弛めて重みを下ろせると、上肢を脱力して浮かすことができ、左肩や前腕など、どの方向から押されても返せることを体感できた

・雷刀を下ろした後の左足を寄せるときに起こる伸びが、螺旋状に昇って剣に伝わり、相手の指を外しながら次の一刀を振れる位置に移動する力になることを体験した

・横隔膜を浮かせたまま、股関節から左右の下肢を入れ替えることで、体幹を捻らずに移動したり、身体の向きを変えたりする
 股関節の動きや骨盤の立て替えだけで誤魔化さずに動くことの難しさや大変さを感じ、それを身に付けるための積み重ねの必要性を実感した

・身体を伸ばしながら鞘から剣を滑らせ、止まった位置で脱力して、さらに身体を伸ばして抜刀する
 抜刀も雷刀や納刀も、深い呼吸のリズムに合わせて丁寧に観察することで、剣を含めた全身の協調した動きとして観られることを体感した

・物打ちを正中に置いたまま、肩の力が抜ける位置に腕を開いて、吸い上げによって剣を浮かす
 物打ちを目標に付けたまま、肩、肘、手首と順に弛めていくことで、鞘と合う角度に剣が傾き、重みの落下によって納刀できることを体感した
 軸であったり、目線であったり、物打ちであったり、手首であったり、その時々で基準となる点を、留めたり移したりして動作を行なうことの大切さを感じた

稽古記録17

東雲道場 2015.10.31

・雷刀に構えたときの身体の働きが、青岸の構えにおいても同様に伝わることを体感した
 体幹が伸びるバランスで身体を伸ばし、上下の張りを維持したまま重心を前方に移すと、相手の負荷に対しても楽に動くことが出来た

・両手が絞られ、小指球で突き上げられる方向に剣を上げる
 肋骨が締まって、季肋部が伸び、体幹から繋がって上肢が伸展されることを感じた

・呼吸に伴う伸びが伝わることで、相手の手の内の緩みが取れ、相手に入っていく感覚を得られた
 前後の広がりを保ったまま重みを下に落とし、下半身から移動することで、繋がった状態で動けることを体感した

・剣と相手が重力に従って落ちるバランスに、自分の身体を移動する
 自分自身で力を入れて押したり引いたりするために、刃筋を感じられず、重みを落とせなくなってしまうことを実感した

・筋力で引くのではなく、剣と相手の両腕と体幹で作られる輪の中を通る力が、滞らないように循環させる
 剣を握らなくても、剣が重力で落ちる傾きに付いていくことで、相手を手前に落とす働きが起こることを体験した

・剣の先端まで感じられる身勢を取ることで、相手との間合いが変化しても、同様に技を掛けられることを学んだ
 道具の形や重さや長さに合わせて、身体の使い方や意識の距離が自然に変わることを体感させて頂いた

稽古記録16

東雲道場 第二十三回研究会 2015.10.11

・柄を握って動かしたり止めたりするのではなく、小指球や手指への引っ掛かりや、剣の重みによる傾きから起こる変化を観察する
 振り下ろした剣が横隔膜の高さで止まったり、垂らした手が丹田の位置で納まったり、といったことが身体と剣の間のバランスから生じることを体感できた

・脚を揃えて中段に構えたところから、片足を出して、体重移動した分だけ体幹の向きを立て替える
 バランスの移り変わりを滞らずに伝えられると、左右の股関節と肩の関係が保たれ、身体を捩ったり傾けたりすることなく動けることを体感できた

・立て替えによって相手に押されている肩が後ろに下がると、反対側の体幹が前に出て、相手に入っていく働きが起こることを体験し、引きと攻めの見方が変わった
 お互いの身体や周りの空間を含めて相手との関係性を観て、接点に拘らずに身体の中心で攻める

・自分から働き掛けると、それと同じだけ相手からの反作用が生じ、力と力の押し合いで釣り合ってしまうことを検証した
 相手を吸い込んで最小限の圧を相手の軸に付け、接点だけを留めたまま他を脱力することで、自由に力を発揮できることを学んだ
 全身の動きが途中で損なわれることなく接点まで伝達されると、相手の無意識の反応を受けずに力を通せることを体験した
 
・身体の伸びによって剣を受け、軸の張力を保ったまま、腕の力を抜いて剣を落とす
 剣を下ろしていく力や意識の方向が持続した状態で抜かれてしまうと、相手の存在が消えたような虚が生じることを体験させて頂いた

・刀棒に構えて相手の胸に当て、面で押さずに、触れている点から繋げて相手に入れる
 剣の角度や傾きを変えて焦点を合わせ、相手の中心が取れた状態で丹田から動くと、思いの外、楽に進めることに驚いた

稽古記録15

東雲道場 第二十二回研究会 2015.09.13

・相手の剣が空振りする分だけ体幹から肘を引き、その下に右足を置く
 常に相手に剣を付け続け、足を運んで身体の向きを変えても、自分自身の立ち位置は変えない

・手首を決めて剣を持ち、下肢の動きを剣に伝える
 相手に木刀を持たれても、後側の脚の股関節の実感の高まりを反対側に移すように骨盤を立て替えられると、相手の頚に入れながら剣を切り返すことが出来た

・お互いの剣を交わしたところから、息を吸って横隔膜を上げ、剣の重みに沿って正中に落とす
 筋力ではなく重力に任せることで、素早く落とすことができ、身体を後ろに引いたり、呼吸で剣を上げたりと、次の動作にも繋がっていることを体感できた

・身勢に自身の意思や相手への誘導が表れ、相手の出方によってどの様にも変化しうるものであることを学ぶことができた
 型の流れを、お互いが様々な選択肢の中から選んだ一例として見ることができ、燕飛の見方が大きく変わった

・足趾を反らせて、膝を弛め、鼠径部が深くなる位置にくわえ込む
 車に構えたところから、剣の刃側の攻めを意識しながら、両肘を曲げる
 両側の股関節の感覚が抜けないように四肢を協調して動かせると、自然と刃筋が合う軌道を剣が辿ることを体感できた

・両腕や両脚の間が張れるように体幹を締められると、相手に押されても、楽に重みを落とせることを体験した
 身体の内向きと外向きの釣り合いが途切れないように、フレームの点を組み替えることで身勢を移す

・力を抜くことで重みを落とし、そこから生まれる反作用を、内部を通して相手に伝える
 直接に相手の負荷に対抗しようとせず、脱力によって生じたバランスの変化を相手に向かう力に変える

稽古記録14

東雲道場 第二十一回研究会 2015.08.09

・脱力したところから立て替えて、腕の重みに任せて落とせる位置に合わせる
 弛んでいくときの伸びと同様に、落ちていくときも螺旋状に回転しながら落下していく様子を観察できた
 相手に腕を持たれていても、重力に逆らわずに弛めていけるバランスに身体を近付けることで、落とすのに筋力を必要としないことを体験した

・腕を掴まれた状態で肩の力を抜くことで、上肢が落ち、そのズレによって緩みが取れることを体感した
 丁度良いラインを越えると、相手の抵抗が高まり、自分自身も力が入ってしまうことを感じられた

・掌側と背側の両方で相手の皮膚を捉え、その中心を股関節から攻める
 手部を張ったり、手首を決めたり、肘で攻めたりと言った変化が、形ではなく、お互いが同調する中で起こることを実感した

・剣が触れたところから、体幹を傾けることで相手の重心を崩す
 触れる前から、相手の中心に剣を付けたまま、その重みを落とせる位置に身勢を取る

・相手の剣をかわすときも、引くのではなくバランスを変えることで避け、常に付け続ける
 どちらの立場でも、いつでも相手を攻める意識を途切らせないことの大切さを感じた

・剣術での「抜く」を見せて頂き、抱いていたイメージから視野が広がった
 呼吸や体内操作による身体の変化と共に、相手の意識に虚を生み出す働き掛けが起こっていることを感じた

・精神の動きによって身体の動きが生じ、その駆け引きからお互いの剣のやり取りがあることを学ばせて頂いた
 燕飛の一連の流れの中のストーリーを感じられた

稽古記録13

東雲道場 第二十回研究会 2015.07.13

・扇を持って呼吸し、肩の力が抜ける位置を検証する
 持ち方や腕の向きによって身体の繋がりが変わり、脱力できる条件が様々に変わることを体感できた

・立て替えに伴う両手の絞りに任せ、抵抗を受けないラインに剣を落とす
 剣の反りによって生じる重みの移り変わりを受け取りながら、剣を振り下ろす

・相手に触れた高さで、剣と丹田の関係性が抜けていないか確認する
 手で振らずに重さに任せると、そのまま落とすことも、相手に付けられる高さに止めることも出来る

・相手の向こう側に意識を置いたまま剣を下ろし、相手の中心に踏み出す
 上擦ることも押し返されることもない、相手に伝わる一点に身勢と剣を集約する

・相手との接点を留めたまま、先に重みを下方に落とす
 流れた経路を通して手部まで落とせると、重力を伝えられる
 通り道が出来ていないと、脚を残したまま腕で引いてしまい、自分も相手も落ちないことを実感した

・脱力に伴う体幹の傾きと、頭部の重みのバランスを観察する
 頭部の重みに従うことで、顎が引かれる動きから、頭頂部に重心が移り、後頭部へと回り、頭を落とせるタイミングが生まれることを体感できた

・手の力を抜き、呼吸で身体をなぞりながら動く
 呼吸によって手の通る経路や、下肢と上肢の経絡の繋がり、方向が分岐する経穴の位置を感じられ、身体の繋がりに関する多くの体感を得られた
 通る経路や動作の毛色を変えながら観察を深めていきたい

稽古記録12

東雲道場 第十九回研究会 2015.06.06

・手の内が留まらずに動かせるように剣を握る
 小指球に乗せられる方向に指を引き、皮膚のズレを体幹に繋げる

・後頭骨と仙骨の連動によって剣を上げる
 剣を浮かせた位置から、通り道を邪魔しないように、そのまま落とす

・剣を含めた重心のバランスを観察する
 後側の足を落ちる位置に下ろし、重心を移し替えてから、前側の足の引き寄せと共に剣を上げる

・後ろに下がるときも、常に相手に付けたまま動く
 直接に触れていなくても、触れているときと同様の引きと攻めがあり、お互いの間に駆け引きが生まれることを体感した

・先に相手に向けておいた意識に、身体がついて動く
 体幹は捻れず、鼠径部の寄せと開放によって方向が決まる

・握られているところが均一になるように、全身の皮膚で緩みを取る
 母指と四指の引きと攻めが、上肢尺側の伸びや頚部の引きや下肢内側の張りなどと連動して起こっていることを体感できた

・必要な分だけずらして緩みを取り、接点の位置を保ったままバランスを変えることで相手を浮かす
 手首を余分に動かしたり、手の形を作ってしまったりと、余計な動作によって固めてしまっていることを実感した

・相手と一致することによって生まれる刃筋に沿って斬る
 五指の先まで意識を通して、身体の伸びを指先まで繋げ、引きと攻めを切り替える

稽古記録11

東雲道場 第十八回研究会 2015.05.31

・息を吸い上げて両手を浮かし、肩、肘と力を抜いて落とす
 指先まで意識しながら手のひらで壁を塗ったときの、落ち方の違いを感じられた

・後頭部に手を当てて、呼吸によって生じる力を伝える
 床からの吸い上げによって臀部が浮き、内部の伸びが相手に伝わることを体感した

・皮膚を弛めたままで、体幹から上肢への伸びを伝える
 動作によって皮膚が固くならない方向に動けると、内部が弛んで伸びていくことを体験できた

・手の内を柔らかく動かせるように握り、両手のキャッチボールを観察する
 剣を上げた位置から、意図を抜いて、落ちる方向に付いていく

・筋を縮めずに、身体全体をセンサーとして使う
 どこかに力が入ると、全体としての動きが途切れ、自分のバランスや剣の重みといった感覚も途切れる
 皮膚の緩みを順に伝えることで、腹部から下肢を吊ったり、後頭部から身体後面を引いたりできることを実感した

・肘が落ちる位置に肩甲骨を寄せて、上肢を横隔膜の高さに浮かす
 下肢内側を利かせたまま、脚を寄せることで、身体の向きが決まる
 足の向かう方向や左右の骨盤のバランスや刃筋が、同期しながら変わることを体感した

稽古記録10

東雲道場 第十七回研究会 2015.04.29

今日の東雲道場の稽古では、剣術を通して教わっていることの繋がりを感じられました。

両手を組んで張りを作り、吸い上げて伸びた状態から、息を吐きながら内部が伸びていく姿勢を観察しました。
伸びが伝わる経路で弛めて、吐きながら更に伸ばすことで、身体が持ち上がるほどの伸びが起こることを体験しました。
意識的に伸ばそうとしたり、臨界だと決めて止めてしまうことなく、呼吸に合わせて力を抜いていくことで、身体が伸びていく状態を体験できました。

そうした働きが、相手に力を伝える場合にも、そのまま活かされることを学びました。
肋骨が締まる位置に息を吐いて脱力し、肚に吸うことで相手に入れました。
吸い上げに伴って相手を浮かせる力が起こり、その位置を保ったまま弛めて、重みを落としていきました。
脱力したまま伸びていく経路を辿ることで相手が転び、手からではない力の伝わりを体感しました。
持つときも持たれるときも、いつでも繋がる位置に浮かせられるようにしていく必要性を感じました。
下方からの吸い上げが上肢尺側に繋がる経路に腕を浮かすことができると、相手からの重みを肩や肘で受けることなく、伸びがそのまま伝わることを学びました。

雷刀の位置から、身体を縮めて振るのではなく、いっぱいに伸ばされたゴムのように身体の張力を溜めて、開放することで剣を振りました。
それによって、相手の剣とぶつかって止まることなく、剣を通過して相手の向こう側まで力を透していけることを体感しました。
張力を働かせるためには、剣を下ろすときにも身体の伸びの高度を落とさず、峰の意識を置いておくことの大切さを感じました。
身体を上方にある点から吊った状態を保つことで、張力を途切れさせずに、次の動作に移れることを学びました。

菁岸の構えで、中段に構えた相手のほうへ進んでいきました。
身体の伸びを物打ちまで伝えて、相手の向こう側まで付け、その意識を保ったまま進むと、勝手に相手の剣が逸れていくことを体験しました。
お互いの剣が触れたとき、接点を通して相手に伝わる方向は一点しかなく、そこから少し刃筋がずれると、通らなくなってしまうことを体感しました。
相手に繋がる方向に股関節から刃筋を合わせ、手の内を自由に動かせるように剣を握った状態で、体幹から進むことで、相手の中心を攻めることが出来ました。
手に力が入った瞬間に、伝達が止まってしまうことを実感し、手の内を柔らかく使えるようにしておくことが如何に大切かを感じました。

繋がる位置で持てるとそのまま技になることを体験し、剣術の構えや動きがどのように生まれたかを感じることが出来ました。
K野先生、お相手をしてくださいました皆様、昨日はありがとうございました。

稽古記録09

東雲道場 2015.02.25

昨日は、東雲道場で稽古を付けて頂きました。

両手を離して木刀を持ち、重力に任せて垂らした姿勢から、肘を曲げて、足の向きと体幹を合わせ、そのまま腕を水平に伸ばして行きました。
右手を下方に滑らせて、柄を左右均等に握れる位置に構えると、いつの間にか青岸の構えになっていることを体験しました。
そして、体幹の回旋に合わせて右手が弛んでいくと、中段の構えに近付き、自然に左手を中心とした動きが生まれることを感じられました。
四肢と体幹のバランスや、両手のやり取りといった、剣術における身体の使い方がどこから生じているのか、自分自身で検証できていなかったことを実感しました。

両脚の間のボールの転がりと、剣の切っ先の移り変わりが一致し、下肢の主導によって動作が起こっている様子を観察しました。
前側の足を大きく踏み込んで青岸に構え、重心を移すことで、後ろ側の足が浮き、脚を引き寄せる働きが起こることを感じられました。
呼吸と合わせて中央に吸い上げると、両側の下肢内側の意識が高まり、剣を上げていくことも、そのまま正中で構えて進むことも出来ました。
ほとんど剣が動いていないように見えても、刃が反りに沿って伸びていくように擦れて緩みが取れ、剣を上げていくのと同様の繋がりが相手に伝わることを体感しました。
相手が押してきても引いてきても、そのバランスの中で自分自身の身体を繋げて動くことが出来るて、その動きが技になることを感じられました。

立位や坐位で足を揃えた姿勢からでも、同様の働きを伝えることで、相手を崩せることを体感しました。
持たれた腕の撓みを取ったところでロッキングチェアを行なうと、腕の中の紐が伸びたり縮んだりすることを確認しました。
そこから、相手にばれないように手の内を作り、労宮で吸い付けておくことで、途切れずに動きを伝えられることを学びました。
押しても引いても動かない相手でも、肘と労宮のラインを合わせたまま、骨盤の動きを手部に伝えることで、遠くからの力によって楽に転ばせることを体感しました。
途中でぶつかっても、その部位を相手に預けて、力を抜いていくことで生じたバランスで動けると、通っていく道が現れることを学びました。
わずかな皮膚のズレからも相手の首まで動かせることを体験し、見かけ上の条件の違いに囚われず、繋がりを見ていくことの大切さを感じました。

ご指導くださいましたIYさん、お相手をしてくださいましたZ間さん、稽古を通して多くのことを体感させてくださり、ありがとうございました。

稽古記録08

東雲道場 第十五回研究会 2015.02.08

昨日は、東雲道場での稽古に参加させて頂きました。

警杖を相手の小手に向けて、皮膚を撫でるようにして緩みを取りました。
滑ることも押さえることも無い圧で触れられると、皮膚のズレと共に相手の軸がぶれていくことを体感しました。
緩みが取りきれる所まで相手の中心をずらし、息を吸い上げることで、相手を不安定な位置に浮かせる働きが起こりました。
そこから、頂点からの落下に伴う、相手が捻れていく動きに付いて行けると、最後まで留まらずにバランスを変えていけることを感じました。

お互いに剣を交えた状況で、小手や肩に当てた場合と同様に、緩みを取る練習をしました。
力を入れて動かそうとすると相手の反応が起こり、相手が避けた瞬間に自分自身が崩れてしまったり、反対に押さえ込まれてしまうことを確認しました。
力を抜いて硬い剣を柔らかくして持つことができると、相手からの抵抗を受けずに入っていけることを学びました。
剣を介して自分自身の呼吸が伝わり、浮かせたところで、骨盤の立て替えによって相手を崩しました。
剣を通して相手の身体の状態を受け取れると、どちらに動かれても付いていけることを体感し、固まらない構えを取れるようにして行くことの大切さを感じました。

刃筋を、相手の首筋を斜めに通るラインに合わせて、青岸の構えを取りました。
相手が進んで来ようとしても勝手に物打ちが逸れて行き、どこを狙われても最短のルートで返せることを体験しました。
相手との間合いにおいても峰と谷を意識することで力の伝わり方が変化し、視線や意識の奥行きが身体の働きに与える影響の大きさを実感しました。
相手の剣を返そうとして力を入れてしまったり、受けられるのか不安に感じたりすることの無い、身勢と意志が一致した状態の強さを体感できました。

手の内のバランスの変化を感じながら、ゆっくりと剣の上げ下ろしを行ないました。
剣の形状や重さと、自分自身の身体の釣り合いを観察しました。
それから、相掛けを行ない、相手の剣を受けたり、回したり、小手に当てたりといった動作の中の繋がりを感じました。
相手が振り下ろした力を吸い込み、その流れのまま身体の後ろを通して吸い上げ、刃筋に沿って落とせると、90度向きを変えた位置に青岸で構えられることを体感しました。
多くの無駄な力や余分な動作や意識のブレが入って、そうした流れを妨げてしまっていることを実感し、シンプルな動きに近付けられるよう、工夫しながら練習していく必要性を感じました。

K野先生、お相手をしてくださいました皆様、稽古を通して多くのことを学ばせてくださり、ありがとうございました。

 

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